中途入社の7割がIT業界未経験。彼らをたった2ヶ月で実務に送り出すために、行われているのはどのような研修なのか。カリキュラムの内容は?研修後もエンジニアに求められるものって?数々の研修生を送り出してきた研修講師と、ちょうど入社1ヶ月で、セラクのことが少しずつわかってきた新入社員の2人に語ってもらった。
ITビジネスイノベーション事業部 研修講師:H. 俊太郎(2012年入社) IT企業の営業、Web制作事業、職業訓練校講師などを経て2012年セラクに入社。未経験入社を現場即戦力に育て上げる研修のプロフェッショナル。
ITビジネスイノベーション事業部 研修生:S. 隆太郎(2015年入社) 人よりちょっと長めの大学生活を送った後、2015年セラクへ。Webとテニスとお酒が好きな、コミュニケーション上手の新入社員。
俊太郎 今日はセラクの研修に関しての対談ということで。研修の内容とか、隆太郎君の今後の目標なんかも聞いてみたいと思っています。普段の研修とも面談ともちょっと違う雰囲気だし、緊張するけど……。
隆太郎 よろしくお願いします。僕はあまり緊張していませんよ(笑)
俊太郎 隆太郎君は話が上手いけど、しゃべりすぎるところがあるから。そういう不安を僕は抱えてるって意味で、緊張してるの(笑)
隆太郎 大丈夫ですよ。余計なことはあとでカットしてもらいましょう(笑)
俊太郎 そういうことじゃないんだけど……まぁいいか。よろしくお願いします。
隆太郎 よろしくお願いします!
セラクに入る前は、どんなことをしていたの?
俊太郎 隆太郎君、セラクに来る前は大学生だったんでしょ?
隆太郎 そうなんです。26歳ですけど。僕、大学に7年間在籍してたんですよ。ちょっと人よりは長く通ってますね。
俊太郎 結構通ったね。そこからどうしてセラクに?
隆太郎 大学7年目にして、「このままじゃダメだ!就職しよう!」と本気になったんですけど、せっかくやるなら自分の好きなことや興味のあることじゃないと、続けていけないだろうと思っていて。自分の生活の中でパソコンやスマートフォンを触っている時間が長かったので、その中身をつくる仕事をしてみたくてIT関係の仕事を探し始めました。でも未経験からだと、なかなか敷居の高い世界なんですよね……。その中でも未経験向けの研修カリキュラムがしっかりとあるところを探していて、セラクを見つけました。
俊太郎 IT業界への熱意は、最初の面談のときにひしひしと伝わってきたな。40分の面談予定のところ、隆太郎君は90分間ひとりでしゃべり倒したからね。アツいというかウザイというか……この人は頑張って成長するだろうなというのは感じました。僕自身は好きなことを仕事にしたというよりは、得意なことを続けていたら今の仕事にたどり着いたタイプなので、仕事に対してアツい想いをもっているのは本当にすごいと思うよ。
隆太郎 今、さりげなく「ウザイ」って言いましたよね?(笑)俊太郎さんは、前職まではどんなことをされていたんですか?
俊太郎 IT企業で営業をやったり、独学でプログラミングを学んで自営業としてWeb制作をしていたり……。前職は職業訓練校でプログラミングの講師をしていたんだけど、その会社が倒産しちゃったので、付き合いのあったセラクにそのまま就職したんだ。
隆太郎 自分で制作して、自分で営業していた経験まであるんですか。セラクってやっぱり色んな方がいますねぇ。
教えず、命じず、サポートする研修
俊太郎 研修が始まって1ヶ月ちょっと経つから、2ヶ月間の研修プログラムのうち半分が終わったわけだけど、どう?
隆太郎 丸投げ……じゃなかった、自由に自分で進めていけるのでとてもやりやすいです!
俊太郎 ちょっと、「丸投げ」って言っただろう(笑)
隆太郎 冗談、冗談です(笑)もっと研修って、授業みたいなのをみっちりやって、命じられたことを覚えていくものをイメージしていたんですけど、セラクの研修は「自分で考えてやっていく」っていうのを大事にしているのがいいなと思いました。その分、指示を待っているのを待っているタイプの人には厳しい環境かもしれない。まだ研修といえど仕事ですし、「自分から」って姿勢は求められますよね。
俊太郎 言われたことをやっているだけでは、ただ知識の習得で終わってしまうからね。自分で目標を設定するとか、スケジュールをたてるとか。自分で考えて行動する力も、この研修では養っていきたいと考えているわけです。ちょっと大変かもしれないけど、そっちの方が絶対力になるよ。
隆太郎 まずは自分でやってみて、わからないところやつまづいているところはちゃんと見ていてサポートしてもらっているので、あまり不安はないですね。その日学んだことは日報で毎日共有するし、スケジュールを確認するための面談も週1回ありますしね。
俊太郎 研修の中では「教える」ことも大切だけど、そういった「サポートする」方にも講師の僕らは力をいれているんだよ。失敗したり、スケジュール通りに行かなかったときに「どうしてそうなったのか?」をしっかり一緒に考える。みんな経験もスキルも様々だから、それぞれにあわせたサポートが必要だよね。
隆太郎 そうですよね。僕は全くの未経験だったことに、最初から不安もあって。実は研修以外にも本を読んだりして、独学でも勉強しています。で、わからなかったら質問する。セラクは誰に質問しても、ものすごく丁寧に教えていただけるのがありがたいですね。
