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デザインは無力だからこそ楽しい。僕がSun*に新卒で入社した理由

中村亮太 / デザイナー

京都工芸繊維大学大学院にて工芸科学研究科デザイン学専攻を修了。在学時は製品デザイン計画分野に所属し、産学連携で3Dプロダクトやサービスデザインなど複数のプロジェクトに参加。デザインリサーチやコンセプトメイク、プロトタイピングを経験。2020年から就活系Instagramメディアの立ち上げ・運営にデザイナーとして携わる。2021年にSun*へ新卒入社し、UIUXデザイナーとして新規事業立ち上げに従事。

目次:

・デザインの無力さを知った大学生活
・デザインの難しさを楽しめる会社に惹かれた
・入社4ヶ月でプロジェクトの中心メンバーに
・僕自身が価値創造に夢中になれる環境
・デザインの力を最大限活かしていくために

デザインの無力さを知った大学生活

京都工芸繊維大学デザイン経営工学課程でUIデザインや企業ブランディングの研究をしていました。高校3年のタイミングでどの大学・学部に進むかを考えた時に、ピンときていない数学や工学の道に進んで6年間勉強するのは違うかもしれないと感じました。唯一ものづくりや企画に興味があったため、ものづくりを強みにしている京都工繊大のデザイン経営工学に進むことにしました。デザイン経営工学課程では3年時からデザイン・経営・工学の3分野から一つ選ぶ必要があるのですが、その中でもものづくりの中心になるデザインを専攻に選びました。

学部時代は主に3Dプロダクトの勉強をしていたものの、スマートフォンアプリの新機能やOSアップデートによるデザインや利便性の変化に興味があったため卒業制作ではUIデザインを研究。修士論文では、Z世代への企業のSNSブランディングに関する研究をしていました。M2のタイミングで友人と一緒に就活系インスタグラムの運営をしていのですが、企業という営利目的の団体がブランディングというデザインで人々にアプローチするといった、ビジネスとデザインの掛け合わせに面白さを感じたのでこの研究分野になりました。

3Dプロダクトから始まり、UIデザイン・ブランディングと、6年間広くデザインを勉強してきました。そこで感じたことは、デザインは無力だということです。学部時代にデザイン経営工学演習というデザイン・経営・工学の3分野を掛け合わせた授業がありました。その演習であらゆる方向の先生からご指摘を受けたり、経営分野や工学分野に興味がある学生の考えに触れたりして、デザインの強みとともにデザインだけではどうすることもできないということを知りました。就活系インスタアカウントの運営に誘ってくれた子も経営をしっかり勉強してきた人で。デザインの効果や価値を理解しつつ、それが売り上げにつながるかどうかを常に考えていました。学内学外問わず、デザインだけでなくビジネスやテクノロジーの力も必要不可欠だということを実感していました。

デザインの難しさを楽しめる会社に惹かれた

僕の中でデザインが武器になっていたので、デザイン職で就活をしていました。色々な会社をみましたが、デザイン部署が独立した雰囲気で「デザインこそが正義」といった尖った考え方をしているところもあると知りました。ただ、自分としてはそういうのは合わないかなと。大学でデザインだけではどうにもならないという考えを持っていたので、その考えに共感してくれる企業を探していました。

また、もう一つの軸として、仕事が楽しいかどうかがありました。なんとなく中学生の時から、ニュースで働く苦悩がどうたらと耳にしたり、親が家に帰って職場の愚痴を言ったり。苦労して働くことに美しさを感じなかったんですよね。一方で楽しいことをしてお金をもらっている人もいる。どちら側につきたいかを考えた時に、自分は後者の考えを持って仕事をしたいと考えるようになりました。

4月までは順調に就活が進んでいたのですが、内定がもらえそうだと思っていた企業に全部落ちてしまい、持ち駒0の状態に。改めていろんな企業に話を聞いてみようと思い、Wantedlyでエントリーしました。実はその中にSun*もいて、僕がSun*と出会ったきっかけです。

