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人事コンサルから観光スタートアップへ。個性を活かす水星カルチャーをベースに成長できる組織をつくるための挑戦。

入社半年にして、各事業部の社員から絶大な信頼を得ている、人事マネージャーの今庄さん。時には全てを包み込むようや温和な笑顔と口調でメンバーを支え、時には前職で培ってきたマネジメント戦略を駆使して、会社を支えている。
20代を捧げた人事コンサルティングファームから、30代という人生の節目で、宿泊・観光業界のスタートアップという、全く新しい道を選んだ背景とは?
「今の水星のカルチャーを活かしながら、会社として成長していける組織をつくりたい」と語る今庄さん。彼が目指す「会社が大きくなっても自分のやりたいことを会社とwin-winに実現できる」未来を実現するため必要な戦略とは?
水星第二創業期の鍵を握るHR人材の過去、現在、未来について深堀りした。

組織のみんなが幸せである状態をつくりたい

一人事の世界に足を踏み入れた背景から教えてください。もともと“人”への興味が強かったのでしょうか。

そうですね。ただ、その興味の矢印は、個人に対してよりも組織に対してより強く向いているのだと思います。自分が関わる組織全体の空気がエネルギーや活気に溢れていて、そこにいるみんなが幸せである状態を作りたい、という思いが強いです。

人事の仕事を志したきっかけは、大学時代に所属していた海外インターンシップの学生団体(所謂インカレ)での経験です。私は副委員長で、主に採用育成に従事していました。活動の中で、100名近くの組織のみんなが幸せな状態を保ちながら組織自体も強くしていくことの難しさを痛感し、自分の人生で取り組みたいテーマは「組織」「人事」だと思うようになったんです。

「組織」「人事」を軸に就職活動を進める中で、当時はまだ知名度がそんなに高くなかった人事コンサルという仕事の存在を知りました。20代のうちに、厳しい上司やクライアントのいる環境でボコボコにされながら修行して仕事の作法を身に着けようと思い、企業の人事ではなく人事コンサルに就職することに。こういう思考はコンサル志望者あるあるかもしれません(笑)。「20代は仕事100%!」と心に決めていました。

―人事コンサルティングファームから宿泊・観光業界のスタートアップへの転職、かなり思い切ったジョブチェンジですよね。

もともと人生設計として、30歳を節目に転職をしたいと考えてはいました。実際に転職活動を始め、やはり「人事」の道は進み続けたかった。ただ、心から共感できるような会社に一度腰を据えて、一緒に何かを成し遂げていく仲間たちを幸せにする仕事がしたいと思ったんです。20代は、人事コンサルの立場から、その時その時に真剣にクライアントに向き合ってきた。それも楽しかったのですが、今度は組織の一員として人事に従事しようと決めました。
宿泊・旅行業界を選んだのは、父が多忙な中でも国内外問わず毎年旅行に連れていってくれた影響で、昔から旅行が好きだったことが大きいですね。就職後は、激務で精神的にも肉体的にも時間的にも、旅行で観光やアクティビティを楽しむ余裕はとてもじゃないがなかった。それでも年に1度くらいはと、温泉宿に一泊してゆっくりする休暇を作るようにしていました。ある古い宿を訪れた時、テーマ性のある工夫を凝らしたおもてなしを受け、それまで、旅行には観光が必須だという固定観念があったのですが、「宿に泊まるだけでも立派な旅行になり得るんだ」と気付かされました。同時に、「こういう、ただ泊まるだけではない付加価値の体験ができる宿って、あんまりない気がするな」となんとなく考えていたことを覚えています。

仕事一筋で突っ走ってきた20代も終盤になり、人生計画通り転職活動を始め、いつかの宿のことも思い出し、好きな旅行からも遠ざかった仕事だけの人生にもそろそろ焦燥感を抱いていたところ。次に自分が携わりたい業界を考えた時、旅や宿、ライフスタイルの世界の方に、自然と心が向いていました。
入社すると、やはり周りはホテルや旅行が好きな仲間たちばかりで、「そやそや、自分はこういうのが好きなやったなぁ」と喜びを噛み締める日々ですね。しかも、自分たちが取り組む事業もまさにその領域。休日もつい仕事に気が向きがちな性格の私にとって、好きなことが仕事にも繋がると思うことでプライベートでも安心して好きなことに時間使えることが嬉しいです。

―地元(滋賀)へ帰ることも、元から決めていたんですか?

高校時代に地域興しの仕事に触れる機会があり、そこから、地域に根ざして地域を支えるような、いわゆる地域創生的な仕事にもずっと興味はありました。自分が生まれ育った地元や関西を支える仕事もいいな、と。新卒の就活時にはあまりしっくりくる出会いがなかったのでその道には進まなかったのですが、心の隅にはそっちへの思いもずっと残っていたのでしょう。
転職活動中、水星に出会い、ご縁とチャンスを感じました。地元に本社があって、ホテル・旅行業界で、地域の空気感をホテルに取りこむことを大事にしていて…これって、一度諦めた自分がしたかった仕事じゃないか、と。
COOの大籠さんが二次面接をしてくださったのですが、自分とほぼ同い年なのが信じれないくらいの優秀さ、守備範囲の広さ、思考の深さ、人としての真っ直ぐさを感じて、「こういう人と一緒に仕事したい!」と思ったことも、水星への思いを強くした理由の1つでした。

