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変化の激しい広告の世界で、これからの揺るぎないコミュニケーションをかたちづくるのはきっとこんな人。

こんにちは、スパイスボックスのアナリスト、プランナーと採用広報を兼務している松原です。今回はスパイスボックスの事業部長・豊島賢太郎へのインタビューを実施。コミュニケーション全体がデジタルに転換していく過渡期にスパイスボックスに入社した彼のストーリーをお届けします。

はっきりいってやる気のなかった就活生時代。

当時の自分を振り返ると、今の学生はしっかり考えているなと思うほど、「就活」に向き合っていない学生でした。そんな時、幼い頃からの親友が先に社会に出ていて、TVCMのポストプロダクションでミキサーとして働いていたのです。当時はまだTVCMが全盛の時代(※2001年)。親友という距離感もあり、彼の影響を受けて業界に強く興味を持ち、気付けばTVのCM制作会社を大小問わず軒並み受けていました。そう、TVCM制作におけるプロデューサーを目指そうとしていたのです。ただ、結果は全滅。そううまくはいきませんでした。

アルバイトから這い上がろうと募集を探している時、知人を介してインターネット広告に特化した社員5人くらいのベンチャー企業の社長に出会ったんです。TVCMへの憧れはもちろん強かったけど、その時流行り始めていたフラッシュ広告(※1)は受け手がクリックや選択するといったアクションを起こすことで表現が変わるクリエイティブ。基本的に送り手(企業)と受け手(生活者)がはっきりしているマスのコミュニケーションではなく、双方向のコミュニケーションに変化しつつある。「これは面白い!」と思って、その社長に入社を直談判しました。「知識も経験もない大学生をベンチャーで雇うことはできない」と断られるんだけど、3ヶ月だけ試用期間としてチャンスを貰えることになり、その後試用期間を経て正社員として働き始めました。

※1動画が用いられ、動きのあるインターネット広告。フラッシュバナーともいわれる。

コミュニケーションの戦略部分に関わりたくてスパイスボックスへ

毎日新規のテレアポをして、いろいろなクライアントの課題を解決する仕事は楽しかったけど、僕が関わっていたのはコミュニケーションの手法の部分。根幹である戦略の部分についても深く考えてみたい、という思いが出てきて転職活動を始めました。スパイスボックスは僕が初めて転職活動をして採用された初めての会社。他にも何社か声がかかっていたんだけど、スパイスボックスの仕事の話を聞いていて、チャレンジしてみたい、と思って1社目で決めてしまいました。

僕が入社した2000年代後半は、HP(オウンドメディア)にいかに人を集めようかという時代。生活者に対して、企業が自社のメディアで直接情報を提供するという形です。会社としては、ワイヤーフレーム(※2)を何十枚も描いて提案したり、ユーザーがHPを何度も訪れたくなるようなコンテンツ作りの提案をすることが多かったと記憶しています。iPhoneが日本で初めて売られたのもこの頃。僕自身はスパイスボックスに入社した当初は自社ソリューション開発とセールスをする部署にいたんだけど、わりとすぐに親会社に出向して、食料品メーカーのデジタル広告担当として仕事をしていました。

スパイスボックスに戻ってきてからは、現場からチームをマネジメントする立場になりました。TwitterやFacebookなどのSNS、ソーシャルメディアの波がやってきた頃。その頃はまだマスを主として、どのようにデジタルを活用していくか、という部分に閉じていたけど、2010年代半ばには、ソーシャルメディアを活用した関係づくりが徐々に主流になってきました。日本の広告費においても、間もなくデジタルがテレビを追い抜くと予想されています。これからはその差がさらに広がっていくと思いますし、企業と生活者をつなぐコミュニケーションのあり方も変化し続けていくでしょう。

スパイスボックスでは、その時々のデジタルの知見やテクノロジーを活用してコミュニケーションに生かしてきました。2015年に発表された、大手メーカーのVRのプロジェクトにも関わっていましたが、それも4年前のことなんですよね。時間が経つのはあっという間です。

※2 webページのレイアウトを決める設計図の役割を持つもの。

※2018年キックオフ時に撮影。

去年までの経験が、無意味になることもある。だからこそ、毎日が楽しい

今僕が事業部長を務めるブランドシェア事業部は、プロデューサーもアナリストもクリエイティブメンバーもいるユニークなチーム。デジタル上で顕在化されるデータから、世の中のイシューと生活者のインサイトを捉えてコミュニケーションにつなげていくということをしていますが、人と人をつなぐ新しいコミュニケーションの形を、このチームで見つけたいと考えています。

デジタル・コミュニケーションの世界では「去年まで」、「昨日まで」やってきたことがいい意味で無意味というか、役に立たないということを痛感します。常に次のコミュニケーションを考えていかなければ、めまぐるしく変わっていく時代に対応することはできないと、危機感を感じながら日々働いています。「これをやっていれば大丈夫」と思えたことはないですね。積み重ねや経験がまったく役に立たないとは言わないけれど、しがみついていたらいけないんだなと。そこにこの仕事の面白みを感じているのも事実で、やっていることに飽きないし、次に何をしてやろうかというワクワク感が楽しいから、これまでに辛いことや苦しいことはあったけれどやめられないんだと思います。

“生意気な”学生と出会えることが楽しみ

前の会社からスパイスボックスに転職して、出向したり部署が変わったりしたことはあったけれど、10年間会社を見てきていろいろな新入社員と出会ってきました。毎年毎年どんな学生がやってくるのか楽しみにしています。

「会社や上司や先輩をうまく利用して自分の手柄を立ててやる」といった気概を持った、いい意味で“生意気な”人に入ってきて欲しいかな。経験値や年齢に関係無く、早期に結果を出して、自ら新しいことや、ユニークなことに挑戦していける人が、これからのスパイスボックス、ひいては業界を引っ張ってくれるんじゃないかと期待しています。周りに刺激を与える若いメンバーがどんどん出てきて欲しいですね。

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