社員インタビュー22人目は、システム開発グループ システムエンジニア 勝村 信哉さん(かっつんさん)です!
学生時代は金属やセラミックの研究に打ち込んだ後、公務員として市民の生活を支える仕事に就きました。その後、大手企業でのDX推進を経験し、2024年にアールスリーへ入社しました。現在はkintoneやgusuku Customine(カスタマイン)を活用しながら、お客様の業務改善をサポートしています。現場理解の力と新しい技術の吸収スピードを武器に、入社からわずか1年で大きく成長しています。そんなかっつんさんに、これまでのキャリアとアールスリーでの挑戦について伺いました。
プロフィール
システム開発グループ システムエンジニア 勝村 信哉
滋賀県出身。学生時代は三重や大阪、前々職は京都と、近畿をぐるっと回り、いまは地元・滋賀に落ち着いています。
趣味はギター、スノーボード、卓球(中学時代には滋賀県2位になった経験もある実力派)
学生時代はマテリアル工学を専攻し、金属やセラミックの研究に打ち込む。卒業後は市役所に入り、生活保護のケースワーカーや年金算定など、市民の暮らしを支える業務に従事。業務改善に取り組み、市長賞を2年連続で受賞した経験もある。その後、大手企業のDX推進部門で業務改善エンジニアとして主にRPAを活用した業務効率化に携わり、2024年10月にアールスリーへ入社。現在はシステムエンジニアとして、お客様の業務改善や課題解決に取り組んでいる。
――かっつんさん、よろしくお願いします~!まずは学生時代のことを教えてください。
学生時代はマテリアル工学を専攻して、金属やセラミックの特性を研究していました。理系やモノづくりに惹かれたのは、水道局で働いていた父の影響が大きいです。家の中で何かが壊れるとサッと直してしまう父の姿を見て、「自分もモノづくりにかかわる仕事がしたい」と思ったのが原点でした。
プログラミングにも興味があって情報系に行きたかったんですが、当時は「パソコンに詳しい人が進むところ」という先入観が強くて(倍率も高かったので(笑))、材料系を選びました。材料が進化すれば情報や機械など幅広い分野に貢献できると聞いて、「面白そう!」と思ったのがきっかけです。
高専から大学にかけて、合金の耐久テストや透過型電子顕微鏡での原子レベルの構造解析などに取り組み、専門的な知識や経験を深めていきました。
しかし、学んでいく中で「ものを作り続けることが今の社会にとって本当に良いことなのか?」と考えるようになったんです。当時、化石燃料の枯渇問題がニュースになっていて、限られた資源を使い続けることに疑問を持ちました。もっと人の暮らしやつながりに直接かかわる仕事の方が、自分のやりたいことに近いんじゃないかと思うようになりました。
そこで公務員試験に挑戦しました。法律や経済の勉強もできるし、人々の生活に直結する仕事ができる。国税専門官と市役所に合格しましたが、より人の暮らしに近いところで働きたいと思い、市役所を選びました。親戚に公務員の夫婦がいて、その安定した働き方や暮らしぶりに惹かれたことも、公務員を選んだ理由のひとつでした。
――市役所時代はどんなお仕事をされていたんですか?
最初は区役所の総務課で、企画や広報を2年間担当しました。地域向けのワークショップや広報誌をつくる業務を行うなかで、職場での何気ない雑談を通じた関係づくりが困ったときの支えになることを実感しました。
その後は本庁で年金業務を3年ほど担当。マイナンバー導入や制度改正が重なってかなり忙しかったのですが、複雑な内容をどうやったらわかりやすく伝えられるか、工夫する力が身につきました。
最後は生活保護のケースワーカーを5年間。相談対応や不正受給の調査もありましたが、「指摘する」より「共感して提案する」ほうが相手の心に届くのだと学べたことは、大きな財産です。
行政職員として6年目くらいから仕事のやり方に余裕が出てきて、業務改善に挑戦するようになりました。社会人向けオンライン学習サービスでWebサイト制作や動画編集を学んだり、VBAやOCRを使ってExcel業務を自動化したり。所属部署全体で月100時間の残業を減らせたときは「プログラミングってすごい!」と感動しました。
地域冊子をWeb化して公開したり、保健師さんの依頼で帳票を簡単につくれる仕組みをつくって「これで本業に専念できます!」と喜んでもらえたときは大きな手応えを感じました。
こうした取り組みが評価され、2年連続で市長賞を受賞したことも大きな自信になりました。「自分がやりたいのは、まさにこういうことなんじゃないか」と思えた時期ですね。
――やりたいことが見えてきて、2社目に転職されたんですね!
