今の仕事をたのしんでいますか?
そう尋ねられたら、みなさんはどう答えるでしょうか。
「やりがいは感じるけれど、たのしいというのとは少し違う」
「今はつらいけれど、きっとたのしいと感じるときが来ると思う」
「そもそも仕事はたのしんでするものではない」
さまざまな答えが返ってくるはずです。もちろん、「たのしくて仕方がない」という人もいるでしょう。
僕は、仕事はたのしくあるべきものだと思っています。
僕が仲間とRecologne(リコロン)を設立し、代表取締役となってから24年10月8日をもって、丸4年が経ちます。
この4年間、僕たちは失敗を繰り返しながら、自分たちの夢をかなえるために事業に取り組んできました。
そして、やりたかったことのいくつかを実現し、成功と失敗の中から、多くの貴重な経験をしてきました。
その意味では、この4年間はまずまずの成功だったといえるかもしれません。
しかし、このままでいいのだろうかと、僕たちは5年目に入るのを前に、ふと立ち止まってみました。このまま、たのしく働いていける会社を残していけるのだろうか、と。
今まで僕たちは自分たちのペースで会社を大きくすることを意識しながら、たのしみながら働いてきました。その思い通り、ゆっくりとはですが、順調に成長を続けてきました。
しかし、事業が拡大すれば、社員も増やし、組織も整えなければなりません。これまでとは同じやり方では、いつか行き詰ってしまう。
そう考え、僕たちは会社のあり方を一から見直することにしました。
いわば、会社の再始動です。会社が新たなステージに入るための、モデルチェンジと言ってもいいでしょう。
「たのしく働ける会社」という基本理念をそのままに、成長するために事業の進め方を変えていく。それは、大きく成長していくために避けては通れないフェーズではないかと思います。
こうした会社の再始動に向けて、一緒に働いてくれる仲間を募集します。
求める人は、仕事をたのしめる人、何かにチャレンジしたい人、です。
もし、どんな会社なのだろうと興味を持ってもらえたのなら、会社が何を目指しているのか、僕が何をしたいのか、もう少し話を聞いていただけるでしょうか。
仕事とはたのしいもの
僕の小さい頃からの夢は、会社の経営者になることでした。父が会社を経営していて、たのしそうに仕事をしている姿を幼い頃から見ていたからです。「仕事とはたのしいもの」。それは僕にとって、当たり前のことだったのかもしれません。
ただ、具体的に何をやりたいのかは決まっていなくて、「いつか起業したい」という思いだけを抱いて大学まで進み、よくある平凡な大学生活を送っていました。
中学、高校とテニスをやっていたこともあり、大学ではテニスサークルに所属していましたが、特段うまいわけではなく、中学時代から選抜メンバーになったことはありません。あくまでもスポーツをたのしみ、仲間と過ごす時間を大切にしていました。
もちろん、それもスポーツのたのしみかたの一つであり、僕自身も充足感を味わっていました。でも、上達したり、試合に勝ったりするために死に物狂いで打ち込むといった経験がなく、振り返ってみれば、目標に向かって全力を尽くす人たちに対して、どこかコンプレックスを抱いていたようにも思います。
そんな僕の転機となったのが、留学先のアメリカでインターンをした経験でした。「就職活動で有利になれば」と思い、気軽に申し込んだのですが、そこで僕は衝撃的な経験をします。
インターン先は広告会社で、「日本のアニメやゲームをアメリカで広めるためのアイデアを考える」というのがミッションでした。日本でもインターンを経験していたので、周囲のスタッフがいろいろと教えてくれ、ある程度お膳立てしてもらえるものだと思っていたのですが、アメリカでは全く違いました。
初日、メンバーがニコニコと笑いながら自己紹介した後、「じゃあ、何かあったら、なんでも質問してね」と言い、それっきりです。誰からも話しかけられず、僕は何をすればいいのかわかりません。戸惑い、途方に暮れ、全く何もしないまま1日が終わってしまいました。
「これではいけない」。さすがの僕も、最悪の状況に陥ったことに気づきました。そこで、次の日は誰よりも早く出社し、だれかれ構わず声を掛け、思い付くだけのアイデアを振り絞って、周囲に提案しました。
何もわからないまま、手探りの状態で、手当たり次第に突撃するだけですから、無駄足も多く効率的ではありません。でも、がむしゃらに働き、気がつくと夜になっているという日々を送っているうちに、ようやくアイデアの一つが認められ、今まで感じたことのないような達成感を味わうことができました。
アメリカではインターンを学生ではなく、一人の社会人、対等な同僚として扱います。非常に良い環境のように思えますが、裏を返せば、自分から行動しなければ、放置され、やがて相手にされなくなるだけです。しかし、僕は自分から積極的に動き、周囲を巻き込むことで、会社にとってはささやかなものだったかもしれないけれど、僕にとっては大きな成果を手にすることができました。
