(この記事は GA.MAG からの転載です) GAテクノロジーズグループでは、「借りる・買う・売る・貸す・投資する」という住まいにまつわるすべてを提供しており、さまざまな職種のメンバーが協力して働いています。 今回はそのなかでも、QAエンジニアの仕事についてご紹介します。
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Product Development Division/QA シニアマネージャー 柿崎 憲 ソニー・コンピュータエンタテインメント(現: ソニー・インタラクティブエンタテインメント)にて、QAエンジニアとしてキャリアをスタート。PlayStation2やPSPのQAを務めた後、IT・WEBサービス業界にジョイン。ミクシィ、サイバードにてSNSサービスやモバイルゲーム等のQA業務を担当する。2018年にGA technologiesに入社。現在はQA部門のシニアマネージャーを務める。 ― まず柿崎さんの仕事内容を教えてください。 QA業務を行っています。QAとは「Quality Assurance」の略で、簡単に言えば品質保証のことですね。GAテクノロジーズグループが手掛ける各プロダクトのリリース前に、バグや問題がないか検査しています。 また、こうしたリリース前の確認だけではなく、プロダクトが出来上がるまでの途中過程にも関わります。GAテクノロジーズでは、各プロダクトの企画部門であるProduct Planning Division(以下PPD)と、開発部門のProduct Development Division(以下PDD)がありますが、それぞれの関係者と連携し、全体のプロセス管理をしています。 GAテクノロジーズグループには、社外向け・社内向け両方のプロダクトがありますが、私たちが主に担当するのは社外向け。「お客様の目に触れるもの」がカバー範囲だと考えていただければわかりやすいと思います。
― 柿崎さんはさまざまな会社でQAを経験されていますが、なぜGAテクノロジーズに入社されたのでしょうか? GAテクノロジーズに来るまでは、もともとSNSやECサイト、スマホゲームなどのQAを担当していました。なのでX-Tech領域、ましてや不動産業界で働いたことはありません。 しかし、不動産については一消費者として課題を感じていました。というのも、私はこれまで11回引越しを経験しており、そのたびに家探しには苦労していたからです。 「情報の非対称性」とよく言われますが、消費者は不動産業者に比べてアクセスできる情報量が圧倒的に少なく、知識も経験もない中で、多くの時間を使わなければならないのが現状です。 ちなみに私は、街の不動産屋さんに入って「物件を探している」と言ったところ、中にいた人に一言「ないね」と言われたことがあります。新聞から目も離してくれず、悲しい思いをしました…
― 賃貸の引越しや、家の売買を経験すると、その不便さに驚くことは残念ながら多いですよね。 GAテクノロジーズを知ったのは、妻が妊娠したタイミングでした。生活の変化に伴い、ちょうど家を探していた時期ですね。家の購入にあたり、ローンや各種契約のために氏名や住所を何度も何度も手書きするという苦しみを味わっていました。 また、子どもが生まれるとなると、資産形成もまじめに考えなければいけません。「これらをすべて解決しようとしている会社があるんだ」と知り、最初から興味深々でした。 また、GAテクノロジーズの社外取締役に久夛良木さんがいらっしゃったことにも運命を感じました。私がQAの仕事をスタートしたのは、ソニー・コンピュータエンタテインメント。久夛良木さんは、当時の代表です。QAエンジニアとしてのキャリアの集大成を迎えるにあたり、GAテクノロジーズは最高の舞台だと思いましたね。
― 入社前と入社後で、ギャップはありましたか? なかったですね。入社前に面接の中で、当時の状況を包み隠さず教えていただいていたので、課題感も共有できていました。 入社して一番驚いたのは、セールスを始めリアルを扱う人も、エンジニアなどテクノロジーを扱う人も、お互いにリスペクトしていること。「部門の間に見えない壁があり、協力関係が築けない」という会社も珍しくない中で、これは本当にすごいことだと思いますね。 あとは、ベンチャーだけど、けじめがあること。 GA GROUP SPIRITS(GAGS) の「HEART(人としてちゃんとしよう)」に関わる部分ですね。「ゴミをちゃんと分別しよう」とか、「社内外の人に挨拶しよう」とか、正直大人になると言いづらいことをお互いに注意し合える文化がある。これは入社前の想像を超えていましたね。
― 仕事をするうえでの、やりがいや大変なことを教えてください。 他社のQAエンジニアには、「開発プロセスには関わることなく、出来上がったものをひたすら確認・検査する」という人もいますが、GAテクノロジーズではプロジェクトの上流工程、開発初期から積極的に関わることが求められます。それがやりがいであり、同時に大変な部分でしょうか。 私は、QAエンジニアが関わる範囲には「会社のトップが品質保証をどう捉えているか」が現れると考えています。樋口さんの場合、社員全員に対して「お客様のために高い品質を追求すること」を強く求める姿勢がある。だから、GAテクノロジーズでは私たちQAエンジニアの関与する範囲が広いのだと思います。 「プロジェクトの上流工程、開発初期から関われる」と聞くと、憧れを持つ方もたまにいらっしゃいますが、これはなかなか難しいことです。PPDのプロダクトマネジャーと議論したり、PDDの開発責任者と開発プロセスやリソースを調整するには、マーケティングや技術面の知識はもちろん、それぞれの立場や状況を理解したうえで、ともにベストを目指していくコミュニケーション能力が求められます。 各プロダクトにおけるステークホルダーを把握したうえで品質に関するアドバイスをしたり、知らなければいけないことが山ほどあるので日々勉強は欠かせません。 また、ストレス耐性も必要な役割です。どの部署も、スケジュールギリギリまで粘るので、私たちはどうしても限られた時間のなかで検査をやりきる必要があります。もちろんリリース日を遅らせるわけにも、ミスが残ったままリリースするわけにもいかないので、そうしたプレッシャーを跳ねのける胆力が求められますね。みんな「良いものにしよう」と粘るのは当たり前のことなので、それを否定せずにスピード感を持って高品質を保証する。 また、品質が一定の基準を超えていないと判断した場合は、スケジュールを伸ばす提案をすることもあります。それも、各現場の状況を理解しているからこそできること。 GAGS のひとつ「WIN-X(共に勝つ)」が強く求められる役割だと思います。臨機応変に、自分の役割を規定しすぎずに、ビジネスの成功のために何ができるかを考えて動く力が求められると思います。
― 大変な役割ですが、仕事をするうえで柿崎さんが意識していることはありますか? 誠実であることです。器用に立ち回ろうとするより、愚直と言えるほど一つ一つ誠実にやっていくしかない。よく「エンジニアは楽をするために頭を使う」と言いますが、QAは「先に泥臭いことをやっておく、コツコツやる」人が向いている気がしますね。大変なことは先延ばしにすると、もっと大変になりますから(笑)。
― 最後に、これからやりたいことを教えてください。 QAチームとして常に目指すべきは「事業の成功」だと考えています。やるべきことはたくさんありますが、まずは社内で共有している「直近2~3年の目標」を必ず達成したいですね。 また、その達成までの過程で、チームとして独自のノウハウを積み重ねていけると思うんです。事業の成功のために取り組んだものが、外に発信できるレベルのものになれば最高ですし、そういうチームを作っていきたいですね。
― ありがとうございました! ※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。 (この記事は GA.MAG からの転載です)
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