The Entrepreneur #5 Yahoo!アカデミア学長 グロービス経営大学院客員教授 伊藤洋一氏 ~「Lead The Self」で発見する自身のアントレプレナーシップ~
こんにちは。
セプテーニPR担当の江里です!
セプテーニグループはミッションとして「ひとりひとりのアントレプレナーシップで世界を元気に」を掲げています。
いま社会で活躍する様々なアントレプレナーをお招きし、セプテーニグループに所属するひとりひとりがそれぞれの「アントレプレナーシップ」について、考えてもらう場をつくりたいと企画された”The Entrepreneur”シリーズ。
第5回目のアントレプレナーは、Yahoo!アカデミア学長やグロービス経営大学院の客員教授、株式会社ウェイウェイ代表取締役を務め、リーダーシップ開発や多数のインキュベーションのサポートを行い、書籍『1分で話せ』でも広く知られている伊藤羊一さんです。
伊藤さんには、ICCサミットでも人気のコンテンツとなっている「Lead The Self」を題材にした講演および対話ワークショップを、セプテーニグループ向けにオンラインで実施していただきました。
今回は、イベントの内容をご紹介いたします。
ワークショップにはぜひみなさんも一緒に参加してみてください!
伊藤羊一
ヤフー株式会社 コーポレートエバンジェリスト/Yahoo!アカデミア学長/株式会社ウェイウェイ 代表取締役/グロービス経営大学院 教員
東京大学経済学部卒、1990年日本興業銀行入行、企業金融、債券流動化、企業再生支援などに従事。2003年プラス株式会社に転じ、ジョインテックスカンパニーにてロジスティクス再編、事業再編・再生などを担当後、執行役員マーケティング本部長、ヴァイスプレジデントを歴任、経営と新規事業開発に携わる。2015年4月ヤフー株式会社に転じ、Yahoo!アカデミア本部長として、次世代リーダー育成を行う。KDDI∞ Labo、IBM Blue Hub、学研アクセラレーター、青山スタートアップアクセラレーションセンター、Startup Weekendなど事業開発プログラムのメンター、コーチを務める。グロービスGDBA2011年修了。2012年グロービス・アルムナイアワード変革部門受賞。
はじめにみなさんに質問です。
``「リーダーシップ」と聞いて、どういうことが頭に浮かびますか?``
この質問は、冒頭に伊藤さんから参加者全員に投げかけられたものです。
ここで、みなさんもリーダーシップについて少し考えてみてください。
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どのような答えが思い浮かんだでしょうか。
イベントに参加したセプテーニグループのメンバーからは
「キングダムの嬴政!」
「方向性を指し示し導く人のイメージ」
「ひっぱってく人」
「影響力」
などの回答があがりました。
この問いかけののち、伊藤さんは続けます。
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リーダーシップというものについて、みなさんそれぞれ考えを持っていると思いますが、
リーダーシップの発揮の仕方は人それぞれだし、いろんなタイプのリーダーシップがあると思っています。
しかしそれは今のリーダーや役職者だけが持つべきものかというと、そうではありません。
皆さん一人ひとりに自身のリーダーシップについて考えていただきたいのです。
「Lead the Self」
自らを導いていく、自分が熱狂するってことですね。
「仕事で何に興味がありますか?何に燃えますか?」と聞かれたときに、「これが好きだ」と、すっと言えるものがあるということです。
それが3年後・5年後・10年後にリーダーシップを発揮していく上での原点となると思っています。
自身のリーダーシップの根底には、今この瞬間、自分自身で持っている、信念や価値観、考え方が重要になってきます。
今回のワークショップを通じて、それが何かを解き明かしていければと思います。
現在、人の考えが、ひとりひとり違うのは、過去生きてきた経験が違うからです。
なので、今大事にしていることはなんですか、と聞く前に、過去は現在につながっているので、現在の自分自身を知るために過去を振り返ってみましょう。
どのように振り返るかというと、「ライフラインチャート」というものを書いていきます。
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このような導入のもと、「ライフラインチャート」を用いたワークショップを行っていきました。
ワークショップの内容を簡単にご紹介いたしますので、
みなさんも、ここからぜひ一緒にワークショップを体験してみてください!
