2025年5月、山梨で幹部合宿が行われました。
今回は、新卒3年目である23卒のArioka・Fujitaの視点から、合宿後の個人と組織の変化について探ります。2人が幹部合宿に参加した経緯から、そこで得た学び、合宿後の変化、そして3年後の「エース」に向けたお互いへの期待まで、その率直な言葉を通じてお伝えします。
下記のような方々のご参考になれば嬉しいです。
・若手と経営層が議論できる組織づくりについて知りたい方
・ベンチャー企業における合宿の効果について知りたい方
・サクラグのカルチャーについて知りたい方
・プロフィール
Arioka
プロダクトディビジョン所属。岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校でUI/UXを中心に、htmlやcssと共にデザインを学び、2023年にデザイナー職として新卒入社。その後エンジニアに転向し、現在は大手エンタメ会社の案件などでCMSやVue、Nuxt等のフレームワークを使用したフロントエンド領域を担当。
Fujita
コンサルティングディビジョン所属。大学では経営学部にてマネジメントを専攻。在学中はイベント運営や、学外のプログラミングコミュニティへの参加を通じて、組織運営やITへの関心を深める。2023年に新卒入社。現在は営業を中心に、社内システムの運用や社員総会の企画運営に加え、中学生による職場訪問(修学旅行プログラム)対応など、社内外との接点づくりにも幅広く携わっている。
新卒3年目で、なぜ幹部合宿に参加することになったのか
——山梨で幹部合宿をしてから、3か月が経ちました。今回は合宿後の変化を追っていきたいですが、まずは23卒のお2人が幹部合宿に参加したきっかけを教えてください。
Arioka: Fujitaも僕もBJP(抜擢人事プロジェクト:会社にとって今後必要なポジションについて社内で挑戦者を募り、必要なトレーニングを重ねるPJ)に参加しているのですが、そこで「役員を含めた意思決定をおこなう合宿」があるという話が来て、希望制で参加者の募集がありました。僕がBJPに参加した理由の一つに、「会社の意思決定にどんどん口出しできる権利」が欲しかったというのがあるので、今回も絶好の機会だと思って参加しました。
Fujita: 私は元々ミーティングに参加することに興味があり、幹部ミーティングなどもオブザーブできる機会があれば参加するようにしていました。今回も同様に興味があったというのが一番大きかったですね。ただ、宿泊を伴ってじっくり話し合う場というのは、今回の山梨での幹部合宿が初めてでした。
——23卒として幹部合宿に参加するにあたって、自身の立ち位置やスタンスについてはどのように捉えていましたか?
Fujita: 自分の役割として、やはり会社的にもボトムアップを求められているというのは実感としてあるので、できるだけ自分の立場から新鮮な意見を提供したいと思いながら参加していました。ただ、実際は議題に対して自分が思考しているうちに議論が進んでしまったり、アウトプットよりもインプットが多かったので、瞬発力を磨いてもっと議論に積極的に関われるようになりたい、と良い意味で悔しい気持ちにもなりました。
Arioka: 自分のような若い立場からすれば、マネジメント層と話し合うとなると委縮してしまうことも往々にしてあると思うんです。でも、そこは期待されていることではないなと思ったので、あえてフラットな立ち位置で参加しようと心に決めていました。その上で、個人の意見というよりは、チーム単位、会社単位での意見や提案を心がけていました。
ボトムアップの議論は、自分たちが始める
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ーー今回の幹部合宿では、組織図の変更や採用方針、2035年に向けた目標など会社の根幹に関わる議題が多くありましたが、その中にAriokaさんからの議題もありましたね。
Arioka: はい。今回はプロダクトDiv.の組織再編について議題に上げました。プロダクトDiv.からはもう1名Yoshidaが参加していましたが、事前にYoshidaには壁打ちさせてもらって、僕とYoshidaでプロダクトDiv.を代表するつもりで、Div.の現状とそれをどう改善していきたいのか、というのを役員のいる場で提案させていただきました。
実際にあの場で話してみて、認識がずれていないことを確認できたので、「誰も持ってないボールを僕が回収します」という形でまとめることができました。ボトムアップの良い議論ができたと思います。
Fujita: 今回、1日目と2日目でメンバーが違ったことで、ボトムアップでの議論がより進みやすかったと感じています。1日目は代表、取締役と執行役員のうち1名が不在だったことで、本当に「発散をする」というか、自分の思っていることを上に上げていくことがメインだったので、発言がしやすかったです。
一方で、2日目は学びの要素も多くて、代表から「会議は全部一緒じゃなくて、一つ一つの議題に合わせて進め方を変えるものなんだよ」というファシリテーションの基本に関するの教えだったり、「どうやって決めるのか」っていう決め方の話があったのがすごく印象的でした。雰囲気的にも進め方も結構違って、どっちも新鮮でした。
Arioka: 1日目は壁打ちがメイン、2日目で前日の話を含まえての報告・提案、という構図は、僕らより上のレイヤーのB4(ジュニアマネージャー以上)が普段行っている議論の形式(壁打ちを経て役員会議に持っていく)と似ているなと思いました。今後、役割が変わったタイミングでも同じようなフローでの提案になると思うので、すごくいい経験になりました。
