満員電車とは無縁の暮らし。私が「地方移住」と「やりがいのある仕事」を両立できた理由
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毎朝、定刻通りにやってくる満員電車。窓の外の景色を見る余裕もなく、ただただ息苦しさに耐えながら、スマホの画面に目を落とす。駅に着けば、人の波に押されるようにして改札を抜け、オフィスへと急ぐ日々。
夜は、仕事で疲れ切った頭で再び電車に揺られ、帰宅するのは夕食の時間もとうに過ぎた頃。
都会での生活は刺激的で、仕事にもやりがいを感じていた。でも、ふとした瞬間に、心の奥から声が聞こえてくるのです。
「この生活、いつまで続けるんだろう?」
もし、あなたも同じように感じているのなら。そして、「もっと自分らしい、心豊かな暮らしがしたい」と願いながらも、「でも、地方には仕事がないし…」という不安から一歩を踏み出せずにいるのなら。
この記事が、あなたの背中をそっと押すきっかけになるかもしれません。
今回は、2年前に東京から長野県松本市へ移住し、オンラインアシスタントサービス「HELP YOU」でキャリアを輝かせながら、理想の暮らしを実現した佐藤恵さん(仮名・35歳)にお話を伺いました。「好きな場所で、キャリアを諦めずに働く」という新しい選択肢が、ここにあります。
インタビュイー紹介:佐藤 恵さん(35歳)
- Before: 東京・品川のIT企業で営業事務として勤務。夫と2人暮らしで、通勤時間は片道約50分。日々の業務に追われ、平日は自炊もままならない生活を送っていた。
- After: 2年前に長野県松本市へ移住。現在はHELP YOUのアシスタントとして、IT系スタートアップとコンサルティング会社の2社をリモートでサポート。1年前に長女を出産し、仕事と子育てを両立しながら、家族との時間を大切にする日々を送っている。
「このままの生活でいいんだっけ?」移住のきっかけは、ふと感じた焦りでした。
――本日はよろしくお願いします。早速ですが、多くの方が憧れる「地方移住」を実現されていますが、どのようなきっかけがあったのでしょうか?
佐藤さん:ありがとうございます。きっかけは、30歳を過ぎた頃に感じた、漠然とした焦りのようなものでした。
当時、都内のIT企業で営業事務として働いていて、仕事は本当に楽しかったんです。成長している会社だったので忙しかったですし、チームのメンバーにも恵まれて、やりがいも感じていました。
でも、平日は朝早く家を出て、夜遅く帰ってくる生活。週末は溜まった家事をこなしたり、疲れを取るために寝て過ごしたりするだけで終わってしまう。当時の夫と「子どもが生まれたら、この生活を続けられるのかな?」と話すたびに、東京で子育てをするイメージがどうしても湧かなかったんです。
保育園の問題もそうですし、なにより、毎日時間に追われて、心に余裕がない状態で子どもと向き合える自信がありませんでした。通勤電車のストレス、高い家賃、どこへ行っても人が多い環境…。一つひとつは小さなことでも、積み重なると、ずっしりと重くのしかかってくるような感覚でした。
「私たちは、何のために働いているんだっけ?」
夫も同じように感じていたようです。彼もリモートワークが可能な職種だったので、ある週末、「一度、本気で移住を考えてみない?」と切り出してくれたんです。そこから、私たちの「理想の暮らし探し」が始まりました。
自然が豊かで、でも生活に不便はなくて、都心へのアクセスも悪くない場所。そんな条件で探し始め、候補に挙がったのが長野県の松本市でした。美しい山々に囲まれた景色、美味しい空気と水、そして文化的な薫りもする街並み。実際に訪れてみて、「私たちは、ここで暮らしたい」と直感的に思いました。
最大の壁は「仕事探し」。私がHELP YOUにたどり着くまで
――移住への思いは固まったものの、やはり「仕事」が一番の課題になったのではないでしょうか?
