初めまして。SGP編集部です。
今回紹介するSGPメンバーは、大手のWeb広告代理店から「もっと上流のマーケティング全体の戦略を練る仕事がしたい」という想いで入社したKさんです。
Web広告代理店のアカウントプランナーを経験したKさんが、どのような経験からSGPに入社しようと決意したのか、キャリアに対する考え方についてお話しいただきました。
・Web広告代理店だから感じる、マーケティングへの制限
・「本当のマーケティング」とは何か
など、キャリアの参考になる内容となっています。
少しでも現在のキャリアに頭打ちを感じている方は、参考になれば幸いです。
― まずは自己紹介をお願いします。
SGPでマーケターとして働いている、26歳です。
新卒ではWeb広告代理店に入り、アカウントプランナーとしてクライアントの広告戦略を設計し、運用チームと連携して成果を追う仕事をしていました。
― 現在はSGPでどんな業務を担当されていますか?
戦略設計や施策立案・数値の分析や改善提案といった実務に専念しています。
先輩マーケターのサポートのもと、一人前になるために訓練中です。
自分が「マーケティングができている」と思っていたのは錯覚だったと痛感した分、今はとにかく実務力をつけることに全力で向き合っています。
マーケティング戦略を考えているつもりが、実は“戦略の一部”で留まっていた現実
―― SGPに入社する前は、どんなキャリアを歩まれていたのですか?
新卒で入社したのは、Web広告代理店でした。
もともと戦略を考えて数字で勝負するような仕事がしたいと考えていて、当初は戦略コンサルなども視野に入れていました。ただ、20代の内に裁量があり、どんどん昇格して挑戦・成長できる社風に強く惹かれ、Web広告代理店に入社を決めました。
実際の業務では、アカウントプランナーとしてクライアントの課題をヒアリングし、目標設定から施策提案・広告運用チームとの連携まで幅広く担当しました。
運用や制作は別チームが担っていましたが、戦略設計や施策の提案といった上流部分を担えることに、非常にやりがいを感じていました。
特に印象に残っているのが、ある企業さまのWebでのリード獲得の案件です。戦略を練り直したところCVRが改善し、自分の仮説が数字で証明されたという手応えを感じたんです。戦略って面白いなと思えた瞬間でした。
ただその一方で、経験を重ねるごとに、少しずつ違和感も芽生えていきました。
自分は戦略を考えていると思っていたのですが、それがクライアントの事業全体における、ほんの一部でしかないことに気づいてしまったんです。
たとえば、施策を考える際にWeb広告以外の領域、例えばSNS施策やコンテンツ戦略・ブランド設計などに踏み込もうとしたとき、クライアントから「そこはお願いしていないから」と言われたことがありました。
僕の立場はWeb広告代理店の担当者だったので、どうしてもWeb広告の枠内での提案しか求められなかったんです。実際、自分自身も広告以外の実務経験がなかったため、それ以上踏み込む自信もなかったんです。
最初の頃は戦略に関われているという手応えがあったのに、気がつくと「この施策って、マーケティング全体から見たらどれくらいの意味があるんだろう」と考えるようになっていました。
―― まさに「実はマーケティング戦略を考えられていなかった」という考えが、キャリアの転機だったのですか?
はい、まさにそこがターニングポイントだったと思います。
クライアントにとって、僕は「Web広告の人」以上でも以下でもなかった。
それに気づいたとき、自分がやっていた戦略はマーケティング全体のごく一部でしかなかったという事実に向き合うことになりました。
広告戦略を考えることは確かに重要ですが、そもそもその前段階のポジショニングやプロダクト設計・顧客理解といった要素がなければ、本質的に意味のある施策は打てないと考えるようになりました。
言い換えれば、「僕が描いていた戦略は、すでに誰かが設計したマーケティングの一部を最適化していただけだった」と気づいたんです。
もっと上流から関わりたい。本質的なマーケティングに向き合いたい。
そう強く思うようになってから、初めて「自分にはマーケティングの全体像を捉える経験が必要だ」と感じ、転職を考えるようになりました。
「自分、何もできてなかったんだ」と気づかされた、SGPの本物のマーケティング
―― そこから転職活動を始めたということですね。当時はどのような軸で会社を探していましたか?
Web広告に限定されないマーケティング全体に深く関われる企業かどうか、を最も重視していました。
自分自身が「Web広告代理店屋さん」という役割を担っていた状況から打破したい想いが強かったので、 SNS運用やSEO・コンテンツマーケティング・リアルプロモーションなど、多岐にわたる領域に触れられるかどうかがコア条件でした。
あとは、これまで通り戦略設計からクリエイティブ制作・実行・改善まで一気通貫で携われる環境かどうかも重視していました。
Web広告代理店での限界は「Web広告」であることだったので、それ以外は最高の成長環境だったと感じています。なので、その環境はできるだけ維持したかったので、ここも重要視していました。
―― 最終的にSGPに決めた理由は、何でしたか?
