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今回、インタビューをさせていただいたのは、バックエンドエンジニアのみなさん。といっても、「Synergy!」ではなく社内で唯一の広告事業(※)を展開する部署でサービス開発をしている異色のエンジニアです。
※国内最大級のポータルサイト運営会社が提供するメール広告配信サービスの運営を行っています。メール広告配信サービスはポータルサイトのユーザーへ新商品、各種セール、お買い得情報などをお届けするサービスで、シナジーマーケティングはポータルサイト運営会社と協力して、広告の拡販やメール配信システムの開発・運用を行っています。
この部署ではセールス、企画、エンジニアなどがチームで業務を進めていますが、その中でどのように開発を進めているのか、これからどんなことにチャレンジしようとしているのか。3人それぞれの想いや夢をお聞きしました。
*進行は、採用担当の福尾です。
<インタビューに登場していただいた方>
河野さん:開発リーダー
東さん:システムの保守・運用を担当
小林さん:システムの保守・運用に加え、データの調査、分析を担当
エンジニアの裁量・自由度が、かなり大きい
福尾:
まずは、どのようなサービス・システムを開発しているのか、簡単に教えていただけますか?
河野さん(以下、河野):
ポータルサイトの登録ユーザーにメール広告を企画・配信するというサービスで、メール広告の入稿システムの開発を行なっています。
福尾:
開発はどのように進めているんですか?
河野:
いわゆるウォーターフォールです。商品企画などビジネスサイドから「こういうことがしたい」というニーズがきて、開発を始める形で進めています。わりときちんと企画を固めて、スケジュールをざっくりと決めてから作ることが多いですね。
東さん(以下、東):
とはいえ、詳細な設計図があって、そのとおりに作るというわけでもないんですよ。サービスについての議論には、必ずエンジニアも参加して、アイデアや意見を出しますし。
小林さん(以下、小林):
エンジニアの裁量、自由度は、かなり大きいですよね。
河野:
「こういう機能を欲しいという声がある」という要望に対しても、「それは、もっと先のフェーズでもいいんじゃないですか?」みたいなことも言えますし、スケジュールもわりと柔軟に調整できますからね。
東:
裁量が大きい=ふわっとしたところから形にしたり、いろんなことができるのは、やはりおもしろいですし。
河野:
ですね。ただ、これってスモールチームだからこそできることなのかもと思っていて。大きいサービス/チームだと、コミュニケーションや調整がたいへんなので、ここまで柔軟にはできないのかなあと。
サービスを次のフェーズに進化させるために、今、やるべきこと&やりたいこと
福尾:
今後の開発について、方向性みたいなものは決めているんですか?
東:
僕はサービス立ち上げの頃から開発に携わっているのですが、最近、フェーズが変わってきたなと思っているんです。5〜6年前の立ち上げ当時は、とにかくリリースしなくちゃいけない、不具合があれば解消しなくちゃいけないという、打てば響く開発が必要だったんですね。
いわば0から1にするフェーズだったのが、今は1から2、3にするフェーズになってきているのかなと。そうなると、エンジニアリングに求められることも自然と変わってくるんだろうなと思っています。
小林:
そこでいうと、今、求められているのは、コストを一定にしつつ安定的にサービスを提供・運用することなのかなと思います。
福尾:
それは、事業を拡大するためにですか?
小林:
もちろん事業拡大という意味もありますが、どちらかというとリスクを回避するという要素の方が大きいですかね。
福尾:
リスクというと?
小林:
あくまでもポータルサイトに紐づいたサービスなので、運営会社と広告主の影響を受けやすいんです。たとえば広告の商材によっては対象の年齢層に制限があります。
その特定の年齢層に広告を配信し続けるとユーザーが疲弊してしまうというリスクがあります。
もちろん、これらのリスクをただ回避するだけではいけません。
東:
要は、ポータルサイトの運営会社も、メール広告サービスを提供するシナジーマーケティングも、どんどん新しいものを作っていかなくちゃダメだよ、と。
小林:
そうですね。簡単に打ち手が見つかるものではないですが、考え、チャレンジし続けなくてはならないと思ってます。
河野:
お2人とは少し違う軸でいうと、将来的にはエンジニアのリソースがかからないようにしたいと考えているんです。チームとしてはメール広告サービスの開発をしているのですが、あくまでも新規事業をやっていきましょうという部署なので、やっぱり新しいことにリソースを使いたいんですね。そのためには、効率化や仕組み化をしていかなくちゃいけないなと。
福尾:
0→1フェーズでなくても、やるべきことはたくさんあるんですね。
今のお話を聞いてて、こういった新しいことをやるのが好きなのかなと感じたのですが、「やるべきこと」ではなく「やりたいこと」はありますか?
河野:
すごく細かい機能の話になってしまうのですが、原稿(広告)に必要な画像や案件ごとの実績レポートなどを、ファイルを管理するという一つの機能としてまとめられたらいいなと思ってます。現状だと、まとめてダウンロードできなかったり、特定のページでしかアップロード・ダウンロードができないんですね。それをファイルを管理するシステムとして1つにまとめておけば使いやすくなるし、管理も楽になるので。
小林:
僕は、ダイナミック・プライシングをやってみたいですね。メール広告は1通〇〇円という形で提供しているのですが、在庫=配信通数の上限があるので、余ってしまうと売上が少なくなってしまうんです。
福尾:
それはもったいないですね。
小林:
そうなんです。これをダイナミック・プライシングにして、ニーズや時期に合わせて提供する価格を変えられるようにすれば、配信通数の上限いっぱいまで提供できる可能性が増えるというわけです。
福尾:
安く提供できれば、広告主にとってもメリットになりますね。東さんはいかがですか?
