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【OKR導入】スペースエージェントのCHROがOKRを入れて「事業を支える組織作り」を推進!導入施策をまるごとお話します。

こんにちは、スペースエージェントの高森です。

今回は、スペースエージェントで今期から運用し始めたOKR(Objective Key Result)という目標管理フレームワークについて、CHROの木元に話してもらいました。
導入するまではかなり大変でしたが、その分既に見え始めてきた効果もあるので、顕在化してた課題やそれに対する効果、そしてOKRの運用方針に至るまでまるごとご紹介します!

そもそもOKRとは?

「OKR」、スタートアップ界隈にいる方はみなさん聞いたことはあるのではないでしょうか?

OKR とは『Objective Key Result』の略で、目標と成果指標を管理するフレームワークです。
Googleやメルカリが採用していることでも有名ですが、日本では、2017年頃から徐々に話題になっていったという印象です。大きなナショナルカンパニーだと、まだあまり導入されている企業も少ないかもしれませんが、直近ではスタートアップの台頭と共に日本企業でも導入しているところがだいぶ増えてきたのではないでしょうか。

OKRというのは「目標を管理する為のツール」で、特徴的なのは『ワクワクする定性的な目標』と『それを図る為の定量的な目標』を2軸で設定するというところ。
例えば会社の目標として「1年後に売上1億円の会社をつくる」という目標を決めたとすると、それが定性的な目標としてObjectiveに設定されます。
次に、この目標を達成するためにどんなことをやっていく必要があるかというのを、Key Resultとして定量値で設定していきます。例えば “優秀なボードメンバー3人を採用する” “年間3500万の売上が上がる事業を3つ創出する” のような感じ。
Objective(定性)にKey Result(定量)ぶら下がっていくかたちになります。

このように設計していくことで、目標がツリー状に分解されていきます。


OKRはツリー上に形成されていきます。よって「会社がどこを目指しているのか」且つ「その目標に対してメンバーが何をするのか」が可視化されるのでということにあり、自分の責務へのコミットメントが強くなり達成する為に、事業部に閉じずに横断的な動きを推進する事になり、一人一人の行動の質が変わっていきます。スタートアップのようなミッションに向けてまっすぐ突き進まなければならないような組織にはピッタリの目標管理ツールです。

ここで感の鋭い方であれば「KPIと何が違うんだ?」となるかもしれませんが、ここで解説するとOKRの解説記事になってしまうので詳細については以下書籍がオススメです。

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スペースエージェントでの課題とOKRの選択

スペースエージェントは今期で5期目となりましたが、4年間を振りかえると一つの大きな課題が顕著に現れてきました。

方針、目標のブレによりみんなの行動に一貫性がなくなり、生産性や効率性が低下している
スペースエージェントの課題と言いましたがおそらく、他にも多くのスタートアップ企業で感じられている課題なのではないかと思ってます。(そう思いたい・・)

スペースエージェントでは組織が少しづつ拡大し、プロダクトの数も増えています。これまでは経営者と創業メンバーの「阿吽の呼吸」でうまくいっていたかもしれませんが、最近では「事業戦略が把握できないので自分も何をしたらいいかわからない」「戦略のブレによるタスクの変動が多く業務に集中できない」「社内の一体感がない」というような意見がみんなから上がってきてしまうようになってました。
実際には戦略のブレというよりは、コミュニケーションエラーが起こっている事が原因だと判明はしたものの、コミュニケーション工数を上げれば、多くの時間をMTGなどに費やす事になってしまいます。

僕らの会社はアーリーステージのスタートアップ企業になるので、当然限られた時間の中で大きなイノベーションを起こして、世の中に価値提供をしていかなければならないと思っています。 なのでそれに繋がらないことには極力時間は使わず、選択と集中をして事業を進めていかなければならない。その為にも、組織として軸になるような、事業を前に進める為の組織戦略や目標・評価設計を考えていかないといけないと感じていました。