SGPと出会って最初に感じたのは、マーケティングへの思考の密度と設計力の高さでした。
1つの施策に対して、徹底的なリサーチ・戦略・企画・制作のクオリティがすごく高く感じました。しかも改善サイクルまで徹底的に考え抜かれていました。
そのようなPDCAの仕組みが組織として当たり前であるという視座の高さが、極めて稀だと感じました。
さらに印象的だったのは、支援ではなく、数字を背負うという文化が徹底されていたことです。 面談で語られる言葉ひとつひとつに、クライアントの成果=自分たちの責任という姿勢が感じられました。
言葉の雰囲気ではなく、社内の仕組みや日常の意思決定にまでその姿勢が根付いていると感じられました。
あとは、自分自身が最も重視していた「広告に限らず、SNS・SEO・プロモーションといった多様な領域で実践できる」がとても大きかったです。
実際に在籍するメンバーは多領域の知見を持っていて、日常的にその人たちと接点が持てる環境だったので、自分が意識していた条件と完全一致している感覚がありました。
上流から下流まで一気通貫・多領域のマーケティング、すべてがSGPには揃っていました。ここでなら、本当に自分のキャリアが伸ばせそうと確信して、転職を決断しました。
―― 実際に入社して、ギャップは感じましたか?
はい、明確なギャップと同時に大きなカルチャーショックを感じました。
まずは「戦略を考えていたつもりだったが、実際には全く考え抜いていなかった」という事実に直面したことです。
SGPでは各施策ごとに詳細な戦略・仮説・数値シミュレーション・クリエイティブ企画・運用まで、自分で手を動かしながら構築することが求められます。
PDCAのサイクルも非常に細かく、スピード感が違いました。
それを肌で感じたとき「自分がこれまでやってきたのは、クライアントとチームの間を繋ぐ営業マンに過ぎなかった」という事実を痛烈に感じました。
振り返ると、考えていた気になっていただけで、社内の人とMTGで会話をしている内容を言語化したり、資料にまとめているだけだったと気づきました。
それを自分は「考えている」と錯覚していました。
すごくショックなことと直面しましたが、同時に「今の環境ではちゃんと考えられる」「マーケティングの本質を理解し、実務を通じて成長できる環境に飛び込めてよかった」とも感じています。
一方で、驚くほど自然にフィットした文化もありました。
それは、「失敗しても、その後に改善に繋げる姿勢が組織として根付いている」という点です。
もしも提案がうまくいかなかったときも、チームで冷静に振り返り、次の戦略に生かそうという空気が常にあります。
さらに、多領域のスペシャリストとの日々の切磋も刺激になります。SNSやSEO・イベント・PRなど複数分野に精通した先輩たちと知見を交換できるのは、本当に最高のような環境です。日常的に意見を交わし、自分の視点が広がっていく実感があります。
ギャップとフィットの両方があったのが本音ですが、すべてポジティブです。
結果だけではなくプロセスをひとつひとつ噛み締めながら、SGPでマーケターとして成長していきたいと思っています。
できているつもりの自分を壊す。言い訳なしのプロセスが、成長を引き寄せる
―― 実際入社して、SGPでの仕事はどうですか?
今は先輩マーケターと一緒にクライアント案件を担当していますが、クライアントとの打ち合わせで出た内容をもとに、自分で戦略を練り、施策を設計し、実行していくという流れで業務を行っています。
特に今は、商談や初期のヒアリングには同席せず、そのあとの戦略設計・企画立案・制作ディレクション・配信後の数値分析といった実務に集中して取り組んでいます。
先ほどいった通り、自分は全くマーケティングができていなかったと実感したので、しっかり下積みをしたく、机上ではないマーケティングに全力で向き合っている段階です。
今はすべての打ち手の「なぜこれをやるのか?」を自分の頭で設計し、実行する必要があります。毎回の提案や実行の裏には、仮説→検証→改善のサイクルが前提としてあります。
単なる進行ではなく、マーケティングとしての責任を自分が背負っている感覚があります。
これまで以上に、当事者意識を感じています。
―― 「マーケティング全体の戦略に携わる」ためにSGPに入社されましたが、能力アップしていける感覚はありますか?