佐藤さん:おっしゃる通りです。そこが最大の壁でした。夫は会社の許可を得てリモートワークを継続できることになったのですが、私は退職するしかありませんでした。移住を決意したものの、私の仕事がなければ生活は成り立ちません。
すぐに松本市のハローワークに通ったり、転職サイトに登録したりして仕事を探し始めたのですが、現実は厳しかったです。これまでの営業事務としてのキャリアやPCスキルを活かせる求人は、都心に比べて圧倒的に少ない。あったとしても、給与水準が大きく下がってしまったり、パートタイムの募集だったり…。
「せっかく移住しても、やりがいのある仕事ができなかったら意味がないんじゃないか」「私のキャリアは、ここで途切れてしまうのかもしれない」と、本気で落ち込みました。
諦めかけていた時、検索キーワードを「松本市 事務 求人」から「在宅ワーク 地方」や「リモートワーク 移住」に変えてみたんです。すると、これまでとは全く違う世界の求人が表示されました。その中にあったのが、「HELP YOU」でした。
――HELP YOUのどこに魅力を感じ、応募を決意されたのですか?
佐藤さん:理由は大きく3つあります。
1つ目は、これまでのキャリアを完全に活かせることでした。HELP YOUは、バックオフィス業務全般をオンラインでサポートするサービスです。私が東京で培ってきた、資料作成やスケジュール調整、データ集計といった事務スキルが、そのまま価値になる。場所が変わっても、自分の能力を活かして働けることに、強い希望を感じました。
2つ目は、安定性への安心感です。フリーランスとして個人で仕事を探すことには、正直不安がありました。自分で営業をして、案件が途切れないように管理して…という働き方は、私には向いていないと思ったんです。でもHELP YOUは、株式会社ニットという会社がクライアントとの間に入ってくれる。案件の参画は挙手性で主体的に獲得しにいくものの、自身で直接営業をすることはないので「仕事がなくなるかもしれない」という不安なく、業務に集中できると感じました。
そして3つ目は、チームで働ける成長環境です。在宅ワークというと、孤独なイメージがあったのですが、HELP YOUは案件ごとにチームを組んで業務を進める「チーム制」だと知りました。分からないことがあればすぐにチャットで相談できる仲間がいる。自分にはないスキルを持ったメンバーから刺激を受けられる。これなら、地方にいながらでも、スキルアップし続けられる、と確信したんです。
「これだ!」と思いました。すぐにエントリーして、無事に採用が決まった時は、移住への最後のピースがカチッとはまったような感覚でしたね。
【1日のスケジュール公開】東京時代とこんなに違う!私のタイムスケジュール
――移住とHELP YOUでの就業を経て、生活はどのように変わりましたか?
佐藤さん:もう、180度変わりました(笑)。言葉で説明するよりも、見ていただいた方が早いかもしれません。
(佐藤さんが見せてくれた、東京時代と現在の比較スケジュール)
時間 東京時代(会社員) 現在 in 松本市(HELP YOU)
6:30 起床、身支度 起床、白湯を飲みつつ庭を眺める
7:15 家を出る(満員電車で通勤) 家族で朝食の時間
8:30 出社、メールチェック 娘と近所を散歩
9:00 業務開始 業務開始(メールチェック、A社
の資料作成)
12:00 社員食堂でランチ 自宅で昼食。近所のパン屋さんへ
13:00 午後の業務開始 業務再開(B社とのWebMTG)
15:00 (集中力が切れ始める時間) 中抜け(娘のお昼寝、コーヒー)
17:00 (まだ終わらない…) 業務再開(残タスク、翌日準備)
18:00 業務終了(残業も多い) 業務終了
19:00 帰宅ラッシュの電車に乗る 娘と夫とお風呂、家族団らん
20:00 帰宅、急いで夕食の準備 家族みんなで夕食
23:00 就寝 読書や趣味の時間、22:30に就寝
東京時代のスケジュールを見ると、今では信じられないですね(笑)。通勤だけで往復2時間近くかかっていましたから。その時間が、今はまるごと家族との時間や自分のための時間になっています。
一番大きな変化は、時間に追われる感覚がなくなったことです。HELP YOUの仕事は、基本的に納期さえ守れば時間の使い方は個人の裁量に任されています。だから、今日の午後は娘の予防接種があるから午前中に集中して作業しよう、とか、天気がいいから昼休みを長めにとって散歩しよう、といった柔軟な働き方ができるんです。この「時間の主導権を自分で握れている感覚」が、心の余裕に直結していると思います。
「場所は関係ない」HELP YOUで働くということ
――地方にいながら、都心と変わらないキャリアを築かれているのがすごいです。具体的にはどのようなお仕事をされているのですか?
