目次
- 就職活動とは、自分と志望企業をマッチングさせること
- 志望企業が求めていることを無視した自己PRは、企業側が困惑する
- 「志望企業が求めていること」を必ず確認しよう
就職活動とは、自分と志望企業をマッチングさせること
今回は、就職活動において、基本かつ最も重要なことについて話そう。
自己PRにせよ、志望理由にせよ、就職活動のすべてにおいて大事な考え方がある。 それは、「自分がやりたいことや自分の強み」と「志望企業が求めていること」をマッチングさせることだ。
この、基本中の基本ともいえるスタンスがなければ、どんな企業も絶対に内定することはない。
よくあるのが、自分のことばかり語って、志望企業の希望を無視しているパターンだ。
それが一目でパッとわかるよう、私が就職活動で最も重要だと考える『3つの円』の図を以下に載せる。
これは、画面に穴が空くほど何度も見てほしい。
たとえば、もし、あなたがIT企業の選考を受けるとして、「私は飛行機が好きで好きでたまらないんです!」とどれだけ熱く語っても、それだけで内定することはない。
同様に「TOEIC920点です!英語をネイティブ並みに話せるのが私の強みです!」と言っても、それだけで内定することはないだろう。 ITとの結びつきが、いまいちよくわからないからだ。
しかし、選考を受けるのが航空会社であれば話は別だ。むしろ、有力な候補者になるだろう。 「空への情熱」や「英会話力」は、航空会社が求めていることと重なるからだ。
つまり、「自分がやりたいこと」や「自分の強み」があるのは素晴らしいことだが、就職活動で効果を発揮するのは、その中で「志望企業が求めていること」と重なる部分だということだ。
言い換えれば、どんなに情熱があっても、どんなに得意分野があっても、それが、企業の求めている素質と一切関係なかった場合、企業側があなたを採用する理由はない。
就職活動では、この点を強く意識する必要がある。
志望企業が求めていることを無視した自己PRは、企業側が困惑する
私が就活生だったころ、とあるコンサルティング企業の集団面接の場で、隣の学生が、「自分はカフェのアルバイトで、1日でワッフルを100個以上売りました!表彰もされました!」とアピールしていたが、面接官は皆、「???」という表情だったのを覚えている。
今ならこの面接官の気持ちがはっきりわかるが、先ほどの事例の場合、コンサルティング企業として、評価シートの「この学生を採用する理由」の欄に書くことが何もなかったのだ。 しかし、これがパン屋の面接であれば、もしかしたら記載することがあったのかもしれない。
一番幸せなケースは、「志望企業が求めていること」が「自分がやりたいこと」でもあり、それが「自分の強み」でもあるという場合だ。
先ほどの図でいうと3つの円がぴったり重なった①の部分にあたるが、これは最も強力な自己PRとなる(①>②>③の順で強力だ)。
なお、明確に「自分がやりたいこと」や「自分の強み」があるのに、どの企業からもその素質を求められない場合や、どの企業にも自分を合わせたくない場合、あなたはもしかしたら起業するのが向いているかもしれない。
「志望企業が求めていること」を必ず確認しよう
「自分がやりたいこと」や「自分の強み」をたくさん並べるのは構わない。
むしろ、選考前は、自分自身の棚卸し作業として、どんな些細なことでも並べられるだけ並べてみたほうが良い。
だが、選考を受ける段階においては、並べたものの中から「志望企業が求めていること」という絞り込みを行い、持って行く必要がある。
自分のことをいくら一所懸命に話そうとも、その内容が「企業が求めていること」とシンクロできていなければ、あなたの話は共感してもらえないからだ。
「志望企業が求めていること」は大抵、ホームページで確認できる。
代表挨拶や、求める人材や、ブログなど、その会社が重視していることを拾えるコンテンツが必ずあるはずだ。
本当は、実際にその企業のインターンシップや職場見学会などに参加し、働いているスタッフからも聞くのがベストだが、状況的にそれが厳しいなら、せめてホームページに掲載されている情報は必ず確認しよう。
たとえば、ラルズネットの場合、求める人材の特徴として、以下の5つをあげている。
「企業が求めていること」はもちろん企業ごとに違う。
まずは、「自分がやりたいこと」「自分の強み」を書き出してみよう。
そして、その中で、あなたの志望企業A社が求めていることはあるだろうか?
B社、C社・・(略)が求めていることはあるだろうか?
手順は逆でもいい。 A社が求めている資質で、あなたの中に当てはまる特徴や具体的なエピソードはあるだろうか?
重要なのは、あなたと、志望企業が交わる点だ。
あなたも企業もお互いハッピーになれる、その交差点を見つけてみよう。
今回の内容については、以下の記事も参考になるだろう。ぜひ、読んでみてくれ。