合宿を機に、猛スピードで成長する組織とメンバーを目の当たりにした
——合宿後3ヵ月のタイミングで合宿参加メンバーによる進捗報告会もありましたが、合宿後の変化について実感していることはありますか。
Fujita: すごくシンプルになってしまうのですが、「あの場で議論したことが実際に各所で動いているんだな」というのを、合宿に参加したからこそ実感できていると感じています。会社が猛スピードで動いているんだという、共通認識を持てたというか。採用基準や3ヶ年・5ヶ年計画、カルチャーの再構築など、それぞれが自分の持ち場から、経営目線で必要なことに取り組んでいる。もし合宿に参加していなかったら、全く見えない世界だっただろうな、と思います。
Arioka: 変化した点でいうと、まず、合宿という形式をとったことで、各人の関係値が上がったな、と感じています。もう1つ感じるのが、会社の話をする時に「個人として」ではなく「会社として」「チームとして」どうしていくか、みたいな主語の変化をすごい感じて。僕含め、あそこにいたメンバーに関しては、主語を組織にフォーカスして話せるようになったかな、と思います。
Fujita: 「関係値」という文脈で言えば、上下だけでなく、私たち23卒同士にも変化があったと感じています。私はセールスなので、エンジニアとしてのAriokaの姿を普段は隣で見られるわけではないですけど、山梨合宿の時にプロダクトDiv.の組織再編の話だったりとか、制作事業のことを熱量高く考えている姿を見て、同期としては良い意味でめちゃめちゃ焦らされました。
Arioka: 僕もそうですね。Fujitaが採用にも関わっていることを合宿で初めて知ったり、業務領域を把握できたこと自体が学びでした。あと、Fujitaの姿で印象に残っているのが「多少、粒度が荒くても一旦質問してみる」という姿勢です。分からなかったらずっと聞き返し続ける、というところが。ああいうミーティングに参加した時に、知ってる風に見られたい、という気持ちから、すぐに「なるほどなるほど」と知ってるふりをしてしまう人もいると思うんですけど、Fujitaはすごい謙虚というか、自分の分からないことに対して100%で落ちるまで質問していくところがすごくいいなと思いました。
Fujita: 私は理解しないと何も頭に残らなくて。もう性格的なところかもしれないですけど。高校時代に部活をやっていた時に、自分がしっかり理解できてない状態で下に伝えたとしても何も伝わらないよ、と先輩に教えられた経験も影響しているのかな、と思います。
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Arioka: Fujitaの他にも、山梨合宿を機にメンバーの光っているところをたくさん見られている実感がありますね。24卒のYazawaは、合宿後の伸びがすごい。合宿が終わって3ヵ月後の進捗報告会ではYazawaがファシリテーションを務めましたが、ミーティングの進行で単調にならないように間のコメントを入れたり、テーマごとの切り替えをスムーズにするなど、山梨合宿で代表の遠藤さんから学んだことをフルに活かして事前準備を徹底していました。Yazawaと一緒にジムに行ったときに、その準備の壁打ちもしていたので、特にその努力と成長には驚かされました。
Fujita: 私は、22卒でジュニアマネージャーのUchidaさんですね。遠藤さんも合宿中に「冴えてるね!」と何度も言うほど、常に的確な発言をしていましたし、Sangoport事業をMoritaさんと動かすようになってから「すごい経営者目線になってるな」と感じます。あとは、会社を盛り上げる施策をどんどん具現化して、社内運動会を実施したりとか、やっていることの幅の広さもそうですし、「うわ、1年後に私こうなれるかな?」っていうぐらいの驚きというか差をすごく感じました。
入社3年目、これからの自分たちに期待すること
——新卒入社時から「3年後のエース」を目指してきた皆さんですが、その「3年後」まであと半年ですね。お2人は仲間であり良きライバルでもあると思いますが、それぞれに対して期待することはありますか?
Arioka: 僕がFujitaに一番期待していることは、制作事業についての積極発言です。例えば今のアクションに対して「このアプローチの方がいいんじゃないですか?」みたいなところだったりとか、セールス視点を活かしたFujitaからの提案がどんどん欲しいです。あとは、プロダクトDiv.とセールスチームが、お互いの業務理解を深めつつ壁打ちできる機会を作っていきたいと思っているので、一緒に動いていけたら心強いです。BJPとか、色んなメンバーを自分たちから巻き込みたいですね。
Fujita: Ariokaは、プロダクトDiv.の中で群を抜いて「つなぎ」の役割になってくれています。後輩のフォローが上手かったり、雑談相手として「気軽に話せる人」だと思うので、今後は「つなぎ」として活躍する範囲をもっと広げていって欲しいなと思います。長く在籍しているメンバーの方も、Ariokaからの声かけを喜んでいた方がいたので、ぜひ若手とベテラン層の架け橋になってほしいですね。あとは、Ariokaのアイデアを「実行に移す力」を高めることで、もっと会社がよくなっていくと感じているので、これからも期待しています。
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