この経験こそが、今の僕の「仕事は全力でやるとたのしい」という信念のベースです。そして、周囲を巻き込んで仕事を進めれば、きっとうまくいくという自信の裏付けにもなっています。
こうした経験を踏んで、僕は大学卒業後、サイバーエージェントという会社に就職しました。サイバーエージェントを選んだのは、社内起業制度があり、若いうちから大きな仕事を任せる風土があったからです。子供の頃からの夢である起業に向けて、貴重な経験ができるのではないかと考えました。
サイバーエージェントではABEMAの営業部署立ち上げメンバーとしてジョインし、3年目には海外に番組を販売する事業の立ち上げを任されました。
コンテンツの海外販売は、会社では誰もやったことのない事業で、まさに手探りの状態でした。放映権などの知識も乏しく、販売のスキームもよく分かりません。でも、アメリカで似たような経験をしていた僕は、もう、途方に暮れたりはしませんでした。提携先のテレビ局に話を聞きに行ったり、先輩に相談したりしながら、周囲を巻き込み、なんとか販路を開拓できました。
当時は休む間もないほど働き、大変な思いもしましたが、日々、新鮮な気持ちで仕事にあたったことを覚えています。正解がない中、ゼロから物事を始めるたのしさや醍醐味を、より厳しい環境の中で改めて学んだような気もします。
そんなある日、僕は仲の良かった同期の元社員と、食事に出かけました。彼は既に退社して事業を始めていました。
食事の席では起業のことが話題に上りました。その頃、僕は仕事の疲れを癒すのにサウナに通っていたのですが、サウナ用のスキンケア用品はできないかと考えていました。僕は肌が乾燥しがちで、サウナに入った後の肌荒れが気になっていたのです。
そんな話をすると、彼は「面白そうだ」と興味を示しました。実は、彼は当時注目を集め始めていたD2C事業に興味を持っていて、自分も何かできないかと考えていたのです。そして、いろいろと話し合った結果、サウナ専用のスキンケア商品をD2Cで販売する会社を立ち上げようということになりました。
これがRecologneの出発点です。
そこから僕は、会社勤めをしながら土日で商品開発に取り組みました。もともと、スキンケア商品を思い付いたのは、サウナの本場、フィンランドではハチミツを使った美容法があることを知ったのがきっかけでした。
そこで、フィンランドに留学中の友達に頼んで、商品を取り寄せたのですが、いきなり大きな壁に直面します。サウナに詳しい人に聞くと「糖分や油分が入った製品は、施設を汚し、不衛生になるから日本では売れない」と言うのです。そこで、ハチミツを含まない商品の開発を目指すことになりました。
一方で、グーグルの検索結果などの分析から、サウナでの乾燥に悩む人が一定数いることを確認し、「需要はある」という事実に励まされながら商品開発の道を模索しました。メーカーにも商品開発を持ちかけましたが、最初は「日本で受け入れられるか、わからない」「やったことがない」などの理由で10社以上の会社に断られました。
それでも。僕の話に耳を傾けてくれる会社も現れ、最終的には5社が試作品作りに協力してくれました。それに、門前払いを覚悟して訪ねたフィンランド大使館が、なんと相談に乗ってくれたのです。大使館は商品の監修を引き受けてくれるなど、最後まで僕たちに付き合ってくれました。
こうして、約1年半かけて商品が完成し、2020年10月、とうとう会社の設立に漕ぎつけました。ただ、スキンケアだけではすぐに収益が出ないことが予想されたので、もう一つの事業の柱として、インフルエンサーマーケティングを中心とした広告事業も行うことにしました。
この商品開発の中で、僕は多くのことを学びました。1つは手助けしてくれる人の大切さです。商品化まで、多くの人の力が必要でした。誰かの力を借りることで、無理だと思えることも実現できます。サイバーエージェントで、番組の販売事業を立ち上げたときもそうでしたが、誰かに助けを求めることで、解決の道が開かれました。
もう一つは仲間のために逃げるわけにはいかない、諦めてはいけないという覚悟です。当時、事業を始められるかどうかは、商品化が成功するかどうかにかかっていました。そうしたプレッシャーも感じながら、僕はきっとできるはずだという信念を持って、取り組みました。どこかで「もうだめだ」と挫けていたら、商品化は無理だったでしょう。決して諦めない強い気持ちが必要だということを、身をもって知りました。
夢を実現するために、会社を再始動します
この4年間、僕たちは自分たちが熱狂できるもの、心から好きだと思えるものを世の中に広めていきたいと会社を経営してきました。そのために、新たな事業の立ち上げも模索してきました。
しかし、残念ながら次々と成功させるというわけにはいきませんでした。多くのことに挑戦し、失敗も重ねてきました。
