こんにちは、「株式会社senzui」の代表取締役 泉水と申します。11ヶ月前に会社を立ち上げました。
起業直後ってSNSなどで主張強めに意気込みや思いの丈を発信する人が多いと思うのですが、自分の場合はなんやかんやですでに1年弱も経っていました。
これには色々訳があるのですが、どういう背景で起業したのか、会社として何をしているのか、今後どうするのかについてありのままにつづろうと思います。
こんな方にオススメ💁
個人の方
☑️独立・起業に興味がある方
☑️何かしらのキッカケが株式会社senzuiを知っていただき、成り立ちを知りたい方
☑️"ヒト"に興味がある方
☑️人事やコミュニケーション周りに課題がある方
簡単な自己紹介
-3社を経て独立
私、泉水太雅(せんずい たいが)は、練馬区生まれ、明治大学経営学部2017年卒、社会人9年目の30歳です。趣味はサウナとインテリア。
社歴は3社ありまして、社員数3000人以上の人材ベンチャー「ネオキャリア」→アパレル業界最年少上場を果たしたスタートアップ「yutori」→10周年の節目を迎えたSNSマーケティング会社「テテマーチ」。
HRとマーケティングについての知識と経験を携え、個人事業主として独立。1年間の個人事業主を経て、法人を建てた、という流れです。
自分で自分に送る花🌼
-起業について:キャリアについての想い
小学生のころから「いつかは起業したい。」ということを思っていました。「これといったなりたい職業が明確にあるわけではないが、ビジネスパーソンとしては大成したい」というワガママな思いを持ちながら、小学校の時のなりたい職業に「しゃちょー」と書いたのを覚えています。
就活の時には、「①大手企業に入社し、年功序列にうまくステップアップしていく」「②ベンチャー企業に入社し、将来経営者として立ち回れるようにする」のいずれかご縁があった道へ進もうと思い、詳細は割愛しますが②の道を辿ることとなりました。
もしかしたら、自分と同じことを考えている方、同様の道を歩んできた方、も多いかな?と思っています
で、なぜ起業したのか?
-起業シーンは突然に
個人事業主として独立後、将来法人としても規模大きくやっていけたらなと、ぼんやりと考えていました。
そんな時、ひょんなことから大変ありがたいことに個人で請け負うにはかなり大きい案件のご相談をいただくことができました。なんとかコンペにも勝ち、自分たちと伴走させてもらえそうというタイミングで、個人から法人に切り替え、チーム体制を整えて、経営者1年生のスタートラインに立ちました。
しかし、いろいろな事情で当該プロジェクトを進めることが難しくなり、組んでいた自分のチームは解散。(※追記:当該プロジェクトは、起業後数ヶ月の時を経て、実施することが決定!)
起業というと、ミッションビジョンバリューを言語化し、事業を確立後、法人をつくるイメージでしたが、自分の場合は個人事業の延長のような形で良くも悪くもぬるっと進む形となりました。
ただ、「"いつか"起業したい」は、ある意味やらない言い訳というか、思考停止してしまっている状況を、起業せざるを得ない状況にできたことはよかったと思っています。
選択を正解にしていく!
