13期上期の全社キックオフイベントで、セールスサクセス(以下、SS)チームはMVPを受賞しました。この受賞は、何かひとつの大きな成果というよりも、日々の小さな改善や挑戦の積み重ねが評価された結果だと思っています。これまでのやり方にとらわれず、「もっとスムーズに、もっと連携しやすくなるには?」をみんなで考え、試行錯誤してきました。派手ではないけれど、1つひとつの地道な改善が、少しずつチームを強くしていきました。
そして、副賞として贈られたのは、SSチーム5人での合宿でした。行き先や内容は自分たちで話し合って決めていく形式で、私たちは長崎県を選びました。この記事では、MVP受賞についての背景や、合宿での気づき、そして私たちが目指すSSのこれからについて綴っていきます。以下のような方々の参考になれば嬉しいです。
・チームづくりや関係性づくりに悩んでいる方
・これからチームでの変化やチャレンジに取り組もうとしている方
・バックオフィスやサポート職で働く方
・プロフィール
Tsumura
カーディーラーで受付事務を経験した後、2021年に中途入社。現在はセールスサクセスチームに所属し、営業事務全般に加え、広報、法務、内部監査など多岐にわたる業務を担当している。多様な役割を通じて社内の調整や業務改善に取り組み、常に新しいことを学びながら、柔軟に業務に向き合っている。
目次
なぜ、私たちだったのか。なぜ、合宿だったのか。
事業を支える“ハブ”でありたい
合宿は、チームの未来を“自分たちでつくる”時間だった
合宿を経て感じたチームの変化
「支える」から、「動かす」へ。SSのこれから
なぜ、私たちだったのか。なぜ、合宿だったのか。
この受賞は、チームとしての積み重ねが評価されたものでした。業務担当制から営業担当制への体制変更、業務フローの構築とシステム導入、関係各所との連携強化など、これまで当たり前にやっていたことを見直し、「もっとスムーズに」「もっとつながりやすく」を目指して、地道に取り組んできた時間がありました。
そんな私たちに副賞として贈られたのが5人での合宿でした。この合宿には、代表の遠藤から「環境を変えて対話し、思い切って未来に目を向けてみてほしい」というメッセージが込められていました。ふだんの業務から少し離れ、日常とは異なる空気の中で語り合うことで、普段は見えにくいことに気づけたり、新しいアイデアが生まれる。だからこそ、合宿という形で、場所も時間の使い方も変えてみることが大切だったのだと思います。
というのも、合宿前の私たちは、まだどこか遠慮があったのも事実でした。オンラインとオフラインが混ざるチーム編成で、会話は業務連絡中心でした。雑談も少なく、物理的な距離と一緒に、心の距離もほんの少しだけ残っていた気がします。でも、それは関係が悪かったというより、ただ「きっかけがなかった」だけでした。今回の合宿は、その一歩を踏み出すための時間となりました。これまでの頑張りをねぎらいながら、これからのチームをどう育てていくのかを、改めて一緒に考え、未来に向けた種まきのような時間になれば、と想いながら準備段階から5人で進めていきました。
当日のスケジュールは、おおまかにこのような流れでした。
Day1(ワーク)
・ 長崎スタジアムシティのコワーキングスペースでチーム会議
- MBTI×実務をテーマにしたワーク
- SSみらい会議(これからのチーム像を描くディスカッション)
・夜はチームで懇親会
Day2(バケーション)
・軍艦島を訪れるフィールドワーク(学びと交流の時間)
・長崎ならではの料理を囲んでランチ
・午後に解散
事業を支える“ハブ”でありたい
私たちSSチームは、営業の事務処理だけを担当しているわけではありません。営業、経理、その他さまざまな部署の「あいだ」に立ち、情報や業務の流れ全体をつないで、前に進めていきます。その橋渡しの機能こそが、私たちのコアな役割です。
営業がスピード感をもって意思決定できるように、必要な情報を整え、サポートする。経理と連携して請求や契約まわりを正確に管理し、業務が滞らないように整える。
そのすべてが、事業全体の推進力をつくっていると思っています。
私たちの仕事は、表に出る機会は少ないかもしれないですが、会社の土台を支える存在として、必要不可欠な役割を担っているという自負があります。
部署や立場を超えて動くことが求められるからこそ、全体を俯瞰しながら連携を生み出せるSSのような存在が、これからの組織には欠かせないんじゃないかなと思っています。私たちはこれからも、会社のハブとして価値を発揮し続けていきたいと思っています。