東:
出力面を時代に合わせていきたいですね。今はもう、パソコンではなくスマホでメールを見る時代ですよね。さらに言えば、そもそも通知を見てからメールを開くかを判断してる人が多いのだから、通知内容を工夫したりとか。そのために、通知で何ができるのかなど技術的なところと、どうやって組み込んでいくのかというビジネス的なところ、両面で調査をしながら、作っていけたらいいなと思っています。
福尾:
今お話しいただいた、やるべきこと、やりたいことをするには、コストなのか、リソースなのか、どんなものが必要ですか?
河野:
ボトルネックでいうと、人が足りないことですね。実は、半年以上前のチケットがまだ残っている状態なんです。しかも、そのチケットがめちゃくちゃむずかしいとかではなく、やり始めれば1週間とか1ヶ月で終わるものがほとんどだったり。
じゃあ、残業してやればいいという考え方もあるかもしれないのですが、メンバーや周りの人に無理をさせてまで、やるべきではないと思うんですよね。ある程度、サービスとしては安定しているので「これをやらないと本当にやばい」というものもないですし。ただ、やりたいこともたくさんあるので、もっと仲間がいるといいなと。
福尾:
河野さん、上手くつないでいただいてありがとうございます!というわけで、募集の告知です!(笑)
現在、メール広告事業でバックエンドエンジニアを積極採用中です。以下のリンクからお仕事内容などをご覧いただき、興味をお持ちいただけましたら、ぜひ「話を聞きに行きたい」ボタンからご連絡いただければと思います。
得意なこと、好きなことを伸ばしつつ、サービスに貢献したい
福尾:
最後にもうひとつ。エンジニアとしてやってみたいことや目標はありますか?
東:
僕、昔からフレームワークが好きなんですよ。ビジネスロジックだけ書けば、あとは上手いことやってくれるデータベースとか、通信内容を隠せるようにできるとか。みんなが楽に開発できる環境やツールを作ることに振り切ってみたいなと。メール入稿システムも、ある意味フレームワークなんですよね。ユーザーには下のレイヤーにあるものを見えなくしているものなので。
福尾:
プライベートでも作ったりしているんですか?
東:
プライベートで何かを作るというよりは、あくまでもチームでの開発がスムーズにできるようになればいいな、という感じです。ある意味、やりたいことが仕事に直結しているので、最高の状態なんじゃないかなと。じゃあ次は、小林さん、お願いします。
小林:
もともと、データサイエンティストとエンジニアのブリッジをしたいと思っていまして。実際、彼らの言うことをサービスやシステムに落とし込んでいくということをやったことがあって、すごく楽しかったんですね。要は、データ周りでずっとやっていきたいということなのですが、今もビックデータの分析などをやらせてもらっているので、ある程度、目標は実現できている形になります。
もう一歩、踏み出すなら、学生の時に少し勉強したマルコフ連鎖を用いた需要予測モデルシステムを作りたいですね。統計も、もう1回勉強し直したいですし。
福尾:
小林さんは、プログラミング言語みたいなところには興味はないんですか?
小林:
あまりこだわりはなくて、使いやすければなんでもいいですかね。言語の話なら、やっぱり河野さんじゃないですか。お酒を飲みながら、延々と話せちゃうってすごいって思いましたもん。しかも、すごく楽しそうだったんですよね。
河野:
そんなふうに思われてたんですね(笑)。でも、ああいう会話を久しぶりにして、やっぱり楽しかったです。
福尾:
河野さんは、技術が大好きなんですね。
河野:
そうですね。なので、やりたいこともわりとはっきりしていて。今は、プログラミングをプログラミングする、いわゆるメタプログラミングにすごく関心があります。
システム開発においては、この領域にはこの言語が得意みたいのがあって、言語が違うと共通化できない部分がどうしても出てきてしまいますよね。そうなると、たとえば、在庫の表示を90%から80%に変えましょうとなったときに、フロントエンドはTypeScript、バックエンドはGoという感じで、同じことを違う言語でやらなくちゃいけないのですが、これってすごくムダですよね。
ここをメタプログラミングでジェネレーティブにできるようなものを作ってしまえば、TypeScriptだとかGoだとか関係なくコードができる。つまり、言語間を超えたロジックの実装ができるというわけです。
福尾:
これまでは複数箇所を変えなくてはいけなかったのが、一発でできるようになると。それは便利ですね!
河野:
そうですね。そういうものが作れたらいいなと思ってます。
福尾:
業務や仕事という枠を設けず、やりたいことや目標を聞いたのですが、なんだかんだ、仕事に紐づいていたり、仕事でやりたいことができていたりするんですね。
しかも、そのやりたいことをさらに進化させて、仕事やサービスに活かしていきたいという意気込みも感じられて、とてもワクワクしてきました! 今後の開発や事業拡大に、期待してます!