飲食店が今できること。羊SUNRISEでは家庭で美味しい羊肉を食べてもらいたいという理由で通販を開始しました。もちろん、今の苦境が無関係ではありませんが、すでに視線は今を乗り切ったその先に向いています。羊SUNRISE麻布十番店長の石川さんに通販事業のビジョンを伺いました。
通販する羊肉は業界の支援につながるように日々選んでいます
https://www.youtube.com/watch?v=8IJZcjCSQs8&t=5s
-通販で扱っているのは羊肉とカレー。あとシュウパウロウ…これは?
シュウパウロウはモンゴルでは昔から遊牧民の郷土料理であり、エナジーフード的な料理です。羊肉をスパイスと一緒に煮込んだ塩煮込みのような料理で、お店でも好評なのとパッキングするのに向いているので通販で扱うことにしました。
-通販サイトを見ていると販売しているお肉の種類が日々変わりますね
品目は取引のある輸入業者さんや羊飼いさんの在庫状況にあわせて変えています。
羊SUNRISEの国産羊は毎日新鮮な羊肉を仕入れることを徹底しているので、店舗で在庫を抱えることはありません。ただ、この状況なので取引先が在庫を抱えてしまったり、国内の羊飼いさんも肉を卸す先がなくなり困っているケースが多いんです。
業界内で困っているところに支援ができるようにということも考えながら、通販で扱う羊肉を選んでいます。日本の羊業界に貢献することは羊SUNRISEの大切な役割です。
-今後は扱う品目はどうなりそうですか
なんともいえません。輸入羊に関してはフランス、ウェールズは輸入停止で、オーストラリアももうすぐ停止、アメリカだけまだ少しは可能という状況です。
国内に関しては羊飼いさんが自分で通販を始めたりというケースも出てきています。日本の羊産業の灯を消さないためにもできることは協力していきたいですし、羊SUNRISEも工夫していかないといけませんね。
通販事業を通して羊を「テーブルミート」として普及させたい
https://www.youtube.com/watch?v=JdiRM0dzPk0&t=1s
-通販を始めるのは今回のことがあったからでしょうか
いや、実はずっと温めてはいました。たまたまいいタイミングが今回だったということです。
羊SUNRISEは「日本人の羊の消費量を増やす」というミッションを掲げています。現在年間羊肉を200gしか食べていない日本人に、どうやったら羊を食べる量を増やしてもらうか。牛や豚や鶏のような「テーブルミート」の仲間入りをしてもらうしかないんです。
麻布十番の店舗の集客だけで、羊肉を身近な肉として感じてもらうのは無理があります。家庭で食べてもらうための取り組みが必要です。そのために通販はいつかやらないといけないなとずっと考えていました。
通販とYou Tubeをセットで相乗効果を高めていく
https://www.youtube.com/watch?v=O3FvbwHDndU&t=24s
-家庭の食卓に羊が上るためには通販が入り口になるということですね
はい。ただし、羊が家庭で調理するハードルが高いイメージがあるのも事実です。「臭い、硬い、油っぽい」というネガティブな捉え方をしている日本人は多いですし、日本の家庭料理のレシピに羊肉が材料のものはほとんどない。
そこで、羊SUNRISEでは公式YouTubeチャンネルで羊肉の調理方法の配信を始めました。「通販で羊肉を購入したら公式YouTubeチャンネルで調理法を見れば大丈夫」というサイクルが生まれればいいなと考えています。
【羊SUNRISE 公式You Tubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UC36TSw5Bxj9FQUAjpRgcrWg/videos
【羊SUNRISE 通販サイト】
https://sheepsunrise.base.shop/