本記事は、2017年に9課公式サイトに掲載されたものの転載となります。
9課といえば、ブイブイ言わせまくりの渋谷スタートアップを横目に資金調達もせず、「創るを楽しむ」をひたすら貫こうとする創業2年目のちょっと浮いてる系ベンチャーでお馴染みです。
そんな弊社ですが、2017年は少しばかり人を増やしたいなという気持ちもあり、今後ジョインしてくれる方々に向けてのドキュメント整備などを少しずつ行っていく予定です。
本日はその活動の第二弾として、これから9課に入社する(かもしれない)方々に向けた入社ガイドを用意してみたので、ほぼ全公開(社内向け記事からのコピペなので一部具体的な売上数値やリンクなどは消してます)してみたいと思います。
少しでも9課に興味を持ってくれる人が増えると嬉しおす!
はじめに
9課に新メンバーがジョインした際(もしくはその検討段階で)、まず最初に確認する入社ガイドです。
9課が何を目的とし、どんな風に活動する組織なのか正しく理解しましょう!
株式会社9課について
9課の組織理念
『 創るを楽しむ 』
9課の組織理念は「創るを楽しむ」です。
私達は誰よりも作る(≒創る)ことを好み、変化にときめき、新しい挑戦にワクワクする。
そして、その結果として世の中をより便利に、より面白く出来ると信じています。
スタートアップが掲げる壮大で世界を変えるミッションに比べると少し見劣りするかもしれません。
けれども、9課が目指す姿は、派手な資金調達でも憧れのIPOでもメディアに騒がれることでもなく、
メンバー1人1人が本気で情熱を燃やし、愛せるサービスを永続的に生み出せる組織になることです。
サービスの大小、組織の大小は問いません。
そんなものは必要に応じて後からついてくるものだと考えています。
私達が心から楽しんでこそ、社会に世界に貢献できるサービスを創り出せる。
そんな気持ちを忘れないよう、この組織理念に託しました。
(9課企業理念ページより一部抜粋)
9課の目指す姿は、ネットを通じて次の選択肢を創り出すこと。
今はまだ誰も知らない第三の選択肢を世の中に提供することで、
社会を生活をより便利に、より面白くすることが私達のミッションです。
そして、なによりそれを永続的に続けられる場であることが組織として存在する理由です。
10年後、20年後、30年後………100年後。
永続して価値を生み出し続けるためには、組織としての統一された指標が非常に重要であると考えています。
何かしらの判断を求められる場面において、
メンバー全員が「9課ならこうすべき!」と自信を持って決められるような、そんなブレない指標。
その指標こそが企業理念であり、時代を超えて組織を正しい方向に導くコンパスとなります。
格好良くなんてなくてもいい。
大義名分で着飾らなくてもいい。
大切なのはメンバー全員が常に頭の隅に持ち続けられ、日々の行動に落とし込めること。
全員が覚えていない理念や具体的に何をすべきか分からない理念では意味がありません。
シンプルで覚えやすく、そして動詞で終わることで行動をイメージしやすいもの。
そう考えて考えて考えて辿り着いたのが、この「創るを楽しむ」という企業理念です。
一見(一聴)、インパクトに欠けるフレーズかもしれません。
◯◯で世界を変える!と言ったほうが、みんなシビれるかもしれません。
しかし、それは1つ1つのサービスビジョンに託したいと思います。
生みの親である私達は何よりも「楽しい」という気持ちを大切にします。
私達が本気で楽しんで創ってこそ、初めて社会への貢献に繋がるサービスが生まれると信じているのです。
組織のミッション
『ネットを通じて、第三の選択肢を創り出す』
理念が組織の存在意義・在り方を表し、未来永劫変わらないものだとするなら、
ミッションは中長期的に見た組織の役目、果たすべき(果たしたい)使命と9課では位置づけています。
(理念やミッションに対する考え方は各社色々だと思います)
なので、いつか時代が変わり、人々の生活スタイルが変わるとともに
このミッションもまた新しい使命へとシフトチェンジするかもしれませんが、
今この瞬間は上記が9課のミッションとなります。
第三の選択肢とは何なのか?
簡単に言うと、これまで A or B から選択することが当たり前だった問題に対して、
もっと良い C のプランを提供していく、ということです。
9課が参入しているEC市場になぞらえると、
これまでは自分達でデザイン制作する(スキルを持つ)か、高いコストで外注に依頼するか、
の二者択一だった世界に対して、格安かつノウハウの蓄積が可能なネットサービスを新たに提供することで、
EC事業者が資本力に関係なく、商材で勝負できる環境作りをする…そういった3つめの選択肢を作っています。
9課の社名由来
9課の社名はIT系のバイブルとも呼ばれるSF作品「攻殻機動隊」に登場する公安9課から得ています。
1995年に公開されると、その正確かつ具体的な近未来技術描写から世界に大きな衝撃を与え、
今現在も「攻殻機動隊の世界を実現する」といった取り組みが頻繁に見られるほどですが、
特に組織哲学についても非常に示唆に富んだ作品であり、このようなチーム・組織を作りたい!
