【社内イベントレポート】IT企業が「哲学の夜会」を開催する本当の理由とは?
「IT企業って、一日中パソコンに向かって黙々と作業してるんでしょ?」
IT業界への就職や転職を考えている方の中には、そんなイメージを持っている人もいるかもしれません。でも、本当にそうでしょうか?
実は、社員の個性や「好き」を尊重するユニークなIT企業が増えています。今回レポートするのは、当社の「ケイタカ(経験こそ宝!委員会)」という社内制度で生まれた、ちょっと変わったイベントです。
現役の哲学科学生でもある社員が企画した「人生初!哲学に触れる夜へようこそ!」。
一見、ITとは無縁に思えるイベントを、なぜ私たちは開催したのか。その本当の理由をお話しします。
「哲学」から学ぶ、IT業界で求められる"知的好奇心"
「IT業界で哲学?意味がわからない…」そう思う方もいるかもしれません。しかし、実はこのイベント、IT業界で働く上で非常に重要な要素を育むためのものです。IT業界は技術の進化が目覚ましく、常に新しい知識を吸収し、学び続ける必要があります。新しいプログラミング言語、クラウドサービス、セキュリティ技術など、学ぶべきことは尽きません。
しかし、ただ技術を追いかけるだけでは、本当のイノベーションは生まれません。重要なのは、「なぜこの技術が必要なのか」「このサービスで誰を幸せにしたいのか」といった、本質的な問いを立てる力です。
哲学は、まさにその「問いを立てる力」を養う最高のツールです。このイベントでは、『ソクラテスの弁明』を題材に、「無知の知」や「正義と幸福の関係」について議論しました。普段の業務では話さないテーマについて語り合うことで、固定観念にとらわれない柔軟な発想力や、物事を多角的に捉える力が養われるのです。
哲学を学ぶために大学に通う足立さん。前半の講義から参加者を釘付けにしました。
IT企業が「読書会」をやる理由。それは「議論」と「自己表現」の練習場
「でも、哲学の本を読んで議論するなんて、難しそう…」と感じる方もいるでしょう。ご安心ください。このイベントの目的は、哲学を専門的に学ぶことではありません。「自分なりの考えを言葉にして、他者と共有する」練習をすることです。
ITの仕事は、一人で完結することはほとんどありません。チームで協力しながらプロジェクトを進めたり、クライアントに提案をしたり、ユーザーからのフィードバックに応えたりと、常にコミュニケーションが必要です。特に、自分のアイデアや技術的な知見を分かりやすく説明する「自己表現力」は、エンジニアやサポート担当者にとって欠かせないスキルです。
この哲学の夜会は、そんなスキルを磨くための絶好の機会でした。参加者は、「この部分はこう解釈しました」「私はこう考えます」と、自分の意見を率直に述べ、お互いの考えの違いを楽しみながら、理解を深め合いました。
普段の業務とは異なるテーマで議論することで、心理的なハードルが下がり、自分の意見を主張することへの抵抗感が和らぎます。これにより、業務における議論もより活発になるという効果が期待できます。
当日参加者には、哲学書のプレゼントもありました!
IT業界に本当に必要なのは、あなたの「好き」や「得意」を活かす力
当社の「ケイタカ(経験こそ宝!委員会)」は、「やったことある人生の方が面白い」をコンセプトに、社員の「やってみたい!」という気持ちを応援する制度です。
「哲学に興味があるけど、仕事に活かせるか分からない…」「絵を描くのが好きだけど、IT企業で役に立つのかな…」そんな風に考えて、好きなことや得意なことを諦めてしまう人もいるかもしれません。
しかし、私たちは、そんなあなたの「好き」や「得意」の中に、仕事のヒントや会社に貢献できる大きな可能性が眠っていると考えています。
哲学のイベントを企画した社員は、元々哲学を学ぶことや、学びを共有することが好きでした。その「好き」が、社内図書室の立ち上げや今回のイベント企画につながり、結果的に社員全体の学びの機会を創出しました。
このように、私たちの会社では、個人の知的好奇心や挑戦心を尊重し、仕事と学びを両立できる環境を大切にしています。
「学んだことを社会に還元していかなくてはならない」という心情から、企画に立候補してくれたのだとか。
自分らしいキャリアを築きたいなら、まずは行動してみよう
今回の哲学イベントは、IT企業でも個人の興味や「好き」が仕事につながることを証明してくれました。
もしあなたが、「得意なことや好きなことを活かして会社に貢献したい」「仕事以外の学びも自律的に深めたい」と考えているなら、私たちの会社は、あなたのキャリアを豊かにする最適な環境を提供できると信じています。
「自分はITに向いてないかも…」「もっと好きなことを仕事にしたいけど、どうすれば…」そんな悩みを持っている方も、ぜひ一度、カジュアル面談でお話ししてみませんか?
きっとあなたの「やってみたい!」が、ここから始まるはずです。
常に意見が飛び交う空間でした!