佐藤さん:現在は、都内のIT系スタートアップと、大手コンサルティング会社の2社を担当しています。
スタートアップ企業様からは、営業担当者が使う提案資料のブラッシュアップや、ウェビナー開催後のアンケート集計、議事録作成などを任されています。目まぐるしく成長していく企業の一部を、松本にいながらサポートできていることに、大きなやりがいを感じますね。
コンサルティング会社様からは、専門的なリサーチ業務のアシスタントや、社内向け報告書のデータ入力・グラフ作成などを担当しています。こちらは高い正確性が求められるので、東京で働いていた頃の経験がすごく活きています。
――リモートワークで、孤独を感じたり、コミュニケーションに困ったりすることはありませんか?
佐藤さん:それが、ほとんどないんです。HELP YOUにはビジネスチャット上に、業務の相談チャンネルはもちろん、「雑談チャンネル」や「趣味のチャンネル」がたくさんあって、全国のメンバーと常に繋がっている感覚があります。
先日も、クライアントへの提案で悩んでいた時にチームのチャンネルで相談したら、Webデザインが得意なメンバーや、元営業職のメンバーから、自分一人では思いつかなかったようなアドバイスをたくさんもらえました。
物理的には一人で仕事をしていても、心理的には常に頼れるチームがいる。この心強さが、HELP YOUで働く一番の魅力かもしれません。孤独を感じるどころか、多様なバックグラウンドを持つ素敵な仲間たちから、毎日たくさんの刺激をもらっています。
まとめ:一歩踏み出せば、理想の暮らしは実現できる
――最後に、かつての佐藤さんのように、移住や働き方に悩んでいる読者へメッセージをお願いします。
佐藤さん:もし、今の働き方や暮らしに少しでも疑問を感じているなら、その気持ちを大切にしてほしいです。私も、「東京で働き続けるのが当たり前」という思い込みに、長い間縛られていました。
でも、勇気を出して一歩踏み出してみたら、想像以上に豊かで、自分らしい暮らしが待っていました。朝、鳥の声で目覚め、通勤ストレスなく好きな仕事に集中し、午後は子どもと公園で思いっきり遊ぶ。そんな毎日が、特別なことではなく、私の日常になりました。
もちろん、移住には不安がつきものです。でも、今はHELP YOUのように、場所にとらわれずにキャリアを継続できる選択肢があります。「地方には仕事がない」なんて、もう過去の話です。
不安よりも、「やってみたい」という気持ちが少しでも上回るなら、ぜひ行動してみてください。まずは情報収集してみるだけでも、見える景色がきっと変わってくるはずです。
あなたのスキルと経験を、新しい場所で活かせる未来が、すぐそこにあるかもしれません。
――佐藤さん、本日は素敵なお話を本当にありがとうございました。
「キャリア」と「理想の暮らし」。
その両方を手に入れることは、決して夢物語ではありません。
HELP YOUは、あなたのスキルと経験を求めています。そして、あなたが自分らしい人生を歩むための、新しい働き方を提案します。
満員電車にため息をつく毎日から、あなたも卒業しませんか?