という想いから名を拝借しました。
中でも代表である安部が最も共感を覚えた作中台詞を以下に引用します。
我々の間にはチームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。
有るとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ。
(攻殻機動隊 S.A.C. 第5話より)
ちなみに…あまり聞き慣れない社名ということもあり、必ずと言って良いほど意味を問われます。
IT系、特にベンチャー企業などの場合は攻殻機動隊を知っていることも多いですが、
他業種の場合、気を付けなければ単なる「SFアニメヲタクの会社」と受け取られかねませんので
気合を入れて説明したいものです(笑)
9課がやること・やらないこと
やること
◎ 組織の在り方、理念を最重要視
事業に対しても、人に対しても、9課としての在り方を考え続けます。
◎ 3年に1つの新サービスリリース
新しいことをするのが大好きです。2〜3年に1つは新サービスを立ち上げます!
◎ 成長への惜しみない投資
書籍やソフトウェア等の購入、新技術・新制度の導入など、組織とメンバーの成長に繋がる投資は惜しみません。
◎ 社外活動・プライベート活動を評価
例えばハッカソンへの参加やイベントでの登壇など、社以外の第三者から批評されることを評価します。
◎ 情報公開・ノウハウの共有
会社状況の随時公開と全メンバーによるノウハウ共有を遂行します。
◎ 全メンバーにユーザの声を共有
エンジニア、デザイナー等関係なく、全員にユーザの生の声が届くシステムになっています。
「自分たちの作っているサービスが、どうユーザに評価されているのか」を知ることは、サービス作りの姿勢に大きく影響します。
◎ その他面白そうなこと全て
上記はあくまで一部。面白くて会社のためになることは全て積極的にトライします。
遊ぶふりして働き、働くふりして遊びましょう!
やりません
✕ 資金調達ありきのサービス作り
自分達だけの力で稼げる見込みのないサービスは原則として行いません。
また、実力以上の資本投入によって組織理念を揺るがすような行為は取りません。
✕ マネタイズを無視したサービス作り
ジリ貧の中で好きなことにだけ拘ったサービス作りにも価値を感じません。
✕ 単なる労働力としてのメンバー雇用
どんなにスキルが優れていても、スタンスがわずかでも組織風土にそぐわない場合は雇いません。
例え人手不足の窮地でも、長期的に見てお互いが幸せにならない雇用はしません。
✕ 非効率な残業
基本的に定時帰宅推奨でメリハリのある仕事を目指します。ただし、ノっているときはご自由に。
✕ 全体の3割を超える受託業務
個人的には受託業務も別角度での視点を失わないために少しやっておきたいなーと思ってます。
しかし、当然ながら本業は自社サービス。どんなに儲かろうとも手を出しすぎるのは禁物。
(ちなみに現在は100%自社サービス運営で受託はゼロです)
✕ 公序良俗に反するあらゆること
家族や親友、大切な人に胸を張って語れない仕事はしません。
✕ 誇りを抱いて犬死
ただし、9課として組織の存続が危ぶまれたときは上記の限りではありません。
目的はサービスを当てることではなく、理想の組織を創り・守り続けることです。
組織体制
常に模索し、トライ・アンド・エラーを繰り返す
現時点では組織体制も何もありません。
スタートアップらしく、全員が全力であらゆる仕事をこなすのみ。
ただし、常により良い仕事環境を求め、あらゆる取り組みを試し続けます。
※明確な組織体制の構築はメンバーが10人に達した段階で検討予定
運営サービスについて
SUMAOU!(スマオウ!)
2014年9月18日正式リリース
中小企業優秀新技術・新製品賞 優秀賞獲得!
サービス理念
『ITリテラシーの低さを商売の壁にしない』
ユーザ層
小〜中規模EC事業者様(幅広くご利用中)
利用料金
月額3,980円(税抜)
導入社数
本記事では非公開(でも公式サイトに書いちゃってる)
サービスについて
月商1,000万円以下(内多くは500万円以下)の中小規模EC事業者を対象としたスマホ向けECツール。
現時点ではモールECに特化しており、楽天市場・Yahoo!ショッピングの2大モールに対応中。
現在、右肩上がりの成長を続けるEC分野、特に大手ECモールには毎年沢山の企業が期待を胸に参入(出店)します。
しかし、例え良い商材を持っていたとしてもITリテラシーが不足しがちであり、
また潤沢なリソースやECにおけるノウハウも無いことから商売として成り立たず、結果多くが1年内に撤退するのが実情…。
そして何よりも残念なことが、撤退する企業の多くがインターネットの力を誤解したまま去っていくということ。
「なんだ…ネットって大して売れないんだね。」
そんな声を耳にする度、居ても立ってもいられなくなる…そんな中からSUMAOU!は生まれました。
モバイルファースト時代のスマホECにおけるページ制作をシステムの力で簡易化、
リテラシーによる壁を取り除き、商材力で正しく勝負できる環境を提供します。
ペタンプ(Petamp)
2018年2月19日リリース
サービス理念
『単純作業はシステムで安く、早く』
ユーザ層
中小規模EC事業者様(月商1,000万円以下)
利用料金
1加工10円(税込)
導入社数
本記事では非公開(始まったばかり!)
