こんにちは。
Story Design houseの山本です。
より多くの方にStory Design houseを知っていただくために、今回から社員インタビューを始めます。
第1回目は、PRプランナーとして直接的なメディアとのやり取りをされている兪さんです。メディアやクライアントに対する思いを聞いてきました。
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名前:兪 彭燕 Yu Pengyan
Profile:上海出身。大学院卒業後、NPOにてフリーマガジンの執筆、編集、イベント運営、通訳を経験。
その後、Story Design houseで1年間のインターンを経て、Story Design houseに入社。
PRプランナーとして、クライアントの事業成長につながる持続的なメディアリレーション構築、効果的なメディア掲載を手掛ける。
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山本(以下、山))まず、なぜStory Design houseでインターンを始めたのですか?
兪)インターンを始める前に、NPOで外国の人たちのライフヒストリーに焦点を当てたマガジンを作っていました。当時のStory Design houseで作っていた70seedsも「人」に焦点を当てた身近な物語から、様々な問題を考えるきっかけを作っていこうというものだったので、そのマガジンと70seedsという媒体の着眼点が似ていると感じました。
山)そこからStory Design houseに入社し、現在はPRに携わっていますが、それに関してはどう思っていますか?
兪)伝える対象が「人」から「企業」に変わったけれど、PRもそれぞれの活躍を世に伝えていく、理解してもらう、そして好きになってもらうというところでは同じかなと思っています。
山)そして入社するわけですが、一番大変だったことはありますか?
兪)ファンになってもらうというところでは、大変ですね。一回取材してもらっても、その次が続かないと結局企業のファンになったとは言えないので。継続的なクライアントに対して、継続的なメデイア関係性を築けるのが、一番いいと思います。
山)そういう時に、何か工夫されていることはありますか。
兪)メディアとのリレーションを構築するときに、メディア側に立ったコミュニケーションができるように気を付けております。メディアの人は、1日何百通というリリースを受け取っていて、何百通というメールがくるので、コミュニケーションの濃淡や、一方的にこちらの都合だけで話さない、連絡しないというのは心がけています。
山)やはり、クライアントの記事がメディアに掲載された時に一番やりがいを感じますか?
兪)そうですね。掲載された時は、嬉しいですね。あとは記者と会った時に、「あの企業、今どうしてるの。」と聞かれると、一回きりの取材に終わらず、記者がその企業のファンになってくれたと実感できるので、すごい嬉しいです。クライアントの資産となるような、ずっとファンになってくれる記者を一人でも多く作りたいですね。
山)なるほど。一般の方プラス記者の方をファンにしようという気持ちでいつもアプローチをしているのですね。
兪)弊社はPR会社なので、悲しいのですが、いつかその企業と離れる時がきます。その際に一度ファンになってくれれば、その企業にとっては資産になりますからね。過去のクライアントの名前を新聞記事とかで見かけると本当に嬉しいです。一度その会社のPRをするからには、メディアの人には好きになってもらいたいですし、私たちから離れた後もずっとメディアで露出できるような、その企業のファンをつくっていきたいです。
山)記者にクライアントの事業を説明する時、兪さんがクライアントの窓口として最初に説明しますよね。特に兪さんはIT系のクライアントさんを担当することが多いですが、その分野がもともと好きだったのですか?
兪)弊社は技術が光るベンチャー企業のPRを担当することが多いのですが、私はもともとは歴史学や文化人類学を専攻しており文系の人間でした。そのため、最初は技術が本当にわからずインプットが大変でした。ただ、最初に担当したベンチャー企業の社長がすごく熱意を持って事業を話している姿をみて、同じぐらいの熱量で私もメディアに伝えていかなければと思いました。起業するのは並大抵のことではありません。覚悟をもって真摯に取り組んでいる起業者の熱意はそのままで、さらに外部だから気づける情報の価値を加えて、記者に広めたいと思っています。
山)今はテックベンチャーを担当することが多いと思うのですが、これから挑戦したい分野はありますか。
兪)音楽や映画などのソフトコンテンツに一度携わりたいなとは思っています。大学院の時から、どのようにステレオタイプを乗り越えるか、どのように一人一人のライフヒストリーで人と人を繋げることができるのかに取り組んできました。すごく難しく考えてしまうのですが、ふとyoutubeで音楽聞いていたときのコメント欄をみてみたら、想像以上にすごく多言語だったんですよね。英語でコメント書いている人もいればアラビア語で書いている人、中国語、韓国語でコメント書いている人もいたり。音楽や映画は、アーティストを好きになったら、その国の文化にも興味を持つ。差別や偏見を乗り越える第一歩としてやっぱり「アート」や「表現」は普遍的な力を持っています。機会があればぜひソフトコンテンツに携わりたいと思っています。
山)確かに、音楽や映画の持つ影響力は世界共通ですよね。兪さんのメディアやクライアントに対する思いを伺うことができ、私も勉強になりました。やはり「伝えたい」という気持ちは、パワーがありますね。
本日は、お時間を割いていただき、ありがとうございました。