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【前編:SAKIYOMIの歴史】Instagram運用代行をベースにSNSマーケティング事業を急拡大。わずか5年で従業員数が200倍超に!

SNSマーケティングの運用代行・コンサルティング事業を展開している株式会社SAKIYOMI。事業別にカンパニー制を導入するなど、現場に裁量を任せる経営方針を軸に急成長を続けています。

今回は代表取締役の吉田さんに、SAKIYOMIの事業戦略とこれからの展望について聞きました。前編・後編の2回に分けてご紹介します。


吉田 睦史 / 代表取締役

2014年、大学2回生時に、株式会社SAKIYOMIの前身である株式会社Radixに長期インターン生として参加。当時から前代表の石川侑輝と多くの取り組みをスタート。
石川から多大な影響を受け、人生や考え方が大きく変わり、「まずは自分が志望する会社でチャレンジし、その上でいつかまた一緒に仕事をしたい」という思いを抱くように。
同志社大学を卒業後は、株式会社リンクアンドモチベーションに新卒で入社。大手企業向けの採用コンサルティング事業に3年、マーケティング部署に1年携わる。
その後、2020年7月に株式会社SAKIYOMIに正社員として再就職し、事業部長兼セールス部長を経て、現在は代表取締役に就任。

SNS代行運用に事業を集中させ、他社との差別化に成功

───まずは、SAKIYOMIの変遷について教えてください。2021年には前身のRadixからSAKIYOMIへと社名変更しています。創業から現在に至るまで、どのように事業拡大を進めてきたのでしょうか?

これまでの変遷についてお話しする前に、前提としてお伝えしたいのは、SAKIYOMIは「Instagramの会社」ではないという点です。現在、主力事業としてInstagram関連の取り組みが多くありますが、当社はビジョンやミッションを起点に事業を展開しています。Instagramだけに依存しているわけではない、というイメージを持っていただけると嬉しいです。

さて、本題に入りますが、2019年から取り組んでいたInstagram事業には、年々ニーズの高まりを感じていました。2020年にはInstagramが一般的に使われるようになったものの、企業はあまり適応できていないのではないかという印象もありました。

インターネットが生まれてから30年ぐらい経ちましたが、人の情報収集の仕方や意思決定の仕方は、それほど変わってこなかったのではないかと思います。検索エンジンでキーワードを検索し、情報収集をする──そうした流れだったものが、SNSの到来により情報収集の仕方が大きく変わりました。SNSで情報収集し、意思決定をするようになったんです。

このような転換期に向き合ったことのない企業にとっては、何をどうすれば良いのか分からなくなったはずです。そこに私たちが介入し、サポートできることがあるのではないかと考え、事業の選択と集中を行い、組織規模を拡大していきました。

───「Instagram運用代行事業=SAKIYOMI」というポジションを取るために、独自の戦略を展開されたのですか?

最初からあえて独自の戦略を用いて、ポジションを取りに行ったわけではありません。ただ、当初から『SNS活用に対して明確な意見を持っていたこと』が結果的に独自のアプローチになったと言えますね。

具体的には、当時は「Instagramを導入しないといけないよね」という企業のニーズに対し、「こういう投稿をしてみては?」「SNSではこうしたデザインが大切ですよ」と応える競合他社が増えていたと思います。

一方で私たちは「そもそもSNSはどう使えば良いのか」「どういう役割を果たすものなのか」というところから、お伝えするようにしていました。

世の中のユーザーがSNSを使う理由とは何か。企業としてSNSを使う目的は、どこにあるのか。そうしたところから情報を発信していた点が、他社との大きな差別化ポイントになったのだと思います。企業のぼんやりとしたニーズが、まだぼんやりとしているからこそ、逆に市場を作りに行ったイメージですね。

SNS活用に対して明確な意見を持っていたからこそ、その意見を起点に多くのコンテンツを生み出し、メッセージを市場へ送り出すことができたんです。

その結果、私たちの考え方を聞いたりコンテンツを見たりして「SNSを本格的に始めよう」とチャレンジした企業も多かったのではないでしょうか。

急成長を後押ししたマーケティング施策の強化

──ここまで短期間で急成長できた要因は、何だと思いますか?