先程ご紹介した『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR』では、OKRのゴールは以下だと言われています。

OKRのゴールは全ての従業員が同じ方向を向き、明確な優先順位を持ち、一定のペースで計画を進行することができるようになる。

これは、現在のスペースエージェントの課題にまさに効果があるものだと感じ、数多くの方にもヒアリングさせて頂き、アドバイスを頂いた結果OKRの導入に踏み切ることにしました。

いきなり導入はしない!?導入戦略が大切

導入を決めたものの、僕は「目標管理や評価設計は組織や事業に大きなインパクトを与えてしまう。それが良いものであっても、悪いものであっても」と思っているので、メンバー全員の事をもっと理解し一人一人が課題感を強く把握してからタイミングを見て導入しようと思っていました。

特にOKRは導入していく上で一番”キモ”となるのが ”運用するメンバーのリテラシーの高さ” だと僕自身は思っています。(諸説あり)
OKRの運用は個人ではなく会社全体で行っていく必要があります。その為には僕だけがOKRに詳しくリードしている状態。ではなくて、メンバー全員がOKRを深く理解し、その効力を信じる事で効果が最大化されると思っています。
また、OKRツリーを設定する時に各OKRのOを設定するObjectiveリーダーの視座によって目標の的確さやムーンショットの精度は変わってくるとも思っています。

スペースエージェントはそれまで目標管理や評価設計は行っていなかったので、このような新たな概念を理解してもらうのはとても難しい事です。OKRを導入するよりも前にまずはみんなの「事業戦略と組織戦略の関係性」や「目標設計や評価設計の意味・効果」についての深く理解してもらう必要があると考えたんです。

その為、OKRを導入する前の半年間はMBO的な分かりやすい目標(評価)管理ツールなどを導入することで目標を管理する風土を築き、前途の理解や目的に向かって進んでいくカルチャーを根付かせようと考えて半年間かけてマインド醸成を行ないました。

遂にOKRの導入を実施!どうやって??

まずはOKRを自分が理解する為に書籍を読むのはもちろんですが、とにかく外の勉強会やイベントに出まくりました(笑)
それ以外にも、既にOKRを導入されている方やOKRの知見が豊富な方をご紹介頂き、とにかくインプットを行ないました。

その後「OKRってなんぞや」を猛烈にアウトプットし資料化して、導入マイルストーンを作成。その後、導入開始という感じでした。スペースの場合は今回のOKR実装は期待感が多くミスれないような状況だったので、一生懸命がんばりました(笑)

導入については大きく4つのフェーズに分けて導入を行ないました。

①全社員に「自分が社長だったらどんな戦略で事業を前に進めたいか」というアンケートを行ない意見を収集

OKR策定に辺りとにかく重要視したのは「納得感」。
その為、可能な限り全員を巻き込んで設定していこうと思っていましたが、全メンバーを巻き込んでの戦略会議は発散しすぎて決まらないと思ってたので、スピード感を出す為にアンケート形式で意見を収集することにしました。

②リーダーやマネージャーと共に会社OKR策定のロングMTGを2日間開催

最上位の会社OKRについては割とトップダウンで決めていく事が一般的ですが、ここでも全員が「納得感」を持つことで、運用してからの効果を爆発的に伸ばせるよう可能な限りメンバーを巻き込みました。

私も議論に参加する為、この会議には私の知人の外部アドバイザー2名に協力頂きました。
話し合いは思っていた以上に盛り上がり、丸2日間を要しました。
しかし、正直な話をすると丸2日間使っても会社OKRが決まらなかったんです(笑)

設定することは出来たのですが、ワクワクするObjectiveを設定すると、どうしても定性的な目標に寄ってしまい、売上や利益の定量値の観点が抜けてしまうんです。OKRを導入しようとした方々はみなさんよくぶち当たる問題だと思うのですが。。出来上がった後に 「これって仮にOKRを達成できたとしたら売上増加に繋がるんだっけ・・」となってしまいどうしても全員の納得のいくOKRが設定できませんでした。
その後は色々な方のアドバイスも頂き、ボードメンバーで最後の調整を行い、決定しました。
(※OKR導入でご相談があればいつでもご連絡ください)

