こんにちは!
株式会社TBM
コーポレート・コミュニケーション本部
サステナビリティ・アクセラレーターの羽鳥徳郎です。
TBMは、2018年12月にポーランドで開催された 、COP24(第 24 回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加し、2018年12月12日に日本パビリオンで実施されたイベント「LIMEX - 石灰石で拓く脱炭素循環型社会への道」を主催しました!
今回は、実際にCOP24に参加した、羽鳥による体験記をお届けします!
目次
1. COPってどんなところ?
2. COP体験記
・COPにたどり着くまで
・COPの内側
・TBMがしたこと
・海外事業開発の醍醐味
3. 番外編 ~ ポーランドの風景 ~
1. COPってどんなところ?
COPとは、"Conference of the Parties" の略語で、毎年行われる気候変動に関する国連枠組条約国会議のことです。
2018年のCOPは、24回目の開催だったので、「COP24」と呼ばれています。
2015年のCOP21で採択された「パリ協定」を耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
COPでは、国際的に協調した気候変動への取り組みを進めるために、各国政府の環境大臣らを中心にして様々な交渉が行われます。
また、その裏では、各国政府が自国の取り組みをアピールしたり、産学官の協働を促進するための、サイドイベントやブース展示が行われています。
今回のCOP24では、世界中から約2万8千人が集まり、熱のこもった話し合いが至る所で行われていました。
今回、TBMは日本政府代表団として、日本の民間セクター、特にベンチャー企業によるイノベーションを通じた取り組みを伝え、他国の企業等との協働を模索する機会をいただきました。
2. COP体験記
・COPにたどり着くまで
今回のCOPは、ポーランドの南部に位置する「カトヴィツェ」という街で行われました。
まず、東京から11時間半のフライトで、ポーランド・ワルシャワへ。
そこからカトヴィツェ空港まで+1時間のフライト。
空港に到着すると、黄色いベストを来たCOPO24のボランティアの方々が街の中心部までの行き方を教えてくれ、バスに揺られること約1時間で、カトヴィツェ中心部に到着。
街の中心部でも様々な場所にボランティアの方がいたり、様々な関連ポスターが張り出されていたりするなど、COP24への歓迎ムードの高さを感じました。
先発隊の3人。寒いポーランドでは、スープがすごくおいしい!
到着したときはすでに夜だったので、翌日、COP会場に向けて出発。
カトヴィツェ駅からトラムに数分乗ると、待ちに待ったCOP24のマークが!!
COP会場の外観。警備の厳しさとは裏腹に、看板前で記念写真を撮る人もいました。
・COPの内側
セキュリティチェックを抜けると1人1人に顔写真付きのIDが発行され、いよいよCOPの内部に…!
世界中から集まった気候変動に関するエキスパートたちで溢れる会場内では、自分がどこにいるのか、どこに何があるのかを把握するのも一苦労でしたが、まずは端から端まで行ってみました!
メイン会議場!各国や国連組織の代表団による交渉が行われていました。
各国ブースゾーン!こちらでは太洋州の島国が共同で出展していました。
本当にすごい人の数で、誰が誰なのかも分からない中で、聞こえてくるのは「気候変動対策は待ったなし!」「構造的な変革が必要だ!」「産学官の連携を!」といった熱い声。
個人的に最も印象深かったのは、TBMが新素材LIMEXを通じて目指す「循環型社会」の気候変動対策における重要性が叫ばれていたこと。
もっともっとLIMEXとそのアップサイクルを普及させ、世界に貢献したい、という想いを強くしました。
・TBMがしたこと
今回のCOP24で、TBMは4つのことをしました。
1つ目は、自分たちにとってのメインイベント、ジャパンパビリオンでのセッション開催です。
セッションの中では、まず、海外事業をリードする中村(友)さんが、熱く、LIMEXを通じた脱炭素への貢献を語りました。
その後、山﨑社長をはじめとするTBMメンバーも壇上に上がり、欧州を拠点とするCSRに特化した経団連のような組織の「CSR Europe」からStefan Crets氏(Executive Director)を迎えてパネルディスカッションを開催。欧州で進むサーキュラーエコノミーの取り組みと脱炭素の関わりや、今後のLIMEXの用途などについて議論しました。