公務員の仕事は公平性が求められる分、どうしても柔軟な対応には限界がありました。もっとIT技術を活用した業務改善に挑戦したいと思い、大手企業のDX推進部門に転職しました。RPAやOCRなどのツールを使った業務自動化に取り組み、請求書の集計やシステム間のデータ連携など、さまざまな業務プロセスの効率化を実現しました。
ここではエンジニアとしての伝え方や、チームでのプロジェクトの進め方、保守を意識した開発の大切さなどを学びました。
一方で、RPAだけでは限界があると感じたのに加え、社風も自分には少し堅く思えました。「この環境で積める経験には限りがあるかもしれない」と考え、35歳までに新しい挑戦をしようと次の転職を意識するようになったんです。
「RPAに限らず幅広い技術に触れて、引き出しの多いエンジニアになりたい」という思いが強く膨らんでいきました。
――DX推進での経験を経て、次の転職に踏み切られたんですね。次にアールスリーを選んだ理由は?
転職活動ではエージェントを通じて数社紹介してもらいましたが、その中で強く惹かれたのがアールスリーでした。
きっかけはWantedlyの社員インタビューの記事でした。社員が楽しそうに、自分の仕事に誇りをもって働いている姿がとても印象に残ったんです。いい会社は社員を前面に出している、という自分の持論があったので「ここなら間違いない」と思いました。気づけば社員インタビューを全部読んでいて(笑)、ブログやYouTubeもチェックしました。
堅苦しくない雰囲気とプロフェッショナルな姿勢、両方に魅力を感じました。技術に真剣に向き合う姿勢から、この会社なら新しいことに挑戦できそうだと思えたんです。
こうして調べているうちに「絶対にアールスリーで働きたい!」と思い、面接の前日にはkintone認定アソシエイト試験を受けて合格しました。入社後はほぼ全員が取得している必須の資格なので、どうしてもとっておきたかったんです。
ノーコードツールだけでなく、スクラッチ開発やAWSなど幅広い領域に挑戦できる環境だと感じ、自分の理想としていた「引き出しの多いエンジニア」像に近付けそうだと思いました。
――Wantedlyの記事を全部読んでくださったんですね!(書いている身としては本当にうれしいです…!)入社後は、どんな業務を担当されているんですか?
入社してまず、カスタマインやgusuku Deploit(デプロイット)の学習からはじめました。数週間で実際のプロジェクトに参加し、カスタマインを使ったkintoneの開発を担当。お客様と直接やりとりしながら要件を整理したり、改善を提案したりしています。
入社直後にありがたかったのは、毎朝15分ほどの相談タイムです。マネージャーと雑談を交えながら「これでいいのかな?」といった小さな疑問まで解消できて、とても助かりました。質問をしたとき、答えそのものではなく考え方を教えてもらったのが印象的でした。その積み重ねが、自分で考える力の向上につながったと思います。
複数の案件を並行して進めることが多いので、タスクをSlackの個人チャンネルに書き出すようにしています。自分の頭を整理できるのはもちろん、マネージャーやメンバーからアドバイスをもらえるのも心強いです。Slackに書いておくと、優先順位だけでなく他の案件への影響もリーダーが見てくれるので安心して進められます。
これまでに携わった案件は、火災・地震保険の更改管理や購買申請、コールセンターの問い合わせ管理など多岐にわたります。なかでも驚いたのが、アールスリーならではの「紳士的」な開発スタイルでした。入社前は「要望をそのままシステムにするのが仕事」というイメージを持っていましたが、実際はそうではありませんでした。アールスリーでは、要望をそのまま実現するのではなく、「それはkintoneに向いていないのでやらないほうがいいと思います」「もしやるなら金額も工数もこれくらいかかります」と正直に伝えたうえで、現実的な代替案を提示します。目先の数字ではなく、お客様の仕事が本当に楽になることを一番に考えているのだと肌で感じました。「自分たちが作ったシステムをユーザーに喜んで使ってもらえないと悲しいじゃないですか」という先輩社員の言葉が印象的でした。
――入社してから、自分の中で変わったことはありますか?
