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30代マネージャーの流儀─まずやる、自分がやる。そして楽しみ続ける

時代を問わず、マネージャーが組織の中核を担い重要なポジションを占める中で、成長戦略の1つとしてマネージャー育成に力を入れているリアルソフト。数少ない30代のマネージャーであり、システム部でシステムエンジニアを務める中嶋 翼が、これからの組織に必要なマネージャーの役割、あるべき姿について語ります。

大企業からの転職。やりたいことに挑戦できる環境が魅力


──中嶋さんのこれまでのご経歴を教えてください。

新卒でIT企業に入社し、リアルソフトには今年の1月に入社しました。前職は社員数3,000人を超える大きな組織でしたし、今とは違う金融業のお客様を12年間担当してきたため、同じIT業界とはいえ環境は大きく変わりました。

──大企業からの転職。転職先にリアルソフトを選んだ理由をお聞かせください。

前職は規模が大きい分、完全に組織が体系化されていてルールも明確でした。そこがメリットである反面、大きすぎて細部に目が行き届かないような感覚も覚えていたんです。

担当するお客様がメガバンクだったので、チームも大きくプロジェクトの管理体制も厳格。自分のやり方やアイデアを提案する余地のない環境に、もっと裁量を持ってやりたいことに挑戦したい、と感じたことが転職のきっかけでした。

リアルソフトに魅力を感じたのは、やりたいことをやらせてもらえる環境が大きいですね。マネージャーポジションを経験させてもらえるだけでなく、社員の育成や採用活動、組織の仕組みづくりなどにも踏み込んでいける裁量の幅と自由度の高さに惹かれました。

いつか自分が人生を振り返ったときに何があれば満足できるか。お金よりもやりたいことをできる環境に身を置きたいと考え、従業員ファーストの印象を受けたこの会社を選びました。

──現在の仕事内容について教えてください。

プロジェクトマネージャーとして2つの案件を担当しています。お客様とは、発注者、受注者、という上下関係を超え、いいものをつくるために寄り添える協力関係を構築しています。

組織上では、入社したばかりの若手メンバーに対して、3年後にどうなりたいかといった理想像を会話しながら、成長へのアプローチを一緒に考えていきたいと思っています。

“自由と責任”の社風に必要なのは、ボスか、それともリーダーか


──会社として、マネージャーの育成に注力されていると伺いました。

社内で「Action12」というプロジェクトを進めていて、成長戦略の一環としてマネージャー育成に力を入れています(育成の詳細記事はこちら)。

今は社員50名程度の組織ですが、これから100名、150名と増えたときに「リアルソフトのマネージャーはこうあるべき」という指針を持って統制していけるよう、マネージャーであるわれわれ自身が、あるべき姿について話し合っています。

──求めるマネージャー像についてお聞かせください。

現場のプロジェクトマネージャーとしては、お客様に最善のシステムを提供するための技術やプロセス、自社の利益確保が重要なので、“プロジェクトの標準化”を進めながら現場の問題解決を強化しています。また四半期ごとに、全社員向けにプロジェクトや売り上げを発表するマネージャーの報告会なども、今年から開始しました。

組織の管理職という視点では、チームワークを大切にする会社なので、必要なのはボスかリーダーかで言うとリーダータイプ。トップダウンでなく、問題への解決策や戦略を自ら考え、メンバーと協力して一緒に動きながらゴールに導ける人材を求めています。

部下を“教育”するというより尊重し合い、この会社の文化を“醸成”していく関係性が、リアルソフトらしいリーダーのあり方だと思っています。

──中嶋さんが実際に働いて感じた、“リアルソフトらしさ”を教えてください。

自由と責任を両立している人が多い印象です。年齢を問わず、社員一人ひとりが自分の与えられた仕事に責任と裁量を持って仕事をやり遂げる文化がある。

それは代表取締役である板崎 裕の主義であり、いい意味で組織として体系化されすぎていないからかもしれません。体系に甘えず、「最後の責任はもちろん取るから、どんどん挑戦していこう。でも挑む以上、あなたの責務はあなたが全うするものだよ」というあり方です。