セッション終了後には、ナイジェリアやキューバ、セルビアなど、世界各地の方々が「LIMEXを活用したい!」と熱く話しかけてくださり、COP終了後も連絡を取り合い、連携の形を模索しています。
事業開発副本部長 海外事業統括 中村友哉によるプレゼンテーション
出典:環境省 日本パビリオンwebサイト (http://copjapan.env.go.jp/cop/cop24/)
CSR EuropeのStefan Crets氏(Executive Director)とTBMメンバーによるパネルディスカッション
COP24に参加したTBMメンバー
2つ目は、LIMEXがどうやって脱炭素に貢献するか、ということを示したパネル展示です。
あまり目立たない場所に設置されていましたが、LIMEXロゴの入ったカバンをもって会場内を歩いていると、「LIMEXの人ね!」と突然声をかけてもらえることもあり、パネル展示の効果を実感しました。
3つ目は、LIMEX製のノベルティの配布。
COPは環境会議であることもあり、原則ペーパーレス。そんな中でも、LIMEXは石灰石を主成分としており、製造プロセスでも水をほとんど必要としない、と伝えると、皆さんびっくりしてくださいました。
ノベルティ
・ランチョンマット|LIMEXの耐水性はランチョンマットにぴったり!
・クリアファイル|ちょうど良い透け感で、プラスチックの使用量も削減。
・ボールペン|不要になったLIMEXシートをアップサイクルして作り、資源節約!
4つ目は、ノベルティを配布しながらの営業活動。
自分たちにとっての大きなミッションの一つは、LIMEXを使ってくれる大口の海外企業や政府を見つけることでした。
具体的な名前は出せませんが、欧州や中東の大企業幹部の方々や、各国の環境大臣や官僚の方々にLIMEXをご紹介することができました!
世界最大級の環境会議ということもあり、かなりLIMEXに対する関心度が高く、日本以上に海外でのニーズを強く感じました。
どんどん海外事業を広げていかなければ!!
・海外事業開発の醍醐味
2018年10月にTBMにジョインし、COP24でも大活躍していた、海外事業開発メンバーの本多さんにお話を伺いました。
(本多)
COPのような国際的に重要な場も含め、日本の素晴らしい環境技術が詰まった、
MADE IN JAPANの自社製品を世界に向けて広めていけるのは、
本当にワクワクしますし、最高にやりがいがあります。
LIMEXは社会をよりサステナブルに変えていく大きな力を持っているので、
世界中に広めていくことで、地球全体に大きなインパクトを与えることができます。
メディア等で頻繁に取り上げていただけていることもあり、LIMEXへの関心は非常に高く、
COP会場でも、LIMEXロゴのついたエコバッグを持ち歩いていると、様々な方にお声をかけていただきました。
まだ小さなスタートアップでありながら、各国政府関係者やグローバルな大企業からのお引き合いも多く、直接対話できる機会も多いので、そのチャンスを生かしつつ、最終的には世界中の紙やプラスチックを置き換えていくことを目指して、これからも世界を舞台に挑んでいきたいと思っています。
3. 番外編
COP24には、世界中から多くの方が集まっていたことは先述の通りですが、羽鳥個人として最も感激したのは、『不都合な真実』という映画でも知られているアル・ゴア氏による話を聞けたことでした。昔から憧れていた方を目の当たりにして、これまで以上に背筋が伸びる思いがしました。
また、滞在中はなるべくポーランドの食文化を堪能しつつ、COP24の国際的な雰囲気を楽しみました。
アル・ゴア氏
夜のCOP24
ポーランド料理
おわりに
通常であれば、公官庁や開発援助機関等に在籍していなければ経験することができないような国際会議であるCOP24に参加させていただき、本当に貴重な経験をさせていただきました。
多くの方々にご支援いただいたことに深く感謝し、これからの飛躍をもってご恩をお返ししていきたいと思います。
TBMは、今回のCOP24でも強く感じたように、国内外問わず強烈なご期待をいただき、環境・社会問題の解決を目指して事業を推進できる環境です。
ご関心のある方は、ぜひご一報いただき、一度オフィスにいらしていただければ嬉しいです!