③部門OKR以下をObjectiveリーダーに任せツリー化する

上記で定まった会社OKRのKRを各部門OKRとし、それぞれの部門のObjectiveリーダーに任せる事でツリー化を行っていきました。当たり前ですが決してぶん投げたわけではなく、ボトムアップで各々が納得する為のOKRを作成する為です。

④キックオフ(全体会議)を開催。改めて全体周知を行う

そうして完成したOKRを、5期キックオフで共有。改めて全体への周知を行ない一旦の導入は完了となります。運用ルールも定義し、現在は全員で運用を行っております!

スペースのOKR運用方法概要

OKRは書籍、『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR』にも書いてある通り、運用においては以下が重要です。

OKRを常に適宜適切な状態にしておくために、自動化されたクラウドベースの専用プラットフォームに投資する

スペースエージェントでは『Resily』というサービスを利用して管理をしています。
(※このツール本当に神ツールでOKRを導入の際は必ず利用した方がよいと思います。ご紹介もします。)

具体的な運用方法として、大きく2つの会議体をセットして運用を行っています。
それが、『チェックインMTG』と『全社OKRセッション』です。

チェックインミーティングは、各部門のOKR毎にリーダーが主体となって開催しており、週初めに開催することを推奨しています。
ミーティング時には「チェックインボード」を使用し、6つの象限で今週の優先事項や課題、アナウンス、ウィンセッションを行います。(最近はみんなウィンセッションにも慣れてきました!)

全社OKRミーティングでは、前述したスペースエージェントの課題でもある「組織の目指す方向や方針」というのをもっと常にリアルタイムで共通理解する為にも、隔週に1回社員全員が集まってミーティングを行っています。
GoogleのTGIFなども参考に、金曜日にみんなでビール片手にリラックスした雰囲気で行っています!
この場では全社横断での課題、優先事項、アナウンスを行い最重要である会社OKRのインジケーターを調整します。2週間に一度みんなの成果を発表しインジケーターがグッとあがるとめちゃくちゃテンション上がりますね!
ウィンセッションについては組織横断で行うような事例を自薦・他薦問わず発表してもらっています。
チェックインが終わったら、有志達による勉強会を行っています。


OKRと評価設計、組織設計、CFRについて

スペースではOKRの導入に伴い、組織設計・評価設計も大きくアップデートしています。
なぜなら、OKRはあくまで目標管理ツールであり、評価ツールではないからです。
一般的なヒエラルキー組織でOKRを考えると、上司が部下を評価するという構図になっている為、どうしてもOKRの定量値が「目標に対しての結果」として判断材料となってしまいます。そうなると部下は心理的ハードルが上がり、ストレッチゴールを設定することができなくなりOKRの効果は最大化されません。

SAでもOKRの効果を最大化する為、『目標管理・評価・CFR』の3つを分離させようと、大きく組織設計や戦略をアップデートしたのですが、ここまで説明してしまうとかなりのボリュームになってしまうので、今度別途で記事にしますね!


OKR導入から数ヶ月。実際の効果は?

まだまだ導入したばかりなので、事業に関わるとてつもない効果があったとは言い切れませんが、少なからず効果は見え始めているなと感じています!

