ソウ・エクスペリエンス株式会社は「体験ギフト」という新たな文化を日本に根付かせた、体験提供のリーディングカンパニー。現在当社の第二の柱となる法人向けギフト事業の急拡大のフェーズにあります。企業の販促支援や福利厚生での活用ニーズが増加し、法人からのインバウンド問い合わせが急増しています。
そんな中、法人領域における体験ギフトのフロント営業を担っているのが、角 晴香です。体験ギフトについて「ただ体験を贈るだけに留まらず、未知の体験に出会う、体験を通して新たな気づきや感情に出会うところまでを含めて贈ることができる。社会にはそんな体験ギフトが求められるシーンや潜在的なニーズがまだたくさん眠っているのではないか」と語ります。
前職では食品専門商社の惣菜部門の法人営業として活躍をされていた角が、なぜソウに入社を決めたのか。キャリアチェンジのストーリーや仕事の面白みについて聞きました。
〈プロフィール〉
角 晴香(すみ はるか)
千葉大学園芸学部卒業後、食品専門商社で業界大手の国分グループに新卒入社。惣菜向け原料の法人営業として、首都圏に100店舗以上を展開する大手スーパーを主要顧客に、メニュー提案・商品開発のほか、人手不足や物価高騰など現場課題に即した総合的な営業提案を推進。2025年3月より、ソウ・エクスペリエンス株式会社に参画し、現在は体験ギフトの販売における法人領域のフロント営業を担う。
“いいものをたくさんの人の手にとってもらいたい”人の気持ちを動かす「コト売り提案」の原体験
──まず、これまでの経歴や学生時代のエピソードを教えてください。
大学では農業系の学部でハーブや野菜の栽培環境と成分の関係について学んでいました。そこで感じたのは、どんなに美味しいと感動する野菜や果物でも、ただ作っただけでは日の目を見ない品種があるということ。どれだけ魅力的な商品を作っても、売り方次第で活かすことも殺すこともできてしまうという現実を、身をもって経験しました。
私自身、幼い頃から良いなと思うものを発掘することと、それを誰かにすすめることに喜びを感じていました。学生時代はカルディでアルバイトをしたり、Webメディアで同年代の女性向けに500本以上の記事を執筆したり。「どうすれば自分の見つけた情報や商品を相手に『欲しい』と思ってもらえるか」「自分のすすめで人の気持ちを動かすこと」について考える機会がたくさんあり、それが本当に楽しかったです。今振り返ると、「モノ」と「コト」の両面から商品と向き合う、貴重な経験だったと感じています。
──食品専門商社に新卒入社したのはどのような考えからだったのですか?
学生時代の様々な経験から、「良い商品とそれを求める人々がマッチングできる売場」を作りたいという想いを持つようになったからです。惣菜部門の営業としてスーパーマーケットを担当し、季節メニューの提案やオリジナル商品の開発をしていました。
クリエイティブかつスピード感のある提案が求められる惣菜業界で、市場のトレンドを調査し、新商品の提案を行なっていました。物価高騰や人手不足といった課題に対し、バイヤーや売り場担当者と協力しながら、安定した商品供給に貢献しました。
──営業としての手応えとやりがいのある日々を送られていたように思いますが、どのようなきっかけで転職を考えるようになったのでしょうか。
少し形の違う商材の営業も経験して、自分が世の中に繋いであげられる商材の幅を広げたいと考えるようになりました。前職から自分の営業活動の強みは、体力と情熱を注いでどんどんチャレンジしていく営業活動でした。それが活かしやすい20代のうちに転職をしようと決意しました。
当時の業務は、食品の安定供給という点でインフラ的側面を担う役割を感じることが多く、やりがいを感じていました。一方で、自分がかつて特にワクワクしていた「コト売り」の提案や、新たな付加価値を訴求する営業活動への関心についても、変わらず持ち続けていたのです。
──転職活動においてソウへの入社の決め手は何でしたか?
体験ギフトという商材と新たなチャレンジが求められる事業フェーズです。商材に惹かれたのは「自分が共感できるものを売りたい」「まだ開拓の余地がある価値を自分の言語化でより多くの人に広めたい」という気持ちが強かったからです。
転職活動中、「あなたはうちの会社にどう貢献してくれるの?」というスタンスで質問されることはよくあると思うのですが、ソウの選考では「角 晴香という人間の根底にある価値観」について、面接の段階で深く掘り下げて会話できたことがとても印象的でした。この価値観を伝えたうえで「一緒に働きたい」と言ってもらえたことで、入社後も自分の価値観を活かした働き方ができそうだと思い、入社を決めました。
「気持ちを見える化して相手に贈る」に携わるやりがい
──ソウ入社後はどのようなことを担当されているのでしょうか。
体験ギフトの販売における法人領域のフロント営業です。クライアントの用途は大きく二つに別れていて、購入・成約キャンペーンの景品などのtoB利用、福利厚生や周年行事などのtoE利用があります。どちらの用途においても業界も前職とゆかりのある食品業界はもちろん、かなり幅広い業界のお客様とやり取りをさせていただいています。
既存のギフト商品を企画テーマやニーズに合う魅せ方で提案したり、ニーズに合うオリジナルの体験ギフトを開発したりと、案件によって動き方やスピード感も様々です。
この仕事の醍醐味は、お客様が誰かを思いやる瞬間に立ち会い、その想いをカタチにするお手伝いができること。「日頃お世話になっているお客様」や「いつも頑張ってくれている社員」に対して、「何かいいことをしたい」「感謝を伝えたいけど方法がわからない」といったざっくりしたご相談から始まることも多いです。
会話を重ねながら、お客様が伝えたいメッセージを代弁できる商品はなにか、それをどう魅せたらいいか、試行錯誤しながら提案を詰めていきます。体験ギフトを贈るシーンに伴うのは喜怒哀楽のうちの「喜」や「楽」が多く、お客様のそんな気持ちを自分たちの提案やプロダクトがうまくカタチにできた瞬間にはこちらも心が温まります。
入社半年とまだまだ勉強中ですが、逆にお客様の理解度に近いポジションで体験ギフトを提案できることも強みだと考えています。お客様とたくさん会話をして、心から満足いただける体験ギフトの提供を目指して奮闘中です。
──さっそくご活躍されているようですね。入社して驚いたことや、いい意味でのギャップはありましたか?