最初はお客様とのミーティングに同席して、先輩たちのやりとりから学ぶのが中心でした。半年ほど経つと、自分がメインで話すことも増えてきました。つい具体的なことばかりヒアリングしてしまっていたのですが、それだと本当の課題は見えてきません。今はなるべく抽象度を上げて質問し、背景や前提を理解するように心がけています。相手の思いや状況に共感しながら耳を傾けることで、課題の本質に近づけるようになってきたと感じています。
入社前は「難しいことを実現できるのがすごいエンジニア」だと思っていましたが、今は考え方が変わりました。難しいことを難しいままシステムにするのではなく、いかにシンプルな形にできるかが大切だと考えるようになったんです。シンプルに設計することで改修しやすくなり、一部を直しても大きな影響が出にくい。だからこそ、お客様は余計な負担を感じることなく、安心して長く使い続けられます。複雑さを追うのではなく、シンプルさの中に価値を見いだすようになりました。
こうした姿勢で取り組んだ案件では、「以前より使いやすくなった」と直接喜びの声をいただけることもありました。最初はひとつの部署で導入した仕組みが、その後は他の部署にも広がっていったんです。要望を整理しながら相談しつつ進めるなかで、定例ミーティングのたびに「新しい機能が好評です」と聞けたのは大きな励みになりました。利用頻度や負担を考えながら少しずつ改善できるのは、kintoneのシステム開発ならではのやりがいだと感じています。なにより、先方担当者の努力が成果につながって喜んでいただけた瞬間に、自分の仕事もその一助になれたんだと実感できて、本当にうれしかったです。
――今後挑戦していきたいことを教えてください!
これからは、お客様からの相談を受ける最初の段階から関わり、課題整理や提案ができる存在を目指しています。開発フェーズだけでなく、問い合わせの入口となるタイミングから信頼して任せてもらえるようになることが、自分の成長にも会社への貢献にもつながると思っています。
そのために磨いていきたいのは、相手の思いや状況を丁寧に引き出すコミュニケーション力です。「課題はこれです」と言われた内容をそのまま受け取るのではなく、「そもそもこの業務は何のために行っているのか」「背景や前提にはどんな事情があるのか」といった広い視点で話を伺い、本当に解決すべき課題やお客様にとって最適な手段を一緒に考えられるようになりたいです。
そうした提案は、お客様にとっての新しい気づきとなるだけでなく、アールスリーにとっても長期的な信頼や新しい案件につながると考えます。問い合わせ対応はその入口であり、「お客様の課題解決の第一歩」をつくる場。ここで安心して任せてもらえる存在になることで、会社にしっかり貢献していきたいと思っています。提案力とコミュニケーション力を高めて、お客様にも仲間にも信頼されるエンジニアへと成長していきたいです。
――アールスリーの魅力を教えてください!
アールスリーの魅力は、高いスキルや豊富な経験を持つメンバーと一緒に働けることです。自分一人では解決が難しい場面でも、先輩や仲間の知見を頼りながら、それぞれの強みを持ち寄って成果につなげられるのが心強いです。個性を尊重してくれる文化があるので、それぞれの得意分野や雰囲気がうまく噛み合い、チームとして力が発揮されているのを日々感じています。
会社全体としては、意思決定の速さも大きな魅力です。公務員や大企業にいた頃は、稟議や承認など形式的な作業に時間をとられ、本当にやりたいことにすぐに取り掛かれないもどかしさがありました。
アールスリーでは、やってみたいと思ったことを相談すると、必要性が認められればすぐに任せてもらえます。たとえば議事録の作成ツールを試してみたいと話した時も、すぐにOKしてもらえました。スピード感を持ってチャレンジできる環境は本当にありがたいです。
働き方の面でも、リモートで柔軟に調整できるのが助かっています。通勤時間がなくなったことで、朝に子どもを急かさず一緒に過ごせるようになり、そのおかげで子ども自身が自主的に動くようになったんです。家庭と仕事を両立しながら、安心して働けるのもアールスリーの魅力のひとつですね。
――最後に、これからアールスリーに入る人に向けてメッセージをお願いします。
一緒に働くなら、笑顔がすてきな人だとうれしいです。柔らかい雰囲気があるとお客様も話しやすくなって、その中から本当の悩みや課題を引き出せる場面もあります。
そして、システムをつくるだけでなく、その先の使う人を想像できる人。どうすれば毎日の業務が楽になるか、どう支えられるかを考えられることが大切だと思います。
さらに、学ぶのが好きな人なら、この環境をきっと楽しめると思います!kintoneやカスタマインだけでなく、さまざまなツールや技術に触れる機会があるので、好奇心を持って学び続けられる人にはぴったりです。
私自身、アールスリーに入りたいと思ったきっかけはこの社員インタビューでした。この記事を読んで「面白そう!」と思ってくださった方は、ぜひ挑戦してみてください!