RITは先日、はじめての展示会という大舞台に挑みました。東京と大阪、さらに講演会まで──。広報として現場に立った私は、「ブースに人は来てくれるのかな?」とドキドキしながらも、会社が外の世界にどう映るのかを肌で感じた数日間でした。本記事では、その裏側や手応えを、少し肩の力を抜いてお届けします。
「今、展示会に出る意味って本当にある?」
リード獲得に課題がありつつも、展示会について検討する時に社内で最初に出たのは、正直こんな声でした。展示会は費用も準備もそれなりに大変ですし、やる以上は成果がほしい。でも同時に、「お客様やパートナーさんと直接顔を合わせられる機会はやっぱり大事だよね」という意見も強くありました。
最終的には、「まずはやってみよう!」と挑戦を決めました。Values*の中にDriveやExcitingを掲げているRITらしいところだと思います。広報としては内心「成功するかな…」と不安もありましたが、挑戦の場に関われるワクワクの方が大きかったです。
*RITのValuesはこちら
しかし覚悟はしていたものの…準備が大変すぎる…!!!!!!!
ROIやKPI設定、タスク管理、チラシやポスターのデザインから発注、プレスリリースやメルマガ配信など…。参加メンバーが片手間で協力しながら、なんとか乗り切りました。ちなみに夜な夜なRITのTシャツのアイロンがけもしました(笑)
いざ展示会へ!
さて、今回の目標は「商談につなげるための深いリレーション構築を目指す(数より質)」でした。「数より質」を掲げたからには、獲得できたリードへのフォローは素早く丁寧に行いたい。そこを見据えて、フォローメール文の作成やテレアポに割く稼働調整も事前に行っておきました。
東京会場は新しい技術に敏感な方が多く、大阪会場はより現場に直結した課題を持った方が多かったので、地域性の違いも肌で感じることができました。ちょっとした裏話をすると、パンフレットやポスターがおしゃれすぎてデザイン会社と間違われるという(笑)。また東京では会場の受付とRITのブースが近かったことで、受付と間違われるということが多々あり、ブース位置の重要性も学びました…。
また、実際に会場に立って驚いたのは、他ブースとの「戦略の違い」です。目の前では、華やかなコンパニオンさんがノベルティを配り、名刺情報を次々に集めていました。それを見て、正直「うちの戦略、合っているかな…?」と焦りました。RITはあえて「数より質」に振り切った作戦。振り切ったものの、目の前で真逆のアプローチを見て、戦略の違いをまざまざと感じ不安になった瞬間でした。
想定外だったのが、チラシの受け取り率です。思ったより受け取ってもらえず、最初はちょっと落ち込みました。でも、安武さんの講演会のあとになると一気に人が集まってきて、ブースは大賑わいに。結果として目標の名刺交換数をほぼ達成。しかし、本番はこれからでした…。
展示会が終わったらひと息つける…と思っていたら、むしろ本番はそこからでした。翌日からいただいた名刺情報をもとに、テレアポやメールでフォローをするのですが、これが想像以上に大変。温度感が高いと感じた会社でも、実際には返事をいただけなかったり。現地でお話しした後にリードのスコアリングをしたのですが、話した人の直感でつけたので、実際の意欲とは異なっていることもしばしば。しかし実際にお打ち合わせの設定ができてそこから関係が構築できたりすると、展示会に出展した意味のようなものを実感できました。
失敗と反省から見えたもの
はじめての展示会なので、想定外の反省点もかなり多かったです。
- パッと見で何者か伝わらない問題
→ ポスターやのぼりを工夫し、ブースに立ち寄った瞬間に「この会社は〇〇をやっている」と分かるようにしていた企業が多くありました。RITも、もっと視覚的に伝わる見せ方を考える必要があると感じました。 - キャッチフレーズ迷子
→ 単なる資料配布ではなく、「一言フック」を添えて渡すことが重要です。キャッチフレーズで立ち止まってもらえるかどうかが勝負どころでした。 - 準備不足は最大の敵
→ せっかく興味を持ってもらっても、その後に渡せる資料や見せられるデモが十分でないと、次につながりにくいと痛感しました。準備不足のせいで、せっかくのご縁が“そこで終わってしまう”こともあり得ます。だからこそ、次回は「渡した瞬間に会話が広がる資料」や「体験して印象に残るデモ」をもっと磨いていきたいと思います。
今後への展望
今回の展示会は、RITにとって大きな挑戦でした。準備から当日運営、そしてフォローまで、やってみなければ分からないことばかりで多くの学びを得ました。正直、RITの名がまだまだ皆様に浸透していない現状もわかりました。
でも、これはゴールではなくスタートだと考えています。展示会出展は今後も定期的に続けていき、より多くの人にRITを知っていただける場にしていきたいと思っています。そのために、ブース設計やメッセージ、そしてフォロー体制も、回を重ねるごとにブラッシュアップしていくつもりです。「RITさん知っています」というお声を多く頂戴できるようにもなりたいです!
エピローグ
展示会に立った時間は、広報としても会社の一員としても、とても刺激的な経験でした。不安も失敗もありましたが、やっぱり挑戦してよかったと心から思います。
次回はもっと多くの方に「RITって面白い!」と感じてもらえるよう、さらに磨きをかけていきます。もしどこかの展示会で見かけたら、ぜひ気軽に声をかけてください。きっとその一言から、新しいつながりが広がっていくはずです。