シナジーマーケティングには、大きく2つの事業があります。
ひとつはクラウドサービス事業。統合顧客管理(CRM)システム「Synergy!(シナジー)」の企画、開発、導入支援、コンサルティングを通して、お客さまのマーケティング課題を解決していきます。
もうひとつは、デジタルマーケティング支援サービス事業。「Synergy!」だけでは実現することのできない領域である広告運用やWebサイト制作など、CRM以外のマーケティング支援を提供しています。
今回はデジタルマーケティング支援サービスのひとつである、SI(システムインテグレーション)にスポットライトを当ててみたいと思います。
どのように仕事を進めるのか? シナジーマーケティングならではのSIの魅力とは? などなどかなり突っ込んだお話を、SIソリューショングループ・マネージャーの西垣さんにお聞きしました。
*聞き手:木戸口(経営推進部 ブランドマネジメントチーム)
Synergy!だけではできないことを実現する
木戸口:
すごく初歩的な質問になってしまうのですが、SIの案件はどんな経緯で発生するんですか?
西垣さん(以下、西垣):
新規だと、営業さんからの相談から始まるケースがほとんどですね。Synergy!の提案や導入を進めている中で、会員サイトやスマホアプリを作りたいなどSynergy!だけでは対応できないご相談をお客様からいただくとかですね。
木戸口:
どんな開発の相談が多いんですか?
西垣:
Webシステムの開発が8〜9割で、残りはデータ連携。自社で持っている顧客情報をSynergy!に入れたいというご相談が、最近、増えてきてるんです。Webシステムのところでいうと、業務系システムが3〜4割、コンシューマー向けが5〜6割、多くはないですがBtoBの案件もあります。
木戸口:
概要がわかったところで、SIソリューションGの役割、具体的な業務内容についてもお聞きできればと思います。
西垣:
大きく分けて3つの役割があります。せっかくの機会なので、ひとつずつ説明しますね。
ひとつめは、SI営業支援。さきほどもお話したとおり、SIの案件は相談から始まることがほとんどです。たとえば「〇〇という課題があるのですが、解決できますかね…」という相談を受けて、営業と一緒にヒアリングをします。その後、「▲▲をすれば解決できそうですね」という解決策を出して、「じゃあ、こんな感じのシステムをつくりましょう」となった時点で、案件化します。ここまでがSI営業支援になります。エンジニアにとってなじみのある言い方だと、要求開発やプリセールスといった活動ですね。
ふたつめはSI開発PMで、要件定義、基本設計、プロジェクト推進をします。実際のプログラミングはSIソリューションG以外の開発部署や外部の開発パートナーさんにお願いをしていて、最近では、お客様への提案から一緒に入っていただくような取り組みも始めています。
みっつめは、リリース後の対応を行うSI保守PM。基本的には、営業支援やPMを担当した人が継続して保守も担当します。問い合わせや障害発生時の対応などがメインで、新規の依頼や相談をいただくこともたまにあります。
木戸口:
開発はやらずに、プロジェクトの推進に徹しているんですね。ちなみに、ひとつの案件をリリースするまでの期間はどのくらいなんですか?
西垣:
プロジェクトの期間は案件によるのですが、開発がスタートしてからは1〜2ヶ月くらいのものが多くて、長いと半年〜1年くらい。保守も含めるとメンバー1人当たり4〜5つの案件を担当しているので、チーム全体で20件くらいが動いていることになります。
SIなら、お客様がやりたいことにもっと近づける
木戸口:
入社した当時から誰かに聞いてみたいと思っていたのですが…自社サービスではなくSIだからこそ、SIでしか提供できない価値って、西垣さんはどんなところだと思いますか?
西垣:
Synergy!は、たくさんのお客様に広く使っていただくための共通のシステムなんですね。一方で、SIを含むエージェントサービスは個社ごとにシステムやサービスを提供します。マーケティング施策に合わせて機能を開発したり、自由な設計ができるという意味で、お客様が一番やりたいことを提供できるのが、最大の価値だと思います。
木戸口:
自社サービスとSI、どちらが優れているとかではなく、提供できる価値が違うんですね。
SIとして、もっと違う価値を提供したいとか、やりたいことはありますか?
西垣:
Synergy!と連携できるようなサービスを、自分たちの手で立ち上げたいですね。そうすることで、今よりもっとSynergy!を導入してもらいやすくできたらいいなと。ただ、現状でいうと、僕含めて4人のメンバーで相談を受けて、案件を回すだけになってしまっているので、まずはリソースを確保しなくちゃですが。
そのためにも、外部のパートナーさんにいろいろお願いをしてみたりしてるんです。バランスを見ながらにはなりますが、自社のメンバーでどこまでやるのか、じゃあ、メンバーは何人が適切なのか、外部のパートナーさんはどのくらい必要なのかなど、見極めながら体制を整えていけたらいいなと思ってます。
新規事業も進行中! 幅の広さと裁量の大きさがSIの魅力
木戸口:
最後に、西垣さんが考えるSIの魅力を教えていただけますか?
西垣:
お客様が特定の業種ではないので、毎回、違う業界のお客様と出会えるのはおもしろいですよね。僕自身、もともとゲーム業界にいて、いろんなシステム開発をしたいと思って、ここに転職してますし。
システムを構築するとなると、業界・業務についても深く知る必要があるので、この辺りの知識が増えるのもいいところですよね。顧客折衝という部分でも、いい経験ができると思います。
シナジーマーケティングならではというところだと、営業さんと一緒にお客様へのヒアリングをするので、デジタルマーケティングの知識が自然と身につくことですね。さすがにマーケティング施策を立案することはできないですが、どんなときにどんな施策をするのかはわかってくるものです。
あとは、新規事業と連携する話もでてきてまして。これも、自社サービスがあるからこそできることですよね。
木戸口:
新規事業、おもしろそうですね! 一般的なSIと比べて、できることの幅がすごく広い感じがしました。
西垣:
そうですね。任されている範囲が広いというのもありますが、カルチャーの部分も大きいかもしれません。プロジェクトを上手く進めるだけでなく、いいものを提供するために自分でできる限りのことをやろうとするメンバーが多いんです。お客様にも喜んでいただけるし、主体的に動いてもらえるので、マネージャーとしては嬉しい限りですね。
木戸口:
マネジメントのお話もぜひお聞きしたいのですが…長くなってしまったので、続きは次回、お聞かせください!
*後編では、マネージャーとしての西垣さんの役割やマネジメントをする上で大切にしていることなどをお聞きしました。