オープンソースカンファレンス2018 Osaka - オープンソースの文化祭!
オープンソースの最新動向に関する展示・セミナーイベント。参加無料。
https://www.ospn.jp/osc2018-osaka/
MasaKuです。
近況ですが、先日大阪で開催されたオープンソースのイベントOSC OSAKA 2018に参加しました。
イベントの中で「openSUSE」のセッションがあったのですが、Linuxデスクトップを使ったことがない私のような初心者でも扱いやすそうなWindowsライクな画面で興味を持ちました。
また、発表者さんの展示ブースの方にも訪れたんですが、openSUSE Leap42.3のインストールディスクを頂いたので、古くなったノートパソコンにインストールして使ってみたいなと思いました。
"Slackware”系Linuxディストリビューションで、主に欧州で人気のようです。
2017年7月より"Microsoft ストア”でもリリースされています。
デスクトップは上図のような感じで、普段からWindowsマシンを利用する方はすぐに操作に慣れることができるのではないでしょうか。
また、仮想デスクトップや、「Alt + Tab」の画面切り替えなど、様々なデスクトップ効果が使えるため、WindowsやMacでそのような機能を多様される方でも使いやすいのではないかと思います。
OSC OSAKA 2018の会場で聞いた話ですがopenSUSEはかなり初期から仮想デスクトップ機能を導入していたようです。
私は業務でもプライベートでも、Windowsマシンを使っています。
openSUSEをプライベートで利用する場合、普段行っていることがどこまでできるのか、ということをリストアップしました。
FireFoxが標準搭載されているため、Windowsで利用してたクラウドサービスがそのまま利用できます。
環境を選ばないことの素晴らしさを改めて実感しました。
今のところ、プライベート利用する上では目立った問題は見つかっていません。
強いて問題点を上げるなら、トラブルシューティングがほぼ英語記事のため、問題が起きた場合は英語と向き合わなければならないという点があります。
日本語のトラブルシューティングを記事にして発信していく事で、わずかでもオープンソースの発展に貢献できるんじゃないかと思います。
LinuxディストリビューションはどのOSも類似機能があるため特徴が見つけにくいようですが、openSUSEの最大の特徴は「YaST」というパッケージ管理ソフトです。
YaSTとは、 Yet another Setup Tool (もう 1 つのセットアップツール) の略で、システム全体の設定を行なうことができるように目指して作られています。
Windowsのコントロールパネルのように見えますが、GUIでLinuxの操作ができるツールです。
ミドルウェアのインストールもYaSTで行うことができます。
驚きだったのが、YaSTのソフトウェア管理メニューを利用することで、LAMP環境が一発で構築できてしまいます。
構築手順は以下の通りです。
あっという間にPHPが実行できる環境が出来上がりました。
インストール完了後にApacheの動作確認を行います。
Apacheの起動もYaSTで行うことができます。
これでApacheの起動が完了です。
FireFox で localhostもしくはApacheを起動しているコンピュータのIPアドレスにアクセスするとApacheが起動したことを確認することができます。
Apacheの設定
PHPを利用するためにはapacheを設定する必要がありますが、こちらもYaSTで設定することができます。
重要なのはSTEP2でPHPを設定することです。
それ以外は設定する必要はありません。
設定が完了したら以下のプログラムを作成して/srv/www/htdocs/
に配置して確認してみましょう。
ApacheでPHPが使える状態になっていればphpinfo()が起動して画面が表示される
いかがでしたでしょうか。
Linuxはサーバとしてしか利用したことがなかったため、Linuxデスクトップがここまで利用しやすいものだとは思いませんでした。
OS無しのノートパソコンを一台購入して、openSUSEを入れてしっかりと使ってみたいという気持ちにもなりました。
Linuxデスクトップに興味がある方や、古くなったパソコンを再利用してみたい、という方は利用してみてはいかがでしょうか。