サービスについて
こちらもスマオウと同じくEC事業者様向けのサービス。
ECサイトを運営したことのある人なら多くが経験済みであろう、商品画像への加工・装飾作業。
(例えばポイントアップ前に「◯倍」アイコンを入れたり、送料無料アイコンを入れたり…)
自社でやるには人手不足だったり、デザインスキルがなかったり、
とはいえ外注依頼するとメールや電話でのデザイン説明等のやり取りが発生する他、
お見積もり確認、納品確認、修正箇所の指摘…と、どうにも無駄に手間がかかる…!
この単純だけど手間のかかる作業を超格安でWebサービス化したのがペタンプです。
Biiino(ビーノ)
サービス理念
『プロ級のECページ制作をすべてのショップに』
ユーザ層
小〜中規模EC事業者様(月商3,000万円以下)
利用料金
月額4,500円(税抜)
導入社数
2018/12/31:ベータ版リリース
サービスについて
既存サービス SUMAOU!(スマオウ)ユーザより多数のご要望をいただき、満を持して開発スタートしたPC/スマホ両対応EC制作ツール。
約250社からの早期テスター応募をいただいたベータ版は、まさかの2018年12月31日(大晦日)の21時半ごろにソッとリリースされた……。
(どうしても年内に間に合わせたかったの…)
その後、もはやデバッガーと化した多数のユーザによるスクショや再現ステップを添えた驚くほど詳細な不具合報告と応援に支えられ、2019年1月29日にプレリリース版を提供開始。
現在、超特急にて安定版を準備中。
これから入社する(かもしれない)貴方へ
9課はまだまだ生まれたばかりの未熟なスタートアップ。
まさにこれからのメンバーの働き方でその組織風土が形作られていく…そんな段階です。
だからこそ、今ジョインするメンバーには以下の3つの約束事を是非大切にして欲しいと思います。
3つの約束
組織を創る人になること
例えば業務効率を上げるための提案やMTG時の積極的な発言、心地良い環境を整えるための掃除…etc。
直接業務に関係の無いことでもスタートアップのオフィスで起きることは全て組織文化に発展します。
自分達の思考・発言・行動の1つ1つが、9課のベースになっているという事実を強く認識し、
理想の組織を一緒に創り上げてください。
自問し、自走し、自ら成長すること
組織理念の章にも記載しましたが、9課はスタンドプレーを通じたチームワークを賞賛します。
そしてその逆に「指示を待つ姿勢」「思考の無い行動」を強く拒否します。
職種・ポジションに関係なく、全メンバーが自ら考え成長し続けることを求めるとともに、
9課も組織全体としてそのための協力を惜しまないことを約束します。
自社のサービスを愛すること
そのために、まずは担当するサービスのことを深く知り、興味を持ちましょう。
興味を持つために深く知る必要があるのかもしれません。
サービスの意義を理解し、顧客の顔を思い浮かべ、迷った時には再度CSに関わり、
自分がそのサービスに与えている影響を正しく知ることが一番の近道だと思います。
当たり前のようで、徹底出来ている企業は意外に少ないもの…。
愛が減ってきたかも?と思ったら、気兼ねなく周りに相談しましょう!
3つの約束は限りなく社則に近しいものです
まだまだ創業浅いスタートアップのため、現時点で明確な社則なるものは用意していませんが、上記3つの約束は限りなくそれに近しいものと言えます。
最後に
9課は小さなチーム、大きな仕事を指針とする、今どきのスタートアップらしからぬ組織です。
こんな感じですので人を選びすぎて(また相手にも選ばれすぎて)、時には人手不足に嘆くこともあるでしょう。
もし、この記事を読んで9課に少しでも興味を持っていただけたのなら、採用募集を通じてお声がけくださると嬉しいです!
表立って募集出していないときでも随時募集してる可能性は高いので、その際は是非お問い合わせから「募集してますか〜?」とお気軽にメールくださいw
9課が目指す理想の組織を創り上げるため、是非力を貸してもらえませんか?
新たな風を吹き込む出会いがあることを心より楽しみにしています!