スペースが利用しているResilyはSlackに連携することができるんですね。
Resily上に更新がある度にSlackへの通知が飛んでくる為、全メンバーが今どういう動きをしているのかが可視化された状態になります。
そうすると、「誰が今どんな目標を持ち、業務を行っているか。それに対してのアクションはなにか」という点が、全てリアルタイムで共有されることになります。よって「あ、それならこっちでこれやってるから、こっちでやるよ!」みたいな組織横断的行動がメンバーや組織の中で生まれています。
また、なにをやってるか可視化されているので、コミュニケーションコストが圧倒的に下がりましたね。
なにをやってるかもう知ってるから前段の説明がいらない。

そして、それぞれのOKRのリーダーにとって、自分が持っているOKRが会社のミッションや会社OKRのどの部分に寄与しているのかが明確になったことも大きいと思います。そこからのOKRツリーを自ら設計している & それを周りが認識しているという状況から、これまで以上に責任感やコミット感を持ってOKRを運用してくれていると感じています。(モチベーションもとても高い)
これはとても嬉しかったです。

さらに会社全体の数値がどのように動いているかを、全体OKRミーティングでリアルタイムにチェックできるという点もメンバーにとっては大きいのではないでしょうか。可視化された会社の進捗状況を常に把握することができ、このような状況がOKRの効果によって作り出されています。


最終的には、OKRを使用していくことによって、事業の売上に爆発的なコミットができることを想像しています。
今回の導入が、スペースエージェントがミッションを達成していくにあたり、新たな価値提供の礎になれると思っているので、引き続きOKRの運用に注力しがんばっていきたいですね。

メンバーの声


まっちゃんさん(リードエンジニア / Product Dev)

今までの管理や評価設計は、クローズドの目標に対して業務をこなしていくという形だったので、自分の目標が実際に会社の事業に結びついているのかが正直わかりづらいと思っていました。
ですが、OKRを導入したことで、自分のタスクが会社としてのどのObjectiveに結びついているのかが目に見えるようになり、業務に対するモチベーションが上がりました!

OKRを導入して良かったことは、ウィンセッションで誰がどんな成果を出したかなど、ポジティブな情報が流れてきてすごく楽しい。
改善点は、運用に難し部分があってまだまだ混乱しているメンバーが多いところだと思います。チェックインMTGなどもまだまだ手探り感が強いので(笑)どんどん慣れていきたいですね。


酒巻さん(空間デザイン事業部 / Desinger)

みんなの業務やその進捗が見える化されたことで、みんなが頑張っているから私も頑張ろうという追い風になってますね。定期的に全社員が集まれるウィンセッションも楽しいです!

一番大きな効果として、他部署との業務間交流が増えました。
他部署から案件のトスアップが増えましたし、逆にこちらからも情報を共有することができるようになるなど、コミュニケーションが活発になりましたね。
今までよりも全員で仕事をしている実感ができるようになり、嬉しいです。

課題としてはResilyの運用にまだまだ慣れておらず、共有しきれていない部分があること。
あとは、会議体が増えたことによるリソース不足ですね。目標が明確になった分、やらなきゃいけないこともどんどん明確化されていって、以前より忙しくなりました(笑)
ですが、そのおかげで「今後この業務は委託しよう、その分この業務には私たちがしっかりコミットしていこう」など業務を精査できるきっかけにもなりました。


野澤さん(テックセールスグループ / Sales)

OKRの導入は、個人的にはポジティブなのではないかと思います。
同じ考えのメンバーも多いと思いますが、OKRを導入したことで他部署が何をやっているのかが見えるようになりましたし、ひとつの目標に向かってみんなで進んでいくイメージができるようになりました。

テックセールスグループでは、以前は目標数字に多少のブレがあり、みんなの業務がまとまっていないような状況がありましたが、現在は業務や目標数値が明確になり、チームとしてまとまってきたように思います。雰囲気が良くなりましたし、働きやすくなりましたね!

数字がチームの外の人にも全て公開されているという点で、もしかしたらセールスとしてキツイ部分もあるかもしれませんが、いまのところ特に影響なしです(笑)自分らしく頑張っていきたいです!


いかがでしたでしょうか?
導入直後は一部心配していた部分もありましたが、社内からも前向きな声が多く、少しづつではありますが効果が見え始めていることから今の所順調な滑り出しなのではないかと感じています。これから会社全体としてもっと効果的にOKRの運用をしていけるようにまだまだ学びつつ頑張っていきます。(直近でのwevoxの数値も向上しています!)

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