自分が思っていた以上に、体験ギフトが持つ価値が幅広いことに驚きました。例えば、陶芸などのものづくりが体験できるギフトがあるのですが、ファミリー向け商品の購入者キャンペーンに「親子の思い出を作るきっかけ」として採用いただくこともあれば、会社の福利厚生で「日常を忘れてリフレッシュしてきてね」というメッセージとともに従業員の皆様にお渡しいただいたり、はたまた学生向けサービスの成約キャンペーンで「自分を知る、自分と向き合う時間のきっかけに」とご利用いただいたり。
関わるお客様、用途、ギフトにのせて伝えたいメッセージも、かなり多岐にわたります。それぞれ、どんなメッセージや用途を可視化してあげたらいいか、日々アイデアを求められるので、その試行錯誤がとても楽しいです。
また、既存の体験ギフトを単に販売・提供するだけでなく、案件によっては掲載する体験やコンセプトを一から新たに開発したり、既存の予約・利用フローを調整して提供したりすることもあります。
こういったオリジナルギフトの提供は、加盟店との深い協力関係や、社内にデザインチームや予約システムを持っているソウならではの強みと言えるのですが、営業でありながら、開発や調整にメンバーとして直接携わることも。自分の想像以上に型にとらわれないアイデアが求められること、そしてチャレンジができる環境があるのも、良い意味でのギャップだと感じました。
──営業活動を進めるうえでどんなメンバーと働いているのでしょうか。
一緒に働くメンバーは、興味関心が多方面にわたる方が本当に多いという印象です。社内で「最近〇〇にハマり始めて〜」という話をすると、大体周りにそれを語れる人がいるというか(笑)。そんな興味のアンテナや感度が高い人がたくさんいるからこそ、クオリティの高いプロダクトがそろっているのだと納得できます。
掲載しているコンテンツは日々、社内のメンバーで開拓しているのですが、「こんなのどうですか?」と上がってくる掲載候補の施設を見るたびに、「どうやって見つけたの?」と驚きます。施設やコース開拓に限らず、デザイン/システムのチームも、とにかく「いいプロダクトを作りたい」という共通目標への熱意が非常に高く、プロダクト愛の強い人が多いと感じます。
こういった方々の熱意を知ると、私も頑張ってたくさんの人に売るぞ!そしてその先の加盟店にもたくさん送客したい!という気持ちが強まり、営業としてのモチベーションにつながっていますね。
ソウだからこそできる、型にはまらない届け方
──これからどんなことに挑戦していきたいですか?
ソウが持つプロダクトに深いリスペクトがあるからこそ、今後は「体験の届け方」そのものを進化させていきたいです。個人的な意見ですが、ギフトという用途に留まらず「自分へのご褒美」や「サブスク」などもっと幅広いシーンで利用されるといいなと考えています。
全国を飛び回り厳選してきたクオリティの高いコンテンツだからこそ、「体験のプロが選ぶ〇〇」として新しい切り口で訴求することもできます。法人向けも同様です。「贈り物」としてだけでなく、社内研修や地方創生といった新たな用途での活用に可能性を感じています。
──新しい利用用途の探索においてはどんな構想がありますか?
地方のお客様とやり取りしていると地元愛の強い方が多く、「地元の施設に送客してあげたい」「ギフトを渡すお客様にもこの土地に愛着を持ってほしい」といったご要望をいただくことがあります。現状、ソウが提供しているラインアップは全国をカバーしているとはいえ、掲載数の少ないエリアもあります。こういったエリアをはじめ、町おこしの一環として、そうした地域の隠れた魅力を発掘・販売することに挑戦したいです。
日本全国に眠る「体験の宝」と人々を結びつけ、その土地を好きになるきっかけを創出する。そんなお手伝いができたら、大きなやりがいを感じます。誰もが気軽に、日常的に体験に触れられるプラットフォームになること。地方開拓には、その実現に向けた大きな可能性が秘められていると感じています。
「体験ギフトのパイオニア」として、今後は既存の用途や販路に捉われず、法人や地方自治体など、より広範な領域で愛される存在を目指します。贈る側も贈られる側も多様な選択肢を持てる世界観を創るべく、ソウの一員としてたくさんの挑戦を重ねていきたいです。