急成長の大きな理由は、マーケティングを強化したことでしょう。「SNSを活用すべきだ」というメッセージを発信し、市場を作っていったことで急成長できたと思っています。

例えば「SNS活用」に対する考え方をブログなどのコンテンツに昇華させ、世の中に広めていきました。そうすると「SNS Instagram」で検索すると、基本的に当社の記事が必ずヒットするようになります。そうしたコンテンツマーケティングが成果につながりました。

───具体的には、どのような成果が出せていたのでしょうか?

おそらく月間で500万〜600万インプレッションぐらいです。“Instagram”というキーワードでSAKIYOMIにたどり着いているユーザーがいる状態を作れていたことが、今の私たちのアドバンテージ になったと感じています。

その後も書籍を2冊出版し、シリーズ累計で発行部数10万部を達成。さらにSNSマーケティングのスキルを共有し、キャリアについて考えるビジネスカンファレンス「SNSサミット」も開催しました。3年連続で行い、総参加者数は5100名以上を記録しました。

▼書籍2冊の出版

【インスタ本で脅威のロングセラー更新中!】発売から2年経つも20刷決定!さらにシリーズ累計10万部突破!
株式会社SAKIYOMIのプレスリリース(2024年10月3日 14時00分)【インスタ本で脅威のロングセラー更新中!】発売から2年経つも20刷決定!さらにシリーズ累計10万部突破!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000044549.html

▼SNSサミット2024について

「SNSサミット2024」、7月20日に開催決定!総参加5,100人超のSNSサミット2023のハイライトムービーも公開!
株式会社SAKIYOMIのプレスリリース(2024年4月30日 16時05分)「SNSサミット2024」、7月20日に開催決定!総参加5,100人超のSNSサミット2023のハイライトムービーも公開!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000044549.html


また、YouTubeやInstagramでも発信を続けています。

▼YouTube

SAKIYOMI | SNSドキュメンタリー「SHIN-SEKAI」配信中
Instagram運用には勝ちパターンがある。 インスタ運用のプロ集団SAKIYOMIが運営するYouTubeチャンネルです。 普段は企業様向けにコンサルティングしている運用ノウハウを無料で全て公開中。 正しい勝ちパターンを学んで、最短で一緒にアカウントを伸ばしましょう! ▼チャンネル運営元:株式会社SAKIYOMI (https://sns-sakiyomi.com) ...
https://www.youtube.com/@sns_sakiyomi

▼Instagram
instagram.com/sakiyomi_

こうしたマーケティング施策によって、多くの企業から「深いところまで丁寧に説明してくれる」と思っていただけるようになりましたね。SNS活用の定義から伝えていたからこそ、運用方法などの細かな工夫などにも説得力を感じていただけたのかもしれません。

───事業の転換点になるような、大きな成果を上げたプロジェクトについて教えてください。

やはり、マーケティング施策は大きな成果につながったプロジェクトでした。最初はSNS運用代行として企業のSNS支援を始めた時期と同じタイミングで、ブログに「企業のSNS活用とは?」などの記事を投稿したんです。

またSNS活用の対象は企業だけではないと感じていました。「個人のキャリアアップにもSNSが活用できる」と考え、2022年頃からはSNSを使って個人のキャリアアップを支援するサービスをスタート。自身のキャリアアップについて考えてもらう情報を発信するオンラインサロンを展開し始めました。

BtoB、BtoCのどちらの領域にも「SNS」というテーマで事業を立ち上げたのは、一つの転換点になったかもしれません。

そこからさらにオフラインのアプローチである「書籍」「SNSサミット」などにも取り組むようになり、少しずつ「SNS活用と言えば、SAKYOMIだよね」との認知が広がっていきました。

今は、SNSによって情報収集と意思決定の方法が変わる転換期。企業と消費者のコミュニケーションスタイルや、個人のキャリアの広げ方をアップデートする大きなチャンスを迎えています。こうしたメッセージを多くの人に伝え、形にできた嬉しさがありました。

▼SNSサミットの様子

新しい挑戦に向かって、壁を乗り越えていきたい

───SAKIYOMIが成長を続ける中で、「乗り越えてきた壁」はありましたか?