個々の個性を伸ばしながら、組織の共通言語をつくる

―水星は、かなりユニークでカオスな会社だと思います。正社員50人に満たない規模で、こんなに様々な事業をしていて、メンバーのバックグラウンドも多種多様で…そういう会社のカルチャーの中に入ってみていかがでしたか。

もちろん共通のものはあるけど、やっぱりみんな全然違う人たちなんだなと、驚きました。
この半年で私が感じた、水星らしいカルチャーは3つ。
1つ目は、メンバーそれぞれの強みや長所を伸ばせること。苦手を矯正するよりも、得意なことを褒めてそれで輝ける舞台を用意してくれる会社だと思います。
2つ目は、面白い仕事しようというみんなの意識が強いこと。意外かもしれませんが、コンサル時代も、「いかに仕事を面白くするか」というのは上にいくために大事だと言われていました。指名されるためには、付加価値としての個性を出さなければいけないということですね。水星は、メンバーの数だけ個性の種類があり、しかも、その個性だけでも立派に仕事が生まれるぐらいのクオリティまで各々が極めているのがすごい。それを伸ばして活かせる環境が用意されているというのもいいですよね。
3つ目は、自由と裁量の幅が広いこと。例えばホテルだと、当然ゲストを迎えるためのルーティン業務をしっかりこなせなくてはなりませんが、よりゲストの滞在価値を高めるためのエッセンスとして水星らしさに加え個性を注入するということも求められるのが、水星です。

―今までの水星において空席だった人事の
席にピッタリはまって、前職で培って来られた経験やスキルを発揮しながら早速大活躍していただいていますが、今後の展望を教えてください。

長期を見据えると、考えなくてはならないことはいくつもありますが、まずは「個々の良さを活かしつつベースのラインを上げる」ための制度を整えることを目指しています。先ほど言ったような水星らしいカルチャーの中で、個々の得意・不得意のままに、みんな凸凹で伸びているのが現状。それを、得意なところはそのまま伸ばしてもらいつつ、でもそれ以外のところを置き去りにするのではなく、もう少し底上げをして、全員が一定以上の共通言語を持てる状態にできたらいいなと。組織が拡大し、事業のフェーズが変わっても自分のやりたいことを会社とwin-winに実現できるようなたくましさを皆が持ってる状態にしたいです。また、「ちゃんとトータルで見て評価していますよ」というのを明示して、好きなことにも安心感を持って取り組める仕組みを整えたいと思います。

水星のカルチャーを残しつつ、より安心して働けて成長し続けられる組織をつくりたい

―組織カルチャーとして根付いている水星らしさは、この会社の良さである一方、今後会社が拡大していくためには変わっていかなくてはならない部分もありますよね。

組織が大きくなっていくと、いくら面白いことでも「全体との理屈が立たないから難しい」「採算が取れないから出来ない」と、実現に移しにくくなることも少なくない。そういう時に、しっかりデータで理屈を立てられるような体制にしておけば、規模が拡大しても好きなことや得意なことに自信を持って取り組み続けられると思うので、そこも制度を作っていきたいです。
会社の未来を見据えつつ、人に対して具体的に何をしないといけないのか、整理して制度に落とし込んでいくのは難しく、まだまだ模索中ですが、ハード面・ソフト面両方で取り組んでいきます。他社にはない水星らしさはしっかり残しつつ、従業員がより安心感を持って働けて、会社としても発展していけるような組織を作っていきたいですね。

―元々の野生の良さを活かしつつ、文明的なものも入れて底上げしていけたら、水星はもっと進化するに違いないと思います。

私個人の目標としては、まずは人事に注力しますが、ゆくゆくは、経営陣・マネージャー陣と一緒に会社が目指すべき未来の姿を考えられるよう、戦略や財務、法務の領域ももっと身につけていきたいです。事業を発展させながら、みんなが好きなことに取り組み幸せに働ける会社であり続けるためにも、私自身が会社の未来をしっかり描けなければならない。また、みんなをもっと強くサポートできるよう、現場や事業についての理解も深めていきたいです。色々勉強して、守備範囲広げたいなと思っています。
コンサルで働いていた時は、いわば自分の食い扶持は自分で稼いでましたが、今は、現場やプレーヤーのみんなに食べさせてもらってる。その感謝も忘れず、日々頑張ってくれているみんながやりがいを感じながら安心して働けて活躍してもらえるような環境を整えることは、人事としての当然の使命だと思っています。

会社もメンバーもまだまだ若くて、新しいことに取り組もうとしていて、これからもっと成長できるポテンシャルを感じます。だからこそ困難も多々あるでしょうし、多種多様な人材に応じた人材マネジメントの仕組みを整備していく難易度も高いですが、その分やりがいも大きいし楽しいこともいっぱいありそうで、ワクワクしています。若いながら、コンサル時代に出会ってきた優秀な経営者や人事の方々にも全く引けを取らない水星のメンバーたち。素敵な仲間たちやこの先の人生を捧げられる会社に出会えた喜び、やる気に満ち溢れています

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