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"生き物としての羊の魅力を伝えたい" 代表・関澤がこの想いに至った理由とは。

「SHEEP SUNRISE」代表の関澤波留人にお店を作る経緯や会社にかける想いについて、スタッフがインタビューしました。

ー「”生き物”としての羊の魅力を最大限に伝える」と掲げる「SHEEP SUNRISE」ですが、関澤さんと羊の出逢いについて教えてください。

「羊」との出逢いは、2000年代初頭にまで遡ります。その頃狂牛病が流行り、焼肉店が軒並み営業しにくくなって「ジンギスカン店」に業態変更したんですね。

僕はその頃地元である茨城にいたんですが、茨城にも初めて「ジンギスカン店」ができて。”こんなに美味しいものがあるのか!”と感動したのを覚えています。

ー「羊」としてではなく、あくまで「ジンギスカン」との出逢いが先だったんですね。そこからご自身でお店を開くまでにどんな経緯があったのでしょうか。

狂牛病の流行によって急激に増えた「ジンギスカン店」ですが、流行が落ち着くに連れてどんどん閉店していったんですよ。僕とジンギスカンを出会わせてくれた茨城のお店も例外ではなくて。

その後、社会人になって仕事で行った東京や北海道、九州なんかでジンギスカンを食べる機会があり、やっぱり美味しいなぁと。

なのに、世間では僕の大好きな羊肉が”臭い”とか”硬い”とか言われているんですよね。それって、冷凍だったり、そもそも世界最古の家畜と言われている羊が日本では歴史が浅かったり、食べているのも古いものだったりして。とても残念だと思ったのを覚えています。

残念な気持ちを晴らしたいというきっかけと、自分が本当に好きなものを仕事にしたいという思いがあり、家族にお願いして北海道のジンギスカン店で修行を始めました。


ー当時少なかった「ジンギスカン店」を始めるのに苦労もあったのでは?

当時は今ほどジンギスカンが一般的ではなく、煙とにおいのイメージも強いのか、「ジンギスカン店」というだけで、多くの物件に断られましたね。

ここ(麻布十番の本店)は、たまたま僕のこだわりとお店の条件が一致した物件が出たと不動産から連絡があって。そのとき東京にいなかったのですが、物件を見ずに即決しました。

ーそんなお店が今では多くの人に愛されるようになりました。

ここはいろんな縁から成り立っているお店なんです。内装にも、いわゆるダクトみたいなのは付けたくないとか、お客さんと話せるようにカウンターがいいとか結構こだわりがあったんですけど、僕の頭の中のイメージをそのまま設計してくれる方を紹介してもらったり、僕が修行期間中に出会った酒屋さんや飲料メーカーの担当者さんが自分の担当エリアじゃないのに、一緒に手伝わせてと言ってくれて備品のメーカーまで紹介してくれたり。

本当にいろんな人の縁があってこそできているお店です。


ー縁と言えば、関澤さんと羊飼いさんとの縁も、このお店を語るのに欠かせない関係ですよね。

間違いないですね。僕が最初お店を始める時にどうしても国産の羊を使って「ジンギスカン店」をやりたかったんですけど、周りの人に「国産の羊は余ってないから無理だよ」って言われたんですよね。

けど、僕は”やればできる”って思ってるタイプなので。修行したお店を辞めた次の日から、北海道で車中泊を繰り返しながら15件の牧場を周って、羊飼いの方と飲んで語りました。その中で”飲食人で羊をここまで食材ではなく生き物として考えている人はいない”と、とても嬉しい言葉をもらいました。

羊飼いの人たちって「本当に好きなことを仕事にしているんだなぁ」というのがすごく伝わってきて、ますます羊のことを、そして羊飼いの人たちのことを好きになりました。そこで、絶対この人たち、この業界が盛り上がることをやりたいって思ったんです。

始める前は無理と言われた国産の羊肉の取引も、羊飼いの方と語って信頼関係を築く中でどんどん可能になっていって、結果今では日本で一番多くの羊飼いから羊を送ってもらえるお店になりましたね。

ーお店ができてから時間が経った今も、羊飼いさんとの信頼関係は強いですよね。

羊飼いとの信頼関係で「羊SUNRISE」は成り立っているので。今でも、いろんなご縁で繋がって新たな羊飼いとの出逢いがあったりするんですけど、その時もまずは自分が羊を育てているところを見に行って想いを語り合って、そこで一緒に仕事ができるか決まります。

新しい出逢いだけじゃなくて、昔から長い付き合いのある羊飼いの方とも月に1回は必ず連絡をとりますよ。

これは、どんなにお店が多くなっても、事業が大きくなっても僕自身が自分の足で出向いて、目で見て、心で語って一生していく仕事だと思います。

ー関澤さんを始めとしたスタッフの足と目と心をフル稼働して、事業が展開されそうです。これからの「SHEEP SUNRISE」としての展望を教えてください。

僕はやっぱり、何と言っても羊と羊飼いのことが好きなんです。だから、羊の普及になることが一番の目的で、それに最適なツールは何かってことを常に考えて行動していきたいと思っています。

今は、ジンギスカン店・鉄板焼き店という形ですけど、例えば”羊アパレル”とか”羊肉火鍋”とか、羊の魅力が広がって、羊飼いのコミュニティが盛り上がることをどんどんやっていきたいなと。

自分たちの会社だけじゃなくて、羊好きのコミュニティで”ラムバサダー”というものがあるんですけどその仲間たちや、他の飲食店の人たちともタッグを組んで、一緒に貢献していけたらいいなと思います。

そのためには、柔軟なアイデアを持った人や、一緒に強い想いを持って仕事ができる仲間をもっともっと増やしていかなければいけませんね。

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