■ライフラインチャートを書く
まずはライフラインチャートを記入していきます。
ライフラインチャート
「自分がこれまで生きてきた道筋を、自分が感じた『幸福感』の高低によって1本の線で表現したもの」です。
縦軸に幸福度、横軸に年齢をとり、自分がいつ、どれくらい幸福を感じていたのかをグラフにして可視化することができます。
■対話「自分の源流」①
ライフラインチャートをもとに自分の過去を振り返り、グループで対話をします。
対話の仕方は、下記の手順で行います。
1)話し手の順番を決める。
2)話し手は今書いてみた過去を話す。
3)聞き手は内容を踏まえて、話し手の話を引き出すように質問をする。
4)時間になったら話し手を交代する。
■対話「自分の源流」②
ライフラインチャート全体を見返して「自分の過去が今の自分にどのように影響しているか」を考えて言語化し、グループでの対話を通じてイメージをさらに深めていきます。
このようなパートを通じ、自分の過去について振り返り、意識を向けていきます。
また、ワークショップでは、伊藤さんのライフラインチャートも紹介していただきました。
▼伊藤さんのライフラインチャート
伊藤さんは、小さい頃からテニスに力を入れて活動していましたが、高校一年生の時に、ある出来事からテニス部をクビになり、ほぼ同時に大失恋をしてしまいます。
その経験の反動から、大学生時代はバイトとバンドとデートに明け暮れる毎日。
そのまま銀行に新卒で就職した後も、やる気がでず、遂に26歳でうつに。
しかし、ある仕事の案件を通じて仕事と仲間に助けられ、
そこで自分の職業観が「人の笑顔に貢献することが自分のモチベーションの源泉」だということに気づいたと言います。
そして、伊藤さんが初めてリーダーシップとは何か、ということについて強く意識するようになったのは、東日本大震災での経験がきっかけでした。このとき、物流復旧リーダーとしてリーダーシップを発揮していく中で、「リーダーの仕事は意志決定をすること」だと学んだそうです。
では、何に従って意志決定をするのか、というと、それが個人の信念や使命感、譲れない想い。
伊藤さんはこの譲れない想いが生まれてから、人生のチャート曲線も上向きになっていったそうです。
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このライフラインチャートを使ったワークショップは、Yahoo!アカデミアでも、一番最初の段階に長い時間を取って取り組むそうです。
あたらしいチームでのチームビルディングのやり方としても、お互いの理解につながるのでオススメとのこと。
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そうしてワークショップが進み、参加者メンバーもそれぞれが自分の過去や思いを振り返ったあと、最後の伊藤さんの講演です。
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みなさん、振り返るということを普段どのくらいやっていますか?
社会人2年目くらいまではどんどんインプットしてやってみる、というフェーズで良いと思っています。
しかし5・6年目くらいになって、ある程度の業務経験や知識を持った段階になると、さらに成長していくためには、
①実践したことを書き起こすなど言語化して振り返ってみる
②それが人生にとってどういう意味があるのかを考えてみる
③その中から気づきを得る
といったプロセスが重要になってきます。
この気づきの量が大事で、気づくことを習慣にしていると、いろんなところから気づきを得ることができるようになってきます。
過去が現在につながり、現在の積み重ねが未来につながる
つまり、未来を変えるには経験を変えるしかないんです。
いまから新しい行動をして新しい経験を積み重ねていくこと。
これが未来のリーダーシップにつながります。
まず何より自分の人生をLeadできていますか?
みなさんひとりひとりの思いを大事に、ご自身のリーダーシップをぜひ持っていってほしいと思います。
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と締めくくられました。
今回のワークショップを通じてみなさんも自分の思いに気が付くことができたでしょうか。
このイベントに参加したセプテーニグループメンバーからは、
「ミッションの見え方が変わりました!」
「一人ひとりの意思の集合体が会社。めっちゃ刺さりました!」
「リーダーシップについての考え方を大きくアップデートできました!」
といった感動の声がたくさん集まりました。
参加メンバーも自分自身の価値観や、それに基づくリーダーシップに意識を向けることができ、とても有意義な機会になったようでした。
今回のアントレプレナーを通じて、まずは、自分自身を振り返って、対話してみるのが大事、ということを学ぶことができました。
伊藤さん、ありがとうございました!
note(The Entrepreneur #5 Yahoo!アカデミア学長 グロービス経営大学院客員教授 伊藤洋一氏 ~「Lead The Self」で発見する自身のアントレプレナーシップ~)からの転載