「UXデザイナー」という職種をご存じでしょうか?
「デザイナー」と聞くと、Webサイトやロゴなどのグラフィック制作などのビジュアルデザインを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、UXデザイナーの主な仕事は「体験をデザインすること」。見た目だけでなく、ユーザーが感じる体験全体を設計する職種です。
今回は、スパイスファクトリーで活躍するUXデザイナー・鬼木生子さんが登壇したウェビナーやインタビューを通して、UXデザイナーの仕事の魅力と役割を詳しくご紹介します。
UXデザイナー 鬼木生子(Shoko Oniki)さん プロフィール
- 所属:スパイスファクトリー株式会社
Interface & Experience Design Div. UX Design Group - 資格:人間中心設計(HCD)専門家、
認定スクラムプロダクトオーナー(CSPO)
大学卒業後、大手外資系IT企業でサプライチェーン領域の業務改革コンサルタントとして活躍。業務を通じて「デザインの重要性」を実感し、UXデザイナーへのキャリアチェンジを決意。現在は、官公庁、教育、医療、金融、小売など、幅広い業種のサービス立ち上げやリニューアルプロジェクトを担当。要件定義・体験設計・情報設計を強みとする。
▼ 鬼木さんの2021年のインタビューはこちら

【デザイナー】業務改革コンサルタントを経てUXデザイナーに。入社1ヶ月の"今"を語る。|スパイスファクトリー株式会社
登壇イベントレポート「要件定義が変われば、システムが変わる」
2025年3月7日に開催されたオンライン展示会「ITトレンドEXPO 2025 Spring」にて、鬼木さんが登壇し、「要件定義が変わればシステムが変わる」と題し、UXデザイナーのアプローチがいかにシステム開発に貢献できるかについて語りました。

スパイスファクトリー、業界最大級のオンライン展示会「ITトレンドEXPO2025 Spring」に初登壇 | スパイスファクトリー株式会社
イベントでの登壇内容を事例に、UXデザイナーの業務内容を紹介していきましょう。
要件定義が変わればシステムが変わる!
システム開発において「要件定義」はとても重要です。
ここの要件定義が十分でなければ、多くの問題が発生してしまいます。
要件定義が十分でなかった際に、「作ったシステムをユーザーに利用してもらえなかった」「事前に決めた仕様を、リリース直前に関係者にひっくり返された」「開発の途中で仕様の漏れが判明し、追加費用が発生した」など、このような事態となってしまった企業様も多いと思います。
これらの失敗を防ぐために必要なことは「目線を合わせること」「関係者を巻き込むこと」「要件定義の精度を上げること」です。
目線を合わせて、追及すべき価値や、本質的なゴールを明確にすれば、「作ったシステムをユーザーに利用されなかった」という事態は回避できます。
関係者が自分ごと化しやすい場をつくれば、「関係者が事前に決めた仕様をひっくり返す」という事態は回避でき、要件定義を見える化して理解の解像度を上げれば「仕様の漏れ」は回避することができます。
加えて、プロジェクト全体を通して素早くアウトプットし、良い失敗を繰り返すことで、成果を引き出す要件定義の実現が可能となります。
以上の通り、システム開発における要件定義では、ユーザー体験の理解やクライアントとの目線合わせが重要となりますが、このような要件定義をリードするのがUXデザイナーの重要な役割となります。
UXデザイナーの役割とは?
スパイスファクトリーでは、UXデザイナーを 「ユーザーのサービス体験を向上させるために仮説検証などを行う役割」 と定義しています。
(企業によっては「プランナー」「ディレクター」と呼ばれたりもします)
よくある誤解として、「デザイナーだからIllustratorやPhotoshopが必須」と思われがちですが、実際はそうではありません。重要なのはツールの使い方よりも、「ユーザーと向き合い、何を解決すべきか」を考え抜く力です。
クライアントと密にコミュニケーションを取りながら、抽象的なビジネス戦略を具体的なデザインとして具現化していく役割を担います。
例えば絵を描く時、パーツごとの完璧な絵を描いていく場合は、途中の成果物では何を作っているか判断しづらく、最終的にイメージと違った場合は修正に時間がかかります。一方で、粗くても良いので素早く全体の成果物を出して改善を繰り返す場合は、途中での軌道修正がしやすく、イメージに沿った完成形に近づけることができます。このようにアジャイルマインドを持ち、ものづくりの精度を高めるのがUXデザイナーの業務です。
そうして、失敗を防ぐポイントである「要件定義の見える化」「関係者が自分ごと化しやすい場づくり」「素早いアウトプットの繰り返し」を反復して行うことで、要件定義が変わり、ユーザーにとって満足度の高いサービスを提供できるのです。
鬼木さんが語る、UXデザイナーのやりがい
鬼木さんにUXデザイナーの「やりがい」を伺いました。
一般的なUXデザイナーの業務領域は、リサーチや体験設計、情報設計などを駆使しながら、ユーザーにとって使いやすいサービスを実現することだと思っておりますが、スパイスファクトリーのUXデザイナーの場合は、新規プロジェクトの提案活動や、プロジェクト全体のリードなど、より幅広い業務領域を担当できることが特徴です。
私は前職で業務改革コンサルティングを行っており、その後UI/UXデザインを学んだ上でスパイスファクトリーに入社しました。
入社前に実務でUXデザイナーとしての経験はありませんでしたが、ユーザーやクライアントにとって良いものを提供するという点においては、コンサルタントもUXデザイナーも共通していると感じます。
PMやエンジニアとチームを組んで、Form a Scrumでユーザーやクライアントを理解した上で良いものづくりをすることが最大のやりがいです。
このような環境で、私もUXデザインの領域にとどまらず、プロジェクトマネジメントやエンジニアリングの理解も広げていきたいと思っております。
今のデザインチームのメンバーは、普段からクライアントや他職種のメンバーとチームを組んで業務に取り組んでいるため、相手を思いやるコミュニケーションができているメンバーが多いです。
特にUXデザイナーの場合は、Take Initiativeな姿勢で主体性を持ち、状況に応じて最適なデザインプロセスを提案できるメンバーが活躍している印象があります。
そのようなマインドの方と、是非一緒に働きたいと思っております!
UXデザイナーをお待ちしております!
ウェビナーやインタビューを通して、UXデザイナーの仕事内容とやりがいについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
UXデザインは「正解がない」からこそ、奥深く、やりがいのある仕事です。
私たちスパイスファクトリーでは、UXデザイナーを積極採用中。
経験者はもちろん、異業種からのチャレンジも大歓迎です!
そしてUXデザイナー以外のポジションでも、一緒に働くメンバーも募集中!お気軽にお問合せ下さい!
Writer: [Corporate Design Div. People And Communications ] MASAOMI TAKASE