“リアルソフト的”マネージャーの役割、そしてあるべき姿とは


──組織成長に向け、マネージャー育成に注力する意図を教えてください。

会社の社風やブランドを表すものは何なのかと考えると、やはり“人”です。その中でも組織の中核を担うマネージャーが“リアルソフトらしさ”を率先して体現することで、組織全体にその空気を醸成していける。

では、組織成長を促す“らしさ”とは、とあらためて考えると、企業理念や行動指針はすでにあるものの、足りない部分は少なくありません。たとえば、現場で売り上げが達成できたときに、どんな行動や状態があって達成できたのか。逆に、何が足りなくて達成できなかったのか。理念と実務の点と点を線につなげて落とし込めているかという点が課題になってきます。

現在は、鍵となる特性をコンピテンシーとして抽出することで補完しようとケーススタディを深掘りしています。その上で社員と意見交換をしながら、まずはマネージャー向けにコンピテンシー研修を行っていく予定です。

──現状の課題と中嶋さんがめざす“マネージャー像”について教えてください。

リアルソフトは中途入社の社員が多く、マネージャーはさまざまな経験や知識を持った40~50代の社員が中心。その多様さがぶつかり合うのでなく、混ざり合い共存できるのがリアルソフトの特徴です。

30代の僕が担う役割は、20代から50代までの幅広い世代をうまくつなげ、あるべきマネージャーの姿を行動と実践で見せていくことだと思っています。上下双方の声を聞ける立場にいるからこそ、声を聞いてすぐに動く。気づいたら動く。

「理想の状態を一緒に考えていこう」と対話しながらマネージャーとしての成果を出し、若手には今後の目標になり得る存在として、先輩方には一種のカンフル剤的刺激として、存在感を抱いてもらえるよう背中を見せるのみ、ですね。

自分で変える、つくり出す。人生も仕事も、“自由と責任”で楽しみ尽くす

──働く上で大切にしているマインドを教えてください。

常に “株式会社 自分”という意識でいます。課題を感じたら、会社に解決してもらうのでなく自分で解決すればいいし、どうすれば最大限のパフォーマンスを発揮できるかを考え、自分で居心地良く変えていけばいい。解決のプロセスを惜しんで他人に委ねるのはもったいないじゃないと思うんですよ。

その裁量を与えてくれるリアルソフトが好きで、自分らしくいられるこの場所を気に入っています。

──どんな瞬間に仕事の喜びを感じますか。また、今後実現していきたいことを教えてください。

お客様の“当たり前”が少しでも改善され、そのメリットをお客様が実感してくれたときですね。システムは正常に動くことが当然で、存在感を感じてもらえることの方がまれなので、「助かった」と実感する声を聞けるとうれしいんです。

僕が今後やっていきたいことの1つは、不足しているIT技術者の母数を世の中に増やし、供給を満たすこと。もう1つは、お客様自身にシステムをもっと自分ゴト化してもらい、導入プロセスを一緒に考えていくという教育的なことです。この会社を通して、これらにどう貢献できるかを考えています。

──リアルソフトで活躍できるのはどんな人材だと思われますか。

人生を楽しもうとできる人、かな。人生に生きがいを持って夢中になれる人は、きっと仕事も頑張れる。仕事を好きでなくても、仕事を含んだ人生を楽しめればいいと思います。

プログラミングの技術は常にアップデートされる終わりのない世界なので、変化を楽しんで追求し続けられる人が向いているし、答えのない中で正解をつくりだす仕事だからこそ、数年先を想像して、今、何をすべきかと考えられる力も必要。

仕事を楽しみ、会社の仲間と過ごす時間を楽しみ、自由と責任を果たせる人が行動指針の「SPiRIT」にある魅力的な人材だと思うので、まず僕自身が人生にワクワクし続ける人間でありたいですね。


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