本記事は、代表note記事を元にしています。
私たちSynayakaは、「Well-Shift ― 幸せが価値になる社会へ(幸福価値経済)」を掲げ、従来の資本主義が持つ「お金・成長中心の尺度」から、新しい社会の在り方へとシフトしていきます。
私たちが目指すのは、個人のウェルビーイングと社会貢献の両立です。
なぜ「幸福価値経済」なのか?
「なぜ、働いても豊かになっても、幸せを感じられない人がいるのだろう?」
「なぜ、企業の成長が、個人や社会全体のウェルビーイングと必ずしも結びつかないのだろう?」
GDPは上がっても、働く人が生き生きしているとは限らない。
企業の利益が増えても、社会の分断はむしろ深まることがある。
これは、今の資本主義が「お金を増やす仕組み」として偏りすぎてきたからではないでしょうか。
資本の増殖の過程で、人や社会のウェルビーイングがどんどん実現していく――
そんなシステムに資本主義をアップデートすることはできないのでしょうか?
もちろん、これまでの資本主義が、数多くの人の衣食住を満たし、ウェルビーイングを増やしてきたとも考えています。
お伝えしたいのは、これからはアップデートが必要だということです。
幸福価値経済とは?
幸福価値経済とは、お金ではなく「どれだけウェルビーイングを増やしたか」で評価する新しい経済のかたちです。
資本主義を「お金を増やす仕組み」から、「ウェルビーイングを増やす仕組み」へとアップデートする。
会社は単に利益を生み出す装置ではなく、
人と社会のウェルビーイングを拡張し、その成果を共有する仕組みであるべきだと考えています。
従来の経済は「どれだけ利益を上げたか」で測られてきました。
これからの経済は「どれだけウェルビーイングを増やしたか」で測られるようにアップデートできないでしょうか?
- 個人のウェルビーイング(生きがい、安心、成長、自分らしさ)
- 社会全体のウェルビーイング(持続可能性、信頼、共創、全体の豊かさ、囚人のジレンマを超える仕組み)
この 個人と社会全体のウェルビーイングの両立と最大化 を目指す仕組みこそが、幸福価値経済です。
一つ注意したいのが、「個人が幸せならそれで良い」ではないということ。
それぞれが社会に貢献することで幸福を感じ、その積み重ねがパレート改善を生み出す。そうして初めて、個人と社会のウェルビーイングが両立し、同時に最大化されていきます。
そして、その方が結果的に、個人も長期的にはウェルビーイングであり続けることができると考えます。
ウェルビーイングを測る新しい指標 ― HPI
従来の企業はKPI(Key Performance Indicator)で評価されてきました。
しかしこれからは、「どれだけウェルビーイングを生み出したか」= HPI(Happiness Performance Indicator) を軸にする時代です。
- 今は「お金」でしか交換できません。
- しかし将来的には、**「この人と関わるとウェルビーイングが高まる」「この会社の商品を使うと豊かになる」**といった 幸福資本 が、信用や影響力として流通するでしょう。
- 会社は「どれだけウェルビーイングを生み出したか」で評価され、資金・人材・応援が自然と集まる社会へ。
もちろん、ウェルビーイングそのものを通貨にするのは非現実的です。
ですが、交換の評価軸や信用の根拠として「ウェルビーイング」を据えることは、十分に現実的です。
Synayakaの今の取り組み
では、どうやって幸福価値経済を形にしていくのか。
中長期では、脳科学の社会実装を通じて、
そして足元はまず、**HR(人と組織)**から挑戦しています。
「働くこと」は本来、人が自己表現し、社会とつながりながら充実を得られる場のはずです。
私たちは、働くことを「労苦」ではなく、「幸福創造の場」に変えていきます。
まずはHRから、いきいきとしたしなやかな働き方を実現し、
組織が少しずつ、「利益」ではなく「ウェルビーイング」を指標とすることが当たり前になる土壌をつくります。
Synayakaの挑戦
- まずはHRからしなやかな生き生きできる働き方を実現し、 組織が少しずつ、幸福価値を指標とすることが当たり前になっていくような土壌を作る
- 脳神経科学を活用し、ウェルビーイングをデータとして可視化&実現を支援する
- HPIという新しい指標を掲げ、幸福資本を社会に流通させる
- お金ではなく「ウェルビーイングの増加量」で企業を評価する、新しい株式会社の形を提示する
さいごに
成長や収入の増加ではなく、人間性の向上や、ウェルビーイングの実現を最終ゴールとする幸福価値経済を目指します。
ウェルビーイングが価値となり、価値が社会をより良くする循環を生み出す。
その転換点をつくる挑戦こそが、Synayakaの存在意義です。