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週4日・正社員が勤務条件。人生をサバイブするためのIT技術教育支援への挑戦。

RITのメンバーを紹介するインタビューシリーズ第8弾は、エンジニアの岸本竜馬です。入社時から正社員で週4日勤務という変則型勤務スタイルをとっているその理由や内に秘めた想いを語ります。


プロフィール
岸本竜馬
ネットワークセキュリティ関連企業や教育関係スタートアップ企業でのエンジニアを経て、2020年RITに参画。それ以外にもバーテンダーやライフセイバー、スモールビジネスの立ち上げなど多彩なバックグラウンドを持つほか、バックパッカーとして世界13か国を巡った過去を持つ。地元住人と寝食を共にし完全に現地に溶け込むため、観光地に関する記憶はほぼ無きに等しい。

週4日・正社員勤務の実現と、本気でクライアントのことを考えている会社という実感

―バックパッカーとして世界を旅したということですが、なぜ観光地に関する記憶がないのですか?

どこの国に行っても、現地で会った人と話をして泊まる場所を確保して、生活費を稼ぐために働いて次に行く場所を決めるというような生活をしていたからです。例えばエジプトに行ってピラミッドを見たら、その名称とか覚えているじゃないですか。有名ですし。でも地元の人って“ピラミッド見ておいた方がいい”なんてあまり言わないです。彼らにとっては生活の一部ですから。なので、あまり有名な観光地に関する記憶がないのです。

―現地に溶け込んでいたのですね。

最初の2〜3ヶ月ぐらいは英語があまり喋れなかったのですが、必要なものはすべて現地調達するような感じでした。“仕事を探している、住む場所を探している、そのためにできることは何でもする”と、それだけはしっかり伝えて実際に2〜3日働いて。真面目に働いたら、“こいつ働いてくれるな”と向こうも思うじゃないですか。現地ではそういう実技を通したコミュニケーションもしていました。

―飲食も当然現地仕様ですよね?

そうですね。ニュージーランドのヘイスティングスという町で、スコットランド人のおじいちゃんの家に居候させてもらったとき、一緒にワインを作ったりしました。葉っぱというかこの花を採ってこいと言われて採ってきて、ああだこうだと言われながら、やたらアルコール度数だけが強い白ワインを作って “美味しいだろ” “いや全然美味しくない”みたいな話をしながら飲んでいましたね(笑)。

―多彩なバックグラウンドをお持ちですが、RITでの就業を決めたのはどんな理由からですか?

理由は大きく分けて三つあります。僕はちょっと特殊な働き方で、週4で正社員として働かせてもらっているのですが、これができるということが一番大きな理由ですね。もう一つは友人の紹介だったので信頼できたというところ。もう一つが、この会社は本気でクライアントの課題解決を考えていると確信できたからです。CTOの福田さんと面接したときに、クライアントへの提案を想定した模擬提案をしたのですが、そのときに僕の中で本当はAという提案をしたい、でもお客さんはBという提案を求めているのだろうなと、自分の中では本質的じゃない提案をしたときに、逆にそれを指摘され“もっと提案していいんだよ”と言われたときに、この会社はちゃんとクライアントの課題解決を考えていると感じたので決めました。



週4日勤務の理由は、地元・沖縄のシングルマザーの経済的自立支援活動のため

―なぜ正社員で週4日勤務という働き方をしているのですか?

RITの仕事とは別に、僕の地元である沖縄のシングルマザーの経済的な自立支援をする活動をしており、そちらの活動もあるので週4で働かせてもらっています。RITの場合は裁量労働制なので、就労日はRIT、休日は支援活動のように日にちを分けて仕事をしたり、自分でスケジュールを工夫して業務と支援活動を進めているような感じです。

―正社員で週4日勤務という働き方の場合、お給料や福利厚生の面で他の人とは違う部分はありますか?

もちろんあります。僕の場合、年収は週5日勤務の提示額から1日引いた計算になりますし、福利厚生で言うと、有給も数日分少なくなります。でも他のSick leave休暇や他の制度は全部他の社員と同様に適用されています。給料が減ることは大した問題じゃなくて、僕はもうどんな状況にいても自分で生きていけることがわかっているので、お金に関しては全く気にしないです。

―どのくらいの期間、支援活動に携わっているのですか。

自分1人でいろいろと活動していた時期を含めると、もう1年以上になりますね。もうこの活動のために週4日勤務ということを前提にした会社選びをしました。いろいろと探しているなかで、RIT以外にも週4日勤務できる会社はありましたが、仕事や働く場所を見つけるのって、恋人を見つけるのと同じような感覚があるじゃないですか。だったら友人がその方の人となりを知っていて信頼のある方なら、そちらを選んだ方がリスクも少ないし無難ですよね(笑)



沖縄のシングルマザーたちが幸せに生きていけるような環境構築への挑戦!

―RITの良いところは何でしょうか?

たくさんあります! まず人がいい。実際に一緒に仕事しているチームメンバーはいい人ばかりですし、経営陣も優秀ですよね。週4という働き方もそうですけど、何か前例のないことでも、何か合理的に考えて特に問題がなければ、やってみるというフットワークの軽さもRITの良いところだと思います。

―短期的、中期的、長期的な目標はありますか?

そうですね、RITの仕事としてはとても楽しく仕事させてもらっているので、引き続き新しい技術の習得・開発力アップ・提案力アップしていきたいですね。沖縄シングルマザーの経済自立支援活動の方では、彼女たちに技術的なことやフリーランスとして働くための知恵だったりスキルなどを教えたりと、RITで学んだ経験や技術力を活かした教育支援活動を今後も続けていければなと思っています。長期的には、僕の中でこういうコミュニティーが作れたらいいなという思想がありまして。今注目されているWeb3.0の中にDAO(Decentralized Autonomous Organization、通称ダオ。分散型自律組織の意)という概念があります。DAOとは完全民主主義の形で運営していく共同体なんですね。そこには搾取する人がいない、独裁者もいなければプラットフォームパフォーマーもいないという完全民主主義を実現したような共同体のあり方のことですが、僕はそれをシングルマザーの経済支援活動で構築していきたいと考えています。最終的には沖縄のシングルマザーの方たちが幸せに生きていけるような環境を作っていくつもりです。

―とても大きな目標ですね!

僕自身も母子家庭で育ったのですが、沖縄のシングルマザー率は全国1位で、年収も全国平均より低く、経済的に厳しいということもあります。僕がやっている支援活動では複数の企業やコミュニティの方々と協力しながら進めているのですが、本土の人の考える貧困と沖縄の人が考える貧困というのは全然違うんですよね。例えば僕なんかそれこそバックパッカーしていたときに、貧しい国に行ったこともあって、実際にその国の人たちを見てきたのですが、みんな普通に生活しているし、幸せそうに暮らしていて。でも東京の一部の人達は、その人たちの数十倍も数百倍もお金を持っているはずなのに、みんなイライラしていたり、お酒を飲みながら会社の愚痴を言うみたいな生活をする。それってめちゃくちゃ心の貧困じゃないですか。だから僕、沖縄は貧困率が高いと言われるけれど、実際あまりそうは思っていなくて。何かこう精神面のあり方としては沖縄の人はそれでいいと思っているんですね。沖縄の人は自尊心が低いとかって話も聞くけれど、ぶっちゃけた話、どこの地域もその点は大差無いというのが持論ですかね。なので、先ほど言った共同体というかコミュニティが頑張ろう・チャレンジしようとしている人たちを支えて、ボトムアップしていけるような場を作れたらいいなと思っています。

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