1
/
5

~世界を変えない~ SEQSENSE 代表 interview

今回は代表中村のインタビューになります!大学時代は京大アメフト部に所属。その後、金融の道に進み、長年ファイナンスのプロとして活躍。JAXAのはやぶさプロジェクトに関わり、長年、自律移動ロボットの研究をしてきた黒田教授との出会いから警備ロボットを開発するSEQSENSEの立ち上げに至ります。

これからますますの成長が期待されるSEQSENSEの立ち上げストーリーから今後の展望まで詳しく迫りました。

-まずは事業を始めたきっかけを教えてください。

私と創業メンバーの黒田は5年前くらいからの知り合いでした。そして、4年ほど前に黒田が民間企業との共同研究プロジェクトをスタートさせることになり、「プロジェクトを推進できる人が必要だ、来てほしい。」と声が掛かったのが創業のきっかけです。

私は金融畑出身でしたのでファイナンス戦略や、ビジネス戦略といった役割を担っていました。

その後、ロボットの導入に向けてマーケットリサーチを進めていく中で、警備業という市場にチャンスを感じました。

事業を始めて間もない頃は、長年研究されてきた技術と大きな資金を預かった以上、きっちり産業化する責任があると言う思いで取り組んでおり、それ以上の感情は特に抱いていませんでした。

(創業間もないオフィスの様子)

-事業を進めていく中で、事業への捉え方が変わってきたとのことですが、どのような心境の変化があったのでしょうか。

その後、数年で会社も大きくなり、今では30名規模の組織になりました。もともと分かってはいたことですが、事業に向き合っていく中で、再認識させられたのは、日本は本当に深刻な人不足に陥っているということでした。それを肌で感じるようになり、ミクロの視点ではなく、大きな社会問題であるというマクロの視点に変わっていきました。

この問題を誰か本気で解決していかなければ、日本の先行きが極めて厳しいということを強く認識したんです。
これから10~20年の間に労働人口が減少していき、何も対策を打たなければ、国家の未来がより厳しくなっていくことが自明の中、我々は何をなすべきなのか。

この大きな課題を目の前にして、我々は労働人口の減少と言う問題に、全力でアプローチしないといけないのではないかと強く思ったのです。

人の生活をよりを豊かにするとか、エンターテイメントで生活を楽しくするとかではなく、地味かもしれないが、へこんでいるものを埋められるようなものを作りたい。

だからこそ、我々のミッションは「世界を変えない」なのです。

40年後の未来。
普通の人々が何の不自由もなく、暮らしていけるような世界を作りたい。よりよくなるのも良いけれど、より悪くならないようにしたい。
個人的な思いとしては国力が弱くなるとまっさきに苦しむことになる、絶対的弱者を救いたいという思いがあります。

平成の30年は成功体験を捨てられず、本気で変革することの出来なかった時代でした。私自身40代に入り、過去を振り返る中で、そうした社会に責任を負う年齢になってきたのではないかと感じるようにもなりました。もっと未来のためにやらないといけないことがあるなと。

(G20大阪サミットでの展示の様子)

-ありがとうございます。ここからは会社の組織でどのようなことを大事にされているかをお聞かせてください

我々が大事にしている行動指針は以下の三つです。
1:本質的価値の追求(社会)
2:強い当事者意識(組織)
3:高度な自律性(個人)

本質的価値の追求というのは短期的利益に捉われるのではなく、常に理念達成に通じる行動をとっていくべきという意味が込められています。これは分かりやすいでしょう。

次に強い当事者意識ですが、これも自己責任範囲だけでなく、組織結果も自責と認識するという意味なのでイメージしやすいかもしれません。

3つ目が高度な自律性。これは少し説明が必要です。

このバリューを設定した背景にはSEQSENSEが役職ではなく役割を重視しているという考え方に関連しています。自分が任されていることの役割を意識して、そこに当事者意識持つことが重要だと考えているんです。

どの会社も組織が大きくなる過程で、ある種の成長痛のようなものを経験することにはなると思います。
弊社も例外ではなく、その変化に対応するために徐々に組織化を行っています。
一般的には組織をマネジメントする立場の人間はマネージャーと呼ばれますが、弊社ではオーガナイザー(まとめ役)という役割を作り、より有機的にコミュニケーションがはかられるようチームを設計しています。

ここで強調したいのは、あくまで役職ではなく役割としてのオーガナイザーをおいているという点です。

大事なのはこのような組織運営を自律的にやっていかないといけないということですね。
上から権限がふりかざされたりとか、権限があるから、その権限を使ってどうこうするとかではなく、自己組織化していかないといけないんです。

強い組織、戦える組織にしていくためには、役割を全うできるよう有機的に自律化することが求められます。だからこそ役職としてのマネージャーではなく、役割としてのマネージャーが必要なんです。

私自身もCEOや社長という名称ではなくジェネラルマネージャー。
MLBやNFLのように、すごいプレイヤーが集まり、より活躍できる環境を作っていきたいと思っています。その裏方的な仕事こそが自分の役割だと思っています。

-組織についてのお話ありがとうございました。次は今後の事業の展望についてお聞かせください。

ロボティクス系スタートアップは、ほとんどアルゴリズムだけの会社ですが、SEQSENSEはソフト、ハード、クラウド、ビジネスまで全て自社で担っています。
サービスロボットの社会実装はまだ誰も成功させたことがない未知の分野であり、この難易度の高い壁を乗り越えるためには、各分野で高い専門性を有したメンバーがシームレスに柔軟な開発を進めていくことが求められます。

さらに言うと、我々のビジネスには、株主でもある三菱地所様が、顧客としてビジネス開発に参画してくれています。誰も成し遂げたことがない社会的意義のある事業だからこそ、顧客とも共同しながら、事業に向き合う必要があるです。

まずは大丸有(東京都千代田区にある大手町・丸の内・有楽町の3つの町を合わせたエリア)にて警備ロボットシステムを構築し、日本及び世界に広げていく計画です。警備分野がある程度構築出来れば、労働人口不足が大きいその他の領域に貢献していければと考えています。

(大丸有におけるロボットの実証実験の様子)

-今後ますます事業が拡大していく段階に入っていくと思いますが、どのような方々に入社して頂きたいですか。

楽しい、面白いだけではなく、本質的なモノに対してエネルギーを注ぎ込める、そんな仕事をしたいと思っている人たちに来て頂きたいですね。高い専門性を求められますが、それに加え、知性、教養がある方、バランス感覚を備えた方が望ましいです。

-最後にこのインタビューを見ていただいている方々にメッセージをよろしくお願いいたします。

我々が向き合っている自律型ロボット市場はまだ誰もビジネス化に成功していない領域です。
我々がおじいちゃん、おばあちゃんになって、自律移動ロボットが世の中にあふれた時に、子供や孫に「このロボットは自分たちが初めて作ったんだよ」と今なら言えると思います(笑)

社会の問題に向き合い、より本質的な価値がある仕事がしたいという方、是非ご応募お待ちしています。

Invitation from SEQSENSE株式会社
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
SEQSENSE株式会社's job postings
7 Likes
7 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like 俊輔 熊木's Story
Let 俊輔 熊木's company know you're interested in their content