一方で、広告事業は近澤の奮闘もあって、売り上げも伸ばしてきました。しかし、競合する他社に肩を並べたとまでは言えません。果たしてこのままで良いのか、と僕たちは考えました。
そして、出した結論が、会社の再始動です。
これまで、僕たちは10億円規模の事業を10個作るという目標を掲げてきました。自分たちがやりたい事業を数多く手掛け、一つ一つの事業規模はそれほど大きくなくても、互いのシナジー効果で、働きがいがあり、全体として収益があげられる会社の実現を目指したのです。
しかし、新しい事業を立ち上げるには、やはり核となるしっかりとした事業が必要です。そのため、まずは広告事業に注力し、売り上げの拡大を図ることにしました。
それに、僕たちは仲の良い友人同士が集まって設立した会社です。チームワークがよく、風通しが良いのが長所で、それぞれの強みを生かした少数精鋭の会社だと胸を張って言えます。けれど、そのために考え方が少し内向きになっていたかもしれません。少数精鋭も裏を返せば、個人の力量に頼り、1人が数多くの案件をこなしているということです。仕事も属人的で、僕たちに続く社員を育てていませんでした。
5年目に入るのを機に、僕たちは会社の組織から見直し、社員も積極的に採用することにしました。まずは広告事業を伸ばすため、人材を投入します。スキンケア事業も継続します。
もちろん、さまざまな事業に挑戦し、10億規模の事業を10社立ち上げるという目標は捨てません。ただ、事業の基本であり、他の事業でも不可欠な広告(マーケティング)事業を突き詰め、会社としての基礎体力をつけていく時期だということです。
このため、人材も積極的に採用します。今までは社員が10人に満たない会社でしたが今後3年間で約20人を採用していくつもりです。そして、広告事業だけで10億円の売り上げを達成し、7年後には50億円にまで拡大するのが目標です。早ければ、3年後に再び新たな事業に挑戦できる環境を整えたいと思っています。
会社の組織を見直し、売り上げの拡大を目指すと言うと、それまでの風通しがよい、チームワークを大切にする会社から、売り上げの達成のため厳しいノルマを課すような会社に変わろうとしているように思われるかもしれません。
しかし、「仕事はたのしんでやるもの」という僕の気持ちは、今も変わりません。会社の今後の方向性にも「みんながたのしむ」という理念をしっかりと掲げました。
たとえ組織が大きくなっても、「何か新しいことを始めたい」という好奇心やワクワク感、そして、困ったときは、誰かに助けを求めることができ、周囲もそれに応える職場環境は守っていきたい。「仕事ってたのしい」と心から思える会社でありたいと思っています。
それに加え、仲間意識の強い、チームワークの良さも今の会社の財産です。社員の数が増えても、社員同士の交流を図る社内イベントを大切にし、休暇制度も充実させるなど、仕事もプライベートも全力でたのしめる会社であり続けます。
仕事をたのしみたい人を募集します
会社の再始動にあたって、僕たちは新しい仲間を募集します。
僕たちはこれから広告事業を強化しようと考えています。ですから、広告や営業に携わってきた人は大歓迎です。
でも、僕たちが最も大切だと思っているのは、理念の共有です。やはり、仕事をたのしみたいと考えている人、変化を恐れず、新しいことに挑戦したいと思っている人を、仲間に迎えたいと思っています。
たのしんで仕事をしたい。新しいことに挑戦したい。困難なことでも仲間のために最後までやりとげる。
こうした気持ちは、僕たちの会社の出発点です。これからも、この気持ちを大切にし、価値観や理念を共有できる仲間と会社を発展させていきたいと思っています。
ですから、僕たちが新しい仲間に求めるのは、成長するために努力をすること、そして、何か新しいことを始めたいという気持ちを持ち続けることです。もう、既にやりたいことが決まっているという人も歓迎します。
僕たちも、新入社員には一人一人のキャリアパスを考え、成長プランを作成していくつもりです。僕たちの会社に入ったからには、自分の夢を叶えてほしい。そのための支援は惜しみません。夢をかなえるために、僕たちと頑張りましょう。
最初から仕事が全てうまくいく人はいません。誰でも失敗を繰り返しながら、成長していくものです。僕たちもそうでした。きっと、これからもそうでしょう。だからこそ、手探りの中から物を作り上げてく気持ちを忘れずに、トライ&エラーを繰り返しながら、事業を伸ばしていくつもりです。
会社と一緒に挑戦しながら、成長していきましょう。
最後に
Recologneでは一緒に働く仲間を募集しています。
自分たちが心から「たのしい!」と思える仕事と、ワクワクする未来を、自らの手で創り上げていくのが、Recologneのカルチャーです。
少しでもご興味を持っていただけたら、一度カジュアルにオンラインでお話をしませんか?
「まずは少し話を聞いてみるだけ」でも歓迎します。皆様からのご応募、お待ちしております!