-会社名の背景
自分の名前と会社名がイコールなので、名付けの意図について聞かれることはほとんどないし、笑われることも少なくないですが、急ピッチで会社を建てたなりにも考えていたことがありました。
①:社会に豊かさを作りたい
これは、会社員を辞めて独立した時のnoteで語っていますが、「忙しない世の中に余白をつくりたい」と考えていた節がありました。
『忙しない社会に"余白"をつくりたい』
これが今思い描いていることです。
今のこの、生命力が蝕まれるような混沌とした社会に「もっと肩肘張らず、がんばらなくてもいいじゃん」って言いたい。
独立の背景に「丁寧でゆとりある暮らしを築きたい」と述べたように、ぼく自身も生活に余白を持てるようにありたいし、周りの人にとってもそういう生活を提供できたらなと思います。
note「サラリーマンから独立するのに必要なのは〇〇だった。」より抜粋
ふと、自身の名前の「泉水*」の意味をAIに聞くと、自分が考えていた上記の想いに合致する部分がありました。(*ここでは「泉水 [せんすい]=地中から湧き出てくる水」を指す)
豊かさ・繁栄
水は命の源であり、泉水がもたらす豊富な水は「豊かさ」や「繁栄」のシンボルとされます。農業や人々の暮らしに欠かせない水を絶えず供給する泉水は、豊かな生活や繁栄を象徴する存在です。
癒し・安らぎ
泉水の静かな流れや滴る音は、心を落ち着かせる効果があります。そのため、泉水は「癒し」や「安らぎ」の象徴ともされ、日本庭園などでもリラックス効果を高める要素として取り入れられています。
調和
泉水の静けさや穏やかな流れは、「調和」を表します。自然の中で調和しながら存在する泉水は、調和の取れた生き方や穏やかな心の象徴です。
「丁寧でゆとりある暮らしを築きたい」とも述べていますが、これらが豊かさや、癒し、調和と通ずる部分があると感じました。
他にも、「泉水」には「清らかさ・生命力・浄化」といった意味合いが含まれ、こうした部分もマッチする言葉だなと思いました。
②:姓との連動性
これも当然ありました。私の苗字自体が珍しいので、名前を覚えてもらう機会にもなるし、印象としても強く残るかなと思った部分がありました。
「センズイ」と聞いた時に、同じ言葉で変換される言葉もないので、誰かの脳内SEOで1位を取れたらいいなと思っていました。
ただ、漢字やカタカナ、大文字の英語だと、自分の名前感が強くなってしまうため、あくまでも会社名であることを示すため、小文字ローマ字の表記にすることとしました。
③:進化のポテンシャルを持たせる
「会社名=自分の名前」だと、代表ワンマンの企業っぽく見えたり、それこそひとり法人っぽく見えたりすることもあると思います。実態としてまだその通りで、ぼっち状態ですし、今の会社名はマッチしていると思っています。
ただ、将来今よりも事業が確立し、方向性も見えたタイミングで、もしかしたらMVVが生まれ変わったり、連動して「これだ!」と思う社名に変更をして、生まれ変わるのもありかもしれない。そんな感じで自分に進化の幅を持たせるぞという意図もありました。
強い想いを持って頑固に突き進むようなルフィ的リーダーと比べると、代表の立ち振る舞いとしては異質かもしれませんし、他の方からすると理解が難しいところもあるかもしれませんが、こうしたしなやかさが自分の強みだとも思うので、「自流」で「時流」に乗れるように努めたいと思っています。
木漏れ日を見つめて深呼吸する時間を大切にしたい
会社として何をやってるの?
カッコつけていうと、「人と組織の関係性を、デザインする事業」を展開しています。
もう少し、深ぼって見てみます↓
-現状の支援内容
詰まるところ「ヒト」に関する課題をワンストップ支援しており、大きく分けると3つの事業を行なっています。
①:組織マネジメント支援・研修事業
人や組織の個性を見出し、強みを活かすための方法を共創し、モチベーション向上支援を行います。(組織コーチング/チームビルディング研修/タレントマネジメント/インナーブランディング/1on1設計/マネジメント研修)
②:コミュニケーションデザイン事業
企業の個性や抱えている想いを、どのように社外に言語化・発信すれば良いのかをお手伝いをします。(MVV策定/アウターブランディング/SNSマーケティング支援/LP制作)
③:採用コンサルティング事業
求める人物像を定義し、価値観のマッチングを精度を高く行うことで、一過性の採用ではなく、候補者と企業の両方にとってWin-Winになるように支援します。(採用戦略策定/組織図設計・ポジションの要件定義/母集団形成/選考対応)
他にも、サウナイベントを主催、サウナー向けにブランドをプロデュースする企画&運営をしたり、表参道のファッション専門学校でSNSマーケティングの先生をしていたりしますが、ここではひとまず割愛します。
-なぜやるの?
僕自身、3社の経験をする中で、成功体験もあれば、挫折経験もありました。中でも特に成功の要因となったものが「自分の個性」と「支え合う環境」が噛み合った時でした。
一方で、ミスが増えたり、精神的にもキツかった挫折シーンでは、自分の得意と合わない業務やコミュニケーションエラーが起こっている時。
つまり、離職や停滞、誤解の温床となっているのが組織の「伝わらない状態」であり、これを解決することが組織内部の心理的安全性の形成や、組織外へのブランディング向上が実現できると思っています。
-なぜできるの?
