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最近、注目が集まる「プロジェクトマネージャー(以下、PM)」という職種。
一般的に、プロジェクトの運営や品質、スケジュール等に責任を持ち、プロジェクトをスムーズに推進させるポジションのことです。
ただ、PMの業務内容や担当範囲、歓迎される経験等は各企業や組織によって大きく異なっています。今回は、岡本崇(おかもと・たかし)に、Relicが求めるPM像を聞きました。
組織の成長とともに、PMへのニーズが高まる。
ーRelicでPMをしながら、PM候補者の採用も担当している岡本さん。まずはご自身の経歴を教えて下さい。
2013年に新卒でDeNAにエンジニアとして入社、その後ゲーム開発会社(小島プロダクション)へ移り、プレイステーション等のゲームソフトの企画職を数年経験。2020年に2度目の転職でRelicに入社しました。
入社直後はエンジニアとして業務を担当していましたが、業務や組織の拡大に伴って次第にPM的な動きが多くなり、2022年からは専任でPMを担当しています。基本的にRelicのPMは複数のプロジェクトを兼任するのですが、たとえば私はHR系SaaSプロダクトに長く関わっており、人材の最適配置をサジェストしたり、新入社員のオンボーディング状況の可視化などに取り組んでいます。
ーこれまで、Relicでは明確に「PM」というポジションを設けておらず、現場のエンジニアやデザイナーが、時には各自の役職をオーバーラップしながらも、補完しあってプロジェクトを進めていたと思いますが、それが変わってきたのでしょうか。
そのとおりです。Relicの事業ドメインが「新規事業」であることも相まって、小規模なプロジェクトを2〜3ヶ月で初期リリースする、というようなスピード感ある進め方がフィットする案件が多く、一人が複数の役割をカバーする、少数精鋭チームのほうが都合が良かったのです。
しかし、Relicの事業や組織が拡大、それと同時に扱うプロジェクトが高難度化・複雑化しているという背景があって、エンジニアが10人同時に稼働するような案件も増えてきました。そうすると、プロジェクト管理に責任を持つ人の必要性が高くなり、現在はPMの採用強化中!というフェーズです。
ーそれでは、RelicにおけるPMの役割、PM候補者に求められる経験などがあれば教えて下さい。
まず「RelicにおけるPMの役割」について。
一般的にPMの仕事といわれる、新規プロジェクトの要件定義から進捗管理、リリースまでのスケジュール作成などはもちろんのこと、継続案件であったら定期的なリリースサイクルに合わせてサービス改善案をまとめローンチする、新規案件であったら見積もり作成やプロジェクトの収益化・事業化の支援までのマイルストーン設計など、プロダクトの開発領域からビジネス領域まで、幅広く担当します。
さらに、Relicではメンバー採用や組織づくりにも深く関わることができます。Biz、エンジニアなどといったポジションを問わず、いかに優秀なメンバーを集められるかがプロジェクトの成否を左右するため、日々の業務のなかでも採用活動は優先的に取り組んでいます。
ですから、日々の業務のなかでも採用活動には優先的に取り組んでいます。
さらに「求められる経験」についてですが、現在のRelicではPMの大半がエンジニア経験者であるので、同様のバックグラウンドをお持ちの方であれば、組織に馴染むことも、他の社員からのアドバイスやヘルプも受けやすいと思います。
ただ、今後さらに幅広い事業に挑戦していくにあたり、デザインの知見を持つ方、マーケティングに強い方、アライアンスを成功させた経験がある方…と、多様な人材がPMポジションに就いていただけるように変化していきたいし、いくべきだと考えています。ですから、エンジニアの知識や経験が必須要件、というものではありません。
現時点では事業部としてプロジェクトを円滑に進行する”プロジェクトマネジメント"、いわゆる「PjM」の動きに対するニーズが高いですが、将来的には現在のPMから、サービス全体の責任者としてより重い責任を負う「プロダクトマネージャー(PdM)」に職務範囲を広げていくようなメンバーも出てきてほしいと考えています。
この記事の冒頭でも、「会社によってPMの役割や業務が異なる」とお話しましたが、RelicのPMポジションは誕生したばかりで、まさに会社としてPMのあるべき姿を探っている段階です。その理想像を作っていくところから携わりたい、という人を歓迎します!