俊太郎 セラクの人は未経験でこの業界に入っている人が多いから、みんな未経験の人にはやさしいし、教えるポイントもわかっているのかもしれないね。
隆太郎 よくわかっている人に聞くとわかりやすいので、そういう方が近くにいてくれて嬉しいです。
隆太郎さんの研修カリキュラム(アプリ開発エンジニア)
スマートソリューション事業部の研修は、入社前に自宅での入社前研修からスタートします。
入社前研修の理解度を計る入社日当日のテストと適性により、WEBアプリ開発がメインの「PHPコース」、スマートフォンアプリ開発がメインの「Java+Androidコース」に別れて研修を行います。
コース決定後はそのコースごとに実践形式のカリキュラムをこなし、プログラミング言語と開発スキルを身に付けます。
必修研修
Java研修
プログラミング言語や実務で使うツールの使用方法を学ぶ
OCJ-P Silver研修
Java資格取得のための資格試験対策
選択研修
Webシステム研修
実際のWebアプリケーションを制作
選択研修
Webシステム研修
実際のWebアプリケーションを制作
未経験者の大きな強みになる、資格取得
隆太郎 僕、今日このあとJavaの資格試験なんですよ。※Java資格試験(Oracle Certified Java Programmer):JAVA業界標準に準拠したプログラムスキルを証明する認定資格
俊太郎 おっ。いよいよだね。セラクの研修を受けた人は9割以上が合格しているし、隆太郎君なら大丈夫でしょ。
隆太郎 9割って、合格率高いですよね。未経験の人が多いのに。
俊太郎 以前は6割くらいで、そう高くもなかったんだよ。資格試験対策よりも、仕事に役立つ実践的な内容の研修が多かったから。
隆太郎 僕らとしては少しでも早く現場で働きたいので、資格をとることよりも、実務に近いことを研修でできる方がいい気がします。
俊太郎 そう思うかもね。でも資格って、未経験者の人にとっては大きな武器になるんだよ。未経験だと、最初は常駐先のクライアント企業に能力を示せるものがないでしょ。しかし有資格者であれば、経験はなくとも知識やスキルは信用できるものだと伝えられる。仕事の入り口がグッと広がるんだよ。
隆太郎 たしかにクライアント企業の目線で考えると、「未経験だけどいっぱい勉強しました!」ってアピールされるより、「Javaの資格を持っています」と提示されたほうが安心して仕事を任せられそうです。
俊太郎 そうでしょ。資格試験に合格したら、研修の後半は自分でひとつアプリをつくってみてもらうことになっているから、このあたりから本格的に実践モードの研修。自分でつくったものを動かせると、ものづくりの実感がわいて楽しくなると思うよ。
隆太郎 そうですよね。僕、早く実際に何かつくってみることをやりたいです。
セラクのエンジニアに必要なことって何?
隆太郎 これからセラクで働くエンジニアとして大切なことって、何ですか?
俊太郎 きちんとコミュニケーションをとりながら仕事をするじゃないかな。
隆太郎 エンジニアに求められるのって、スキルの高さじゃないんですか?
俊太郎 スキルも大切なんだけど、まずはコミュニケーションがとれること。周りのエンジニアはもちろん、クライアント企業の担当者や営業と一緒に仕事を進めていくことを意識してほしいんだよね。コミュニケーションをとることが仕事の8割だって言ってもいいくらい。営業が契約してきてくれるのを待っているのではなく、営業と一緒にクライアントの課題をヒアリングして、提案できるエンジニアを目指すべきじゃないのかな。常駐先でもそうだよ。クライアント企業の担当者に進捗を報告したり、方針変更があれば相談したり。ときには他のエンジニアに指示を出すこともあるでしょ。そのときに相手に自分の意思を伝えたり、状況を汲み取ったりする力は必須になってくると思うんだ。
隆太郎 エンジニアって個人プレーのイメージがありましたけど、先輩方をみていると、かなり周囲と協力し合って仕事をしなければならないんだと感じます。よく、「エンジニアは常に勉強を続けなければならない」なんて言いますけど、そういった最新技術を勉強することもやっぱり大事になってきますか?
俊太郎 そうだね。ITの業界って、ものすごく変化が早いんだ。日々新しい技術やサービスが生まれている。求められるものは常に変わっていってるんだ。でも、それを「勉強し続けなければならない」ってとらえなくてもいいんじゃないかと、僕は思うよ。みんなエンジニアの仕事が好きで、IT業界に強い興味があるわけでしょ。ならば、業界のことには自然とアンテナを張っている状態が理想なんじゃないかなと。「やらなきゃいけない」って気持ちじゃなくて、「知りたい」「面白そう」って気持ちを大事にしながら仕事と向き合えばいいと思うよ。
隆太郎 なるほど。セラクは勉強会も頻繁に開催されていますし、自分が興味をもったものから学んでいきたいです。「面白そう」って思うものはたくさんあって、やりたいことが多いので、これからどんなエンジニアになるか悩ましいですね。
俊太郎 やりたいことが多くて悩むって、素敵なことだと思うよ。まぁ、まずは今日の資格試験に合格してからだけどね。頑張って!
隆太郎 自信あるんで、任せてください。あ、合格したら、また飲みに連れて行ってほしいです(笑)
俊太郎 隆太郎君酒グセ悪いから、どうしようかなぁ(笑)