皆さんこんにちは!
Runway labo.の赤間です。
前回は、自己を知る≒他者を知る とお伝えしました。
自己理解の重要性は分かったけれども、
じゃあどうやってやるの?
ということで、今回はその手法についてお伝えしていきます。
その手法は、リフレクション
皆さんリフレクションという言葉はご存じでしょうか?
日本語に訳すと” 内省 ”という意味です。
【内省】
1 自分の考えや行動などを深くかえりみること。
2 「内観」に同じ。
【内観】
1 仏語。内省して自己の仏性・仏身などを観じること。観心かんじん。
2 《introspection》心理学で、自分の意識やその状態をみずから観察すること。内省。自己観察。
(引用:デジタル大辞典)
まとめると、過去や今現在直面した事象に対して
自分が何を思ったのか、何を考えたのか、どう行動したのかなどを深く省みることです。
前回、言葉に配慮するようになったという私のエピソードもお伝えしましたが、
まさにあの一連の流れのこと。
私は自分が外の刺激や事象を受けて、何を思ったのか、
そこからどう行動するようになったのかなどをリフレクションすることによって
自ら振り返り自分を観察した結果、言葉に配慮するようになった自分がいる
ということを認識しました。
※エピソードの内容は下記、前回の記事を参照ください。
前回:https://www.wantedly.com/companies/runway_labo/post_articles/900493
この様に、リフレクションを行うということが
自己理解を進めるための一つの手段なのです。
リフレクションは
今現代に必要とされている能力
実は経済産業省が2018年3月に公開した
『我が国産業における人材力強化に向けた研究会報告書』では、
人生100年時代に求められる能力や資質についてまとめています。
同省は2006年に、
①前に踏み出す力
②考えぬく力
③チームで働く力
この3つを『社会人基礎力』として提唱しています。
そして、これらの能力を発揮しキャリア切り拓いていくには一貫して
リフレクションを行うことが必要であるとも発信しています。
(引用:経済産業省)
※画像内ではリフレクション(振り返り)と記載してありますが、
内省の意には「1 自分の考えや行動などを深くかえりみること」とありますので
本記事ではリフレクション(振り返り)=内省としてお伝えしています。
リフレクションをしないことで生じること
ではリフレクションをしないことによって
どんなことが起こりえるでしょうか?
①生きづらさを感じる
リフレクションをしない
=自分自身を振り返らないということです。
自分がどう思ったのか、自分が何に興味を持っているのか、
何かできるのか、何になりたいのか、
どういった行動や考え方をすることが多いのか。
振り返らないというのはこれらの自分を知る機会を逃しているということなのです。
自分を知らないまま生活していると
・自分の性格や適性などと合わない道を選択し続ける
・周囲の人間とと折り合いがつけられない
・勉強や仕事などにうまく取り組むことができない
などといった状態に陥りやすくなります。
結果的に何をやってもかみ合わず、この点で生きづらさを感じる人も少なくありません。
②成長が止まる
リフレクションを行わないということは経験から学ばないということでもあります。
学ばない=今の自分のままでいるということ。
その状態が続くと、
・同じ課題に悩み続ける
・似たような失敗を何度も繰り返す
・気づきや新しい発想がないために一つのやり方に固執する
・物事や人を同じ角度からでしか捉えられない
これらのループに陥ります。
そのため、なぜ上手くいかないのかと苦しい状態が続いてしまいます。
この状態に陥っていた場合にはリフレクションがうまくできていない状態だともいえます。
リフレクションの手順
書籍やネット上でも様々なやり方が出ていますが、
キッチリやろうとすると日常的に意識として根付かない場合も多いです。
手順が少なく簡易的に行える方法としては
経験と感情を振り返り、問いを立てることです。
【手順】
①経験・・・実際にあった出来事や状況を思い起こす
②感情・・・その時にどう思ったのか、何を考えたのかを振り返る
③問いを立てる・・・②に対してなぜそう思ったのか、そう考えたのか自分が感じたものの根源を探る
③で出た答えに対してさらに問いを立てていくと、
自分の価値観や大切にしている信念などにいきつきます。
実はそれが物事がうまくいく原因・上手くいかない原因になっていることがあります。
他にも周囲の意見や状況なども鑑みることができるとより深いリフレクションを行えます。
しかし、不慣れな場合はまずポイントを絞って手軽に考えてみることがおすすめです✨
終わりに
本格的にリフレクションを実践されてみたい方は、こちらの書籍もおすすめです。
(REFLECTION) 自分とチームの成長を加速させる内省の技術
他にもリフレクションのフレームワークはたくさんありますので
興味があればぜひ調べてみてください。
では次回はリフレクションに関連した
当社での取り組みについてもお伝えしていきます♪