Relicを選んだ理由は「率直な社風」「好きな人と働けること」
ーPMについてお聞きしたところで、岡本さんが転職した理由や、Relicに決めたワケを教えて下さい。前職はゲーム会社ということで、誰しもが憧れる職業だったのではないでしょうか。
前職は、世界中のユーザーに愛されている人気ゲームの「デスストランディング」を手掛けるなど、「好きを仕事に」という意味では、たしかに充実した環境だったといえます。
ただ、そういった大型ゲームは4〜5年かけて1本の作品を作り上げていくため1プロジェクトのサイクルが長くなりがちで、「世の中に面白いゲームを数多く届けたい」という自分の想いとは少しギャップがありました。
そんななかで、自分が携わりたいのは「ゲーム作り」そのものではなく、「エンドユーザーに価値を届ける」ことだと気づくきっかけがあり、会社の業種や業界は強くこだわらずに、幅広く転職活動を始めました。
二度目の転職活動の際に重視したのは「一緒に働く人」。
そこで、DeNA同期の大庭に連絡をとりました。新卒で入社したDeNAは短期間で辞めてしまいましたが、中で働く人たちの「物事を率直にいう姿勢」や「仕事に真摯に向き合う姿勢」はとても心地よかったし、自分に合っていました。CEOの北嶋を始め、経営陣にDeNA出身者が多いRelicならば気持ちよく仕事ができると考えましたし、実際にメンバーとお話をしてみても堅実な経営スタンスなどを感じて安心感がありました。
ーある程度、カルチャーフィットする前提でRelicに決めたということですね。逆に入社後、苦労したことなどはありましたか?
エンジニアの仕事が久しぶりだったこともありますが、Relic開発陣は「積極的に新しい技術を利用する」という姿勢があるため、ハードスキル面のキャッチアップが大変でした。最初のプロダクトはRuby on Railsを使ったが、次のプロダクトはPHPを使うことになり、言語の勉強と並行してその開発ができるエンジニア探しもスタート…ということも珍しくありませんでした。常に勉強する姿勢が求められるという意味では大変かもしれません。
また、「新規事業」という事業ドメインの特性上、携わったプロジェクトが必ずしも成功しない、日の目を見る機会が少ないというのもあり、他の仕事に比べるとモチベーションをキープするのには工夫が必要かもしれません。事業アイディアとサービス開発は表裏一体ではありますが、どんなにいい実装をしたとしても、市場環境などの外部要因によっても、プロジェクトの成否が大きく左右されるので、気持ちの面ではタフであることが求められます。
私も、過去に熱量高く開発に取り組んだプロダクトが市場に受け入れられず、悔しい思いをしたことも。ただ、そこで開発の姿勢や実力が高く評価され、他の企業や事業部に別案件をご紹介(リファラル)いただけたことで、前向きになることができました。
ー働いて感じる、Relicのよさは?
社員の「挑戦」を後押しする雰囲気です。Relicでは、部門に関わらず社員みんなが様々なことにチャレンジしていて、新しい技術やいまと違った職種にトライすることが歓迎されています。
そういった会社の姿勢に共感した人が入社してきますので、社内には「新しくサービスを立ち上げたい」「将来は起業したい」という意欲にあふれたメンバーがたくさんいます。
以前には、社員のひとりがプライベートで事業アイディアを検討していたところ、そのプロダクト支援をしたいと有志のエンジニアが業務外の時間で参画し、POC(Proof of Concept:概念実証。新たなアイデアやコンセプトの実現可能性やそれによって得られる効果などについて検証すること)の開発を進めたこともありました。
さらに、上記のような動きを見たCCOの黒木が旗振り役となり、スタートアップを支援したいエンジニア・デザイナーと、スタートアップのプロダクト開発支援が必要なBizメンバーを繋げる社内制度が創出されました。ここでマッチングが成立すると、業務時間を使ってプロダクト開発を進めることが出来るようになります。企画・デザイン・開発・マーケティングなど、自分以外のメンバーが持っているスキルも活用しながら、自分のアイディアを形にすることができるようにもなり、会社の風土だけでなく、制度的にも社員の「挑戦」を後押しする体制が整ってきました。
こういった会社の柔軟さはとても働きやすいし、様々なことに挑戦するモチベーションにもなりますね!
ー岡本さんの個人的な目標を教えて下さい。
自分の支援している事業が、事業として収益化出来ている状態、もしくはアクセルを踏めば収益化が見えている状態まで至ったことがない(いわゆるPMFの達成が出来ていない)ので、まずはそこを達成したいですね。
また、同時にPM組織の強化についても目標を持っています。
今後、自分が採用した人、つまりはPMがRelicの中でどんどん活躍できるような環境を整えていきたいと思っています。組織規模はまだ決して大きくはないので、特にPMは幅広い業務が担当でき、時には泥臭い業務やこぼれたタスクも厭わずに拾いながら、ひとりでも自走できるのが理想的。今後は、そういった能力・マインドを持った人たちが集った組織を作っていきたいです。
最後になりますが、応募時点でPMの経験や知見がなくとも、「ものづくりが好きな方」、「これからPMにチャレンジしたい方」も入社していただけると嬉しいです。
「新規事業」という事業ドメイン上、新しいサービスやプロダクトに次々に関わる機会に恵まれているのがRelicの特徴。これまで既存サービスの運用などで経験を積んで来られて、今後は新規のサービス、プロダクトの立ち上げから携わってみたいという方には、最適の環境だと思います。
一緒に「RelicのPM像」を作っていきましょう!