デザイナー面接で話したときに、いい意味でかっちりしていないというか、リラックスさせようという雰囲気がありました。一方で業務の話になるとデザインは難しくて楽しい、悩みもあるけどそこに真剣になれるからおもしろいと語ってくれて。デザインは無力で難しいものだが、そこに不平不満は言わない。その難しさや無力さをどう生かすかというプロセスを楽しむという、尖っていないオープンな楽しみ方をしている点で僕の価値観とそのコミュニケーションに対して心地よさを感じました。

入社4ヶ月でプロジェクトの中心メンバーに

入社後は、ファンとアーティストのエンゲージメントを高めるための施策を考えるプロジェクトとNFTマーケットを作るプロジェクトの2つに参画しています。前者のプロジェクトにはメインで入っており、入社1ヶ月後くらいからすでに中心業務を任されています。シニアデザイナーのメンバーと毎日議論をしながら出てきた話をクライアントに共有したり、リサーチを進めたり、ミーティングのファシリテーションをしたり。まだまだ緊張してうまくいかないですが、貴重な機会だと感じています。

シニアデザイナーの方が「フラットな関係性がいい。任せられるところは任せるし、おれがわからないことは聞く。逆に任せてほしいところは遠慮なく言って欲しいし、わからないところは聞いて。」とよく言ってくれます。困ったらいつでも助けてくれるし、かといって自分に任せてもらったところは責任持ってやり遂げる。僕自身の裁量をしっかり確保しつつ、ヘルプを求めたらサポートしてもらえる体制になっているため、すごく働きやすいです。

僕自身が価値創造に夢中になれる環境


「誰もが価値創造に夢中になれる世界」というビジョンを掲げている会社の中で、自分自身が価値創造に夢中になれる環境に身をおけていると感じています。感情的に怒る人やネガティブな気持ちになることをする人がおらず、みんなが本質的なことを意識していて。その意味で心理的安全性が確保されているため萎縮せずに意見を言えるし、社会への価値提供に向けて真っ直ぐ進むことができています。

また、業務に関係ないコミュニケーションもたくさんとれるのもいいところですね。僕のチームは夕方6時に定例ミーティングをするのですが、本題に入る前に各々がゆるい雰囲気でプライベートの話をしたり、ある人は疲れたと言って画面に現れなかったり(笑)。会議としては無駄な時間かもしれませんが、こういったコミュニケーションの積み重ねによってチームの居心地がよくなり、先ほど言及した心理的安全性につながるのではないかと思います。

デザインの力を最大限活かしていくために

これまでを振り返ると、将来のゴールから逆算してロードマップを引いて、、、というよりかはその場で打った杭が繋がって今の自分を作り上げている気がします。興味があったものづくりができる大学に入り、興味が湧いたUIデザインやブランディングの勉強をし、インスタグラムのアカウント運営を始め、今は自分の価値観がぴったりハマったSun*で働いている。なぜこうやって生きてきたのかというと、先のことを考えると希望を見出さずにネガティブなことを考えてしまうからなんですよね。逆に身近にあるポジティブなことを考えるのは得意だと思っています。なので未来のネガティブを考えるのではなく、今のポジティブを考える。これが性に合っていると思います。

そのため、将来どんなキャリアにしたいかについては深く考えていません。今目の前にあることを全力でやり続けて自分のキャリアを形成していこうと思います。ただ、今必要だと感じているものはビジネススキルです。実際にプロジェクトに入ると、クライアント、特に大手企業だとステークホルダーの関係が複雑なんですよね。ユーザーにとっての価値を実現するだけでなく、各ステークホルダーが納得する形でアウトプットを出す必要があると思っていて、お金の生み出し方やチームビルディング能力、マネジメントスキルを学んで、ユーザー含めプロジェクトに関わる全員を満足させられるようになりたいと考えています。

また、今はエンタメ業界のプロジェクトに従事していますが、これから他業界のプロジェクトに関わるとなると、業界構造がわかっていないと何もできない。だから経済や経営・社会の勉強も進めていき、今はまだ足りないスキルを補いながら、デザインの力を最大限表現できるように仕事を通して、自身をアップデートしていきたいです。

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