上記を実現できる理由として、大きく3つありますが、先天的なものもありつつ、それを後天的にも強化していけた背景があります。
①ノンバーバルコミュニケーションへの高いアンテナ→学問としても当てはめつつ、面談やコーチングを実践
私自身が小さい時から「相手が何を考えているのか?」を無意識に考えるタイプだったが故、声のトーンや表情、仕草、目線などに非常に敏感でした。
恋愛や部活、受験勉強を経て、心理学やモチベーション理論に興味を持ち、経営学部に進みました。学問として社会心理学やコーチングを学ぶことで、無意識下で捉えていた部分も理論と実践に当てはめていきました。
だからこそ、人によって異なる寄り添ったコミュニケーションをしたり、個性を汲み取ることができます。
②ヒトへの興味関心の強さ→1000人と面接
ヒトの思考・誰かの好きなものに対する想いを聞くのが好きだったり、日頃から「なぜこのヒトはここで働いているのだろう」と考えてしまったりします。これが現在の仕事ともかなりリンクしていると感じています。
実際に人事の仕事を通して1000人以上の方との面談も行い、さまざまな価値観に触れる中で、想いに興味関心を持つことで、「このヒトの価値観を実現するためには?」という疑問が自然と湧き出て、面接というより対話を築いています。
だからこそ「この人のWillを叶えるには、どういう環境が良いのか?」を考え、擦り合わせることができます。
③ タスクの組み立てが好き→PMとしてチーム編成・人事として組織図を設計
受験生の時、一番好きだったことが何かというと、「どの科目を、どういう時間割で、どれくらいの量進めるか」を計画している時でした。
転じて、PMとして一プロジェクトのチーム編成やタスク割り振りを考える時や、人事として、会社の組織体制・ポジションの役割分担をどのようにするかを考えることで、スキルをビジネスとしても活かしていました。
だからこそ、複雑な状況を整理し、最適なかたちに“編集”して届けることが得意です。「何か言っているようで何も言ってない」という状況を避けて、何を軸にどう表現したら伝わるか?という視点で伝える内容を組み立てていきます。
おわりに
「人と組織の関係性を、デザインする事業」と表現しましたが、コミュニケーションについての課題は影響力は大きいのに、自覚することは非常に難しいと思っています。
理由は明確で、①数値でコミュニケーション力が測れないから②「コミュニケーション力」の定義がさまざま③人によって心地よいコミュニケーション方法は異なるから、の3つがあると思います。
そんな"コミュニケーション"ですが、コミュニケーション課題が改善されることで、内部影響で言うと離職率が下がったり、組織の生産性が向上したり。外部への影響でいうと、採用ブランディングや内定承諾率の向上などにもつながると思っています。
けれど、生産性や離職率といった数値が、どういう経緯があり今があるのか、という現在地の背景を知ることは、わからないと思います。なぜなら、因数が多すぎるから。
それがゆえ、今の離職率の数値が高いのか低いのか、もっと言うとコミュニケーションに改善すべきポイントがあるのかないのか、を自覚することが難しいと思います。
もちろん、コミュニケーションを改善することが速攻万能薬だとは言いません。
ですが、伝える内容・伝え方・伝わり方を設計すること、組織内/外との関わり方を見つめ直すことで、その会社らしさ・カルチャーが現れたり、中長期的にじわじわと見えない部分で必ず成果が出てくると思っています。
AIの台頭も激しい今、コミュニケーションを制したものが、令和を制すると思っています。
・メンバーの目線を揃えて生産性を高めたい、離職を抑えたい
・自社の想いを言語化したい、伝えたい
・採用活動において母集団形成がうまくいかない、内定辞退されてしまう
上記に当てはまる企業様がいたら、ぜひご相談ください!
私もまだまだ道半ばですが、共に歩んでいきましょう。
株式会社senzui
代表取締役 泉水太雅
連絡先:taiga.senzui@senzuiinc.com