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筑波大学大学院修士2年の横山さんに、画像解析AIの開発を手がけるCLUEでのインターン経験についてお話を伺いました。CLUEでの経験を通して知った研究と実務の違い、開発現場での学び、そして今後のキャリアに対する考え方について教えていただきました。
※インタビュー内容は取材当時のものです。
「面白そう」から始まったAI研究。研究を通じて広がる技術の可能性
── まずは、これまでどのような研究・開発をされてきたか教えて下さい。
現在はLLM(大規模言語モデル)の研究を進めていますが、以前は画像認識AIを専門としていました。特に、ドローンに搭載したカメラを活用したカラス検知システムの開発に取り組んでいました。大学の研究では、アルゴリズムの精度向上や理論的な部分に重点を置いていましたが、実務ではデータの収集や処理のプロセスが非常に重要であることを改めて実感しました。
── AIや画像解析に興味を持ったきっかけはあったのでしょうか?
最初は「面白そう」という単純な興味から始まりました。正直、最初は深い知識もなく手探りでしたが、技術の進歩の速さや実社会への応用可能性の広がりに惹かれ、どんどんのめり込んでいきました。特に、研究を進める中で、AIが社会のさまざまな課題を解決する可能性を持っていることに気づき、「この分野で実際に役立つものを作りたい」と思うようになりました。
応募の決め手は「技術の親和性」と「話しやすさ」
── CLUEのインターンに応募したきっかけは何でしたか?
過去の研究で画像認識AIとドローンを組み合わせた経験があり、CLUEの技術領域と親和性を感じました。学びを実践的な場面で活かしたいと考え、企業での開発経験を積む絶好の機会だと思い応募しました。
──他にインターン先を選ぶときに重視されていた観点はありましたか?
技術的な相性だけでなく、職場の雰囲気も重要視していました。面接で社員の方々とのコミュニケーションの様子を伺い、質問しやすい環境が整っている点に魅力を感じました。実際、そうした環境で働けたことで、自分の成長にとって最適な環境だと感じています。
屋根の損傷を見抜くAIモデルを開発。現場で動くAIモデルづくりに挑戦
── CLUEではどのようなプロジェクトに携わっていますか?
屋根点検に関する2つのAIモデルを開発しています。1つは屋根材を分類するモデル、もう1つは屋根の損傷を検出するモデルです。プロジェクトの目的は、ドローンを活用して建物の屋根の状態をより効率的に診断し、安全かつ迅速にメンテナンスできるようにすることです。
── 具体的にどんな技術を使っているのでしょうか?
屋根材の分類にはCNN(畳み込みニューラルネットワーク)を、損傷検出にはYOLOやSAHIなどの物体検出技術を活用しています。これにより、ドローンで撮影した画像を効率的に分析し、屋根の状態を判定できるようにしています。
── 仕事の中で一番難しかったことや、やりがいを感じたことがあれば教えて下さい。
モデルの精度向上に苦労しました。なかなか精度が上がらないときは悩みましたが、社員の方々と試行錯誤を重ねて改善できたときの達成感は大きかったです。また、ただ精度を上げるだけでなく、実用性を考えた最適なモデルの選定や、データの前処理など、細かい部分での工夫も求められました。その過程で、多くの学びがありました。
研究と実務はここが違う。実用性を意識した開発のリアル
── 研究と企業のAI開発の違いで驚いたことはありましたか?
開発のスピード感ですね。企業では実用性を重視し、ある程度の精度が確保できた段階で次に進むことが求められます。研究のように徹底的に追求するのではなく、実用的なアプローチが必要である点が新鮮でした。
── 具体的にどのようなスキルが身につきましたか?
ドメイン知識の重要性を学びました。単にAI技術を適用するだけでなく、屋根材の特徴や分類方法など、業界特有の知識を理解することが精度向上のカギでした。また、モデルの精度向上には、データの特徴を細かく分析し、問題を言語化して共有することが重要だと実感しました。
一人じゃないから挑戦できる。CLUEで得られる“チーム開発”の強み
── どのような学生にこのインターンをおすすめしますか?
技術力を高めるだけでなく、実務の視点でAIを活用したいと考えている学生には特におすすめです。研究だけでは得られない実践的な開発経験を積めるため、より広い視野を持てるようになります。また、CLUEの特徴的な点として、インターン生の意見もしっかりと採用される文化があります。そのため、自分のアイデアを実際のプロジェクトに反映させられる可能性が高く、主体的に成長できる環境が整っています。チーム開発に興味がある学生にもおすすめで、社員さんや他のインターン生の方との距離が近く、質問や相談がしやすい環境が整っているため、実際の開発現場でのコミュニケーションの取り方や、チームでの問題解決の進め方について学べます。
技術面での完璧な理解がなくても、学ぶ意欲と基本的な知識があれば十分にチャレンジできる環境です。私自身、最初は手探り状態でしたが、周囲の方のサポートのおかげで着実にスキルを伸ばすことができました。テクノロジーを活用して社会課題の解決に貢献したいという思いを持つ学生には、非常に価値のある経験になると確信しています。
実務で得た“開発の楽しさ”と社会実装の視点。キャリアを考える学生へのメッセージ
── インターン経験を通じて今後のキャリアについて考えたことはありましたか?
実務での開発を経験して、「開発が楽しい」という実感を持てたことが大きな収穫でした。今後も実社会に活用できる技術開発に挑戦していきたいです。
── これから応募を考える学生へのメッセージをお願いします!
画像解析AIやドローン技術に興味がある方、実践的な開発経験を積みたい方にとって、CLUEのインターンは非常に価値のある経験になると思います。研究で得た知識を実際のビジネス課題に応用できる機会が豊富にあり、成長できる環境が整っています。
技術を社会に活かすことに興味があるなら、ぜひ挑戦してみてください。試行錯誤を恐れず、学ぶ意欲があれば、大きな成長が得られる環境です!