ティール型組織って何?
ティール型組織とは「マネジメントをしなくても、組織の目的実現に向けて進むことが出来ている、独自の工夫に溢れた組織」のことです。ティール組織では、マネジメント職からの指示命令系統はなく、組織の進化する目的を実現するために、メンバー全員が信頼に基づき、独自のルールや仕組みを工夫しながら、組織運営を行うというスタイルを取っています。このスタイルを実現するために、①情報の透明化②意思決定プロセスの権限委譲③人事プロセスの明確化等を工夫しており、メンバー全員が真に主体的に関われる状態が必要です。また、組織には、ティール型組織も含め5つの組織モデルがあると言われています。あなたの会社の組織がどれに当てはまるかを考えてみてください。
5つの組織モデル
・レッド:オオカミの群れ
特定の個人の力で支配的にマネジメントするという特徴を持ち、力に従属することで構成員は安心を得ることができる。この組織は短期的な目線で動いており、組織としてどのように生き抜くかのみに焦点が当たっている状態。個人の力に依存するため、再現性のない組織形態。
・アンバー:軍隊
上意下達で厳格かつ社会的な階級に基づくヒエラルキーによって情報管理が行われ、指示命令系統が明確な組織。厳格に役割を全うすることが求められる点が特徴。
・オレンジ:機械
階層構造によるヒエラルキーが存在しながらも、成果を上げた構成員は評価を受け、出世できるという組織。時代に応じた能力や才能を持っている個人が力を発揮しやすい。
・グリーン:家族
多様性を尊重している。オレンジ組織のように社長や従業員といったヒエラルキーは残すものの、その人らしさを表現でき、主体性を発揮しやすく個人の多様性が尊重されやすい組織。
・ティール:生命
信頼で結びついている。組織は社長や株主だけのものではなく、組織に関わるすべての人のものととらえて、「組織の目的」を実現するために共鳴しながら行動をとる組織。
いかがでしたでしょうか。日本ではまだまだ取り入れている企業が少ないですが、今後ティール型組織は浸透するでしょう。自分の組織がひとつの生命体だとすると究極的に働きやすいと思います。
参考:ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現