合宿は、チームの未来を“自分たちでつくる”時間だった
合宿を迎えるにあたって、私たちは事前の準備段階から、さまざまなやりとりを重ねてきました。その中で見えてきたのは、メンバーそれぞれの「らしさ」でした。
「こういうところに気づけるんだ」「こういう言葉の選び方ができるんだ」というような、日々の実務では見えにくかった視点や強みが、ふとしたやりとりの中で表に出てきます。そのたびに、小さな感動がありました。この合宿は、ただ話し合う場じゃなく、自分たちでチームの未来をつくる時間なんだ、と感じました。そんな思いを形にするために、私たちは2つのプログラムを用意して臨みました。
1、自分を知り、役割を見直す「MBTI×実務」
合宿のプログラムのひとつが、「MBTI×実務」です。
自分の性格タイプをあらためて振り返りながら、今の業務とのつながりを見直す時間でした。驚いたのは、それぞれの仕事面でのMBTIの特性と、すでに担っている役割がぴったり合っていたことです。「やっぱりこのポジション、向いてたんだね」なんて声も自然と出てきて、自分の仕事への納得感と、チームのバランスに対する安心感が広がっていきました。これから業務がさらに広がっていく中でも、「誰にどんな役割が合うか」「どう強みを活かしていくか」を考えるヒントになりそうです。人に合わせて仕事をつくっていくという発想があれば、チームはもっと自由に、もっと強くなれると感じました。
当日使用した資料の一部
2、「SSみらい会議」で描いた、私たちの未来
もうひとつ印象的だったのが、「SSみらい会議」と題した未来のチーム像を描く対話の時間です。
半年後、1年後、3年後…それぞれが思い描く「SSの未来」について、まずは1人ひとりが言葉にして、そこから対話を深めていきました。その対話の中で、私たちが共有した未来像のひとつが、「自分たちがこれまで試行錯誤してきた業務フローや仕組みが、少しずつ他部署の参考になったり、社内外でモデルケースになれたらいいな」ということでした。
今はまだ、システム導入に向けた準備段階で、アナログ作業や属人化が残る部分も多くあります。契約情報の管理や問い合わせ対応に関しても、一元管理や業務の見える化は課題としてあります。ただ、こうした課題と向き合いながら、少しずつ改善の道筋をつくり、自分たちの取り組みが社内外で役立つ参考例になればと思っています。もちろんまだ道半ばですが、今後も焦らず丁寧に、チームとして成長し続けていきたいと考えています。
会議の様子
合宿を経て感じたチームの変化
今回の合宿で私たちはあらためて「オフで会うことの大切さ」を実感しました。一緒に時間を過ごして、話して、笑って、ご飯を食べて、観光して。そんな当たり前の時間の中で、少しずつ空気が変わっていくのを感じました。チャットの文面からも、相手の人柄やニュアンスがなんとなく伝わる気がして、少し距離が縮まったような気がします。特別なことをしたわけではないけれど、「なんか、チームの空気がやわらかくなったよね」と言いたくなる瞬間がいくつもあります。合宿を通じて、チームの中に流れる信頼や温度が、確かにひとつ上がった実感があります。
また、チーム全体として課題感や今後の方向性についての認識が揃ってきたように思います。「ここをもっと良くしたい」という思いが共有できたことで、これからの一歩をみんなで踏み出せそうだと感じました。さらに、合宿準備や当日の対話の中で、普段あまり気づかなかったメンバーそれぞれの得意な部分や視点に触れ、これからの役割分担や協力の仕方についてのヒントも得られました。お互いのことをもっと知り、活かし合うことで、チームとしての連携もより深まるのではないかと思います。
「支える」から、「動かす」へ。SSのこれから
この合宿を経て、SSチームの中にあった、遠慮やためらいが少しずつ前向きな自信に変わり始めています。「もっとこうした方がいいんじゃないか」「これ、他の部署でも使えるかも」という声を、これからはどんどん出していきたいです。そして、チームの垣根を超えて連携しながら、会社全体の動きを前に進めていきたいです。
SSチームは、これからもっと多様な役割とメンバーを抱えていくはずです。だからこそ今、このタイミングで課題を見つけ、動き始めることに意味があります。私たちは「支えるチーム」であることに、誇りを持っています。しかし、これからは「支えながら動かすチーム」へ。そしていずれは、「会社の進化をリードするチーム」へ。そんな未来を見据えながら、私たちSSの挑戦は、これからも続いていきます。