“壁”と言うよりも、“挑戦”だったことはありますね。組織を拡大していくタイミングで、業務委託のメンバーを「エキスパート」として採用した経験が、まさに挑戦的でした。

一時期はメンバー500名中450名が業務委託でした。最初の頃は正社員やインターンシップ生もいたのですが、採用プロセスに6ヶ月以上かかってしまうため「もっと早いスピードでチャレンジできる方と一緒に、スタートしたい」と思ったんです。

一般的には、業務委託比率が多い組織は珍しいと思いますが、私たちとしては雇用形態に関係なく「同じ理想に向かって進んでいける組織を作ろう」と常に考えていました。加えて「SNSで人のキャリアを広げていきたい」という願いとも親和性があります。

エキスパートのメンバーは重要な役割を果たしてくれたので、以前よりも組織力が強くなりました。本来は雇用形態に関わらず、理想に向かえるチーム体制を作っていくべき。それならば、チャレンジすることに迷いはありませんでした。

これから大きな壁が待っている可能性はありますね。「SNSによって企業と個人のポテンシャルを上げよう。そのためにSNSで業界トップを目指そう」と常に目標をアップデートしながら順調にきましたが、また新たな挑戦が始まろうとしています。

───最後に、これから入社される方が関わる事業について教えてください。

当社はカンパニー制による事業運営を導入しています。各事業部ごとに独立採算制を取り、一つの会社として裁量のある権限を与えられている状況です。

1つめは「スクール運営」事業。SNS時代における個人のキャリア支援を掲げています。2030年〜2040年にかけて労働人口が不足する問題は、社会的にも大きな注目を集めていますよね。将来、副業が当たり前になり、フリーランスとして仕事を獲得する人も増えていくでしょう。

今まではキャリアと家庭の両立に悩む方、正社員であるが故に新たなキャリアへチャレンジしにくい方も多かったと思います。そうした方にスクールを通じてスキルを身につけていただき、SNSを起点にしたキャリアの流動化を進めようという狙いもあるんです。

キャリア支援市場は3兆円の規模があり、e-ラーニング領域では年10%の成長率になっているそうです。社会課題を解決し、成長分野に挑戦してみたい気持ちは非常に強いですね。

2つめは「企業向けのSNSマーケティングの支援」事業。こちらは、創業当初から引き続き取り組んでいるSNS支援です。SaaSモデルによって標準化したサービスを提供し、ツールを使って一気に課題解決を目指していきたいと思っています。

そして最後が「マーケターマッチング」事業です。スクールでSNSマーケティングのスキルを習得した方と、SNS活用に悩む企業とをマッチングします。「興味はあるけど、人材がいなくて」と悩む企業に対し、一石を投じる存在になれれば良いですね。

後編では株式会社SAKIYOMIのビジョンや、大切にしている価値観について語っていただきます。ぜひご覧ください。

【後編:ビジョン紹介記事】SAKIYOMIが「SNSの産業化」に挑む理由ーー個人が「オリジナルな意思決定」をできる社会を目指して | 株式会社SAKIYOMI
5年間で従業員数を飛躍的に伸ばし、急成長を遂げた株式会社SAKIYOMI。その成長の軌跡を代表の吉田さんにインタビューし、前編として紹介しました。▼前編はこちら後編では、吉田さんが描いているSA...
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