はい、ものすごくあります。
むしろ、ここまで自分ができていなかったのかと痛感することの連続です。
戦略を考えていたつもりだったけど、実際は思考を通さず、クライアントの言葉を受け取って社内に展開していただけだったんだと気づけたので、今は自分が設定した戦略や仮説がしっかりと成果が出るかを事細かくチェックしています。
成果が出なかったら自分の仮説が甘かったからだと明確にわかるので、その責任の重さに正直焦りもあります。ですがその分だけ、本質的なマーケティング力がついている実感があります。
特に、施策を考えるときの構造化する力は、日々鍛えられています。
たとえば、ある訴求軸を打ち出す時にも「なぜその訴求が効くのか」「CVのどの指標に影響するのか」まで、論理的に分解することが求められる環境なので成長を実感します。
正直今はまだ仮説の精度も粗いですし、アウトプットにも改善の余地があります。
それを一つずつ実務の中で磨いていけることが、本当にありがたいです。マーケティングの地に足がついた力をつけていける環境があることに感謝しています。
入社当初は戦略に関わりたいと思っていましたが、今はその戦略を、自分で実務として設計・実行する責任を感じています。その変化自体が、マーケターとしての成長なんだと思います。まだまだ修行中ですが、絶対に一人前になりたいと思っています。
マーケティングの上流から下流まで、一貫して「実行」できるマーケターを目指す。
―― これから、どんな存在を目指していきたいですか?
最終的には、どんな領域のクライアントに対してもマーケティング戦略の上流から実行まで一貫して担える人材になりたいと思っています。
SGPに入ってから、マーケティングの実務がいかに深く複雑で地道なものであるかを痛感しました。今はまだ目の前の業務を一つひとつこなすのに必死ですが、だからこそこの基礎を固めた先に、自分が目指すマーケター像があると感じています。
自分は元々、どちらかといえば戦略を考えるのが得意なタイプだと思っていました。ですがSGPに来て、本当に成果を出すためには、戦略だけでは不十分で、実行と改善まで一気通貫で見られなければ意味がないとわかりました。
そのため、今後は実行に責任を持てる戦略家でありたいと考えています。
ただ企画書を書いて終わりではなく、自分の考えた施策が実際にどう成果に繋がったかまで見届ける。たとえ仮説が外れてもそこから何を学び、どう改善するかを自分の頭で考え続ける。そんなマーケターを目指しています。
また自分が特定の領域に閉じず、複数のジャンルで戦えるようになることも目標の一つです。広告だけじゃなく、SNS・SEO・オフラインプロモーションなど、マーケティングの幅広い引き出しを持ったうえで、課題に対して最適な手法を選び、成果に導けるようになりたいです。
そのためには、日々の実務に全力で向き合いながら、経験を積み重ねていくしかないと思っています。
―― SGPの中で、どんな価値を生み出していきたいですか?
今はまだ何かを生み出せていると胸を張って言える状態ではありませんが、今後は自分の存在がSGPにとって欠かせないものになっていきたいと思っています。
まずは、当たり前の水準をしっかり上回るアウトプットを出せること。
「この案件は彼に任せておけば安心」と思ってもらえるような、精度の高い仮説設計と施策実行を積み上げていくことが、いまの自分が果たすべき役割だと感じています。
そのうえで、将来的には「若手だけど、全体を見られる人」として組織の中で信頼される存在になりたいです。
SGPには多領域のプロフェッショナルが在籍していて、それぞれが自分の領域で高い専門性を発揮しています。その中で自分が担うべきは「領域をまたいでマーケティング全体を設計できるような存在」だと考えています。
自分は広告代理店出身というバックグラウンドもあって、広告領域からマーケティングに入ってきました。だからこそ広告以外の領域に興味があるし、貪欲にキャッチアップして、より全体を見通せる視点を養っていきたいです。
戦略を設計して、企画を立てて、制作を指揮して、効果を検証して、改善まで実行する。
この一連の流れを一人で回せるようになることが、まず目の前の目標です。
そしてその先には、SGPの若手育成を担えるような存在になるというビジョンもあります。
自分が先輩たちから学んできたように、今後は自分が誰かに教え、引き上げる側に回れるよう、日々の実務に本気で向き合っていきたいと思います。
株式会社SGPでは、マーケティングの上流から下流まで一気通貫で担える本質的なマーケターがたくさんいます。
Web広告・デザイン・SNS・SEO・広報PRなど、様々な領域のプロを目指していきながら、最終的に事業拡大という大きな責任を持つマーケターとしてキャリアを歩むことができます。
実際に広告代理店・事業会社・Web制作会社・PR会社といったさまざまな領域でプロフェッショナルとして働いていた方が、事業拡大を担う大きな責任を持ちながら、成果に貪欲に働いています。
事業を拡大する力を手に入れ、自分の力で成果を出したいと考えるマーケターは、ぜひ面談にてお話しさせてください。