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美容師からスタートアップ起業。ずっと根底にあった"起業精神"

私の社会人は、スタートアップ業界では珍しく"美容師"として始まりました。 

なぜ、美容師を目指したのか

当時(今から20年以上も前)、中学生の私はオシャレさんだった6歳上の姉の影響もあり         お洒落になりたい!堂本剛みたいになりたい!(当時はKinKi Kidsが全盛期のため)と意識するようになりました。                                            ですが、かっこいい髪型にしたくても散髪するといえば、                     注文していないのに"刈り上げ"を前提とした髪型にしてくる、あの赤と青のクルクル回る床屋の一択… 直毛&硬毛でハリネズミのような髪質に悩んでいた私を、床屋のお父さんは当然ながら満足させることはできず。そこで姉にいつも行っているヘアサロンに連れて行ってもらってらいました。         切り終わった髪型は、今まで見たことがない自分で、堂本剛に一歩でも近ずけた気がした、あの日の感動は今でも忘れません                                     

"美容師になろう!" そして、14歳まで毎月お世話になっていた床屋のお父さんとの別れを       決意したのもこの日でした。

それから私は高校卒後に美容師を目指し、専門学校へ。2年間の修行を経て無事、一応国家資格である美容師免許も取得でき、晴れて美容師になることができました。 

当時母親が「お母さんの昔の夢も"美容師"になることだったの」と言われたときには         少し驚き、何か胸の中に湧いてくるものがありました。


そして飛び込んだ美容師業界は、それはもう過酷労働で…表が綺麗なお仕事は裏では過酷だと噂には聞いていたが、私が入ったお店は特に厳しく、今で言う"超絶ブラック企業"

朝の7時から朝練→サロン営業→閉店後練習=16時間労働の繰り返しで、休みも月1~2回あるかないか。。「君たち美容師は、水商売なんだよ?お酒のない水商売なんだよ!指名とってなんぼなんだよ!」なんて言う先輩なんかも出現したり、バックヤードでめっちゃ八つ当たりで蹴られたり、まぁ噂通り過酷でした。

それでも、美容師という仕事が楽しくて"しんどい"や"嫌"などの気持ちは一切なく、毎日過ごしていました今思えば寝不足と疲労による、ナチュラルハイを超えた完全にトランス状態だけだったのかと。    なんやかんや、毎日楽しくやっていたのですが、ある日腰に激痛が走り立つことができずそのまま病院へ、、、そして私の美容師人生は終止符を打つことになりました…。

しばらく休養していましたが、当然いつまでも休んでいる訳にはいかず、新しい道を見つけて社会復帰 しないと行けないが、これまた困ったことに美容のこと以外やってきていないため、何ができるかわからず強みを考えても、マダムに気に入られることしか思い浮かばず…なんの役にも立たん!!! そう思いながら転職サイトを見ていたところ、"ぐるなび"という、いいともで紹介されていた企業があったため、よくわからないけど全く知らない人とでも話せる自信はあったので、営業職として応募しました。そして、倍率100倍の面接を奇跡的に通過して、ぐるなびにお世話になることになりました。  

美容師からセールスへの新しいチャレンジ

当然ながら美容師やっていたので営業は初めてでした。不安よりもシンプルにわからないという純粋な気持ちと美容師時代は競争文化だったため負けたくない一心、それはもうガムシャラに働きました。もう何かに取り憑かれたように…。それでが功を奏したのか、入社4ヶ月目から営業トップの数字を取れるようになりました。でも、1年目は休みは飲食店が閉めている年末年始だけで、平日アポとって、土日はカラオケボックスにこもってテレアポしてのルーティンで、新規営業行くと"若造に何がわかるんじゃー!"とか、絶対そっちの人やんって感じのオーナーに絶対そっちの人やんって確信できるアウトレイジな事務所に呼び出されり、人参飛んできたりと刺激的な経験もあったり、美味しいご飯と美味しいお酒をご馳走してくれたり、予約優先してくれたり、規格外のサービスをしてくれたりと、ぐるなび特典の恩恵を受けることも多く。とにかく営業が楽しかったです。

もう一つ大きな収穫で、初めての上司は金融機関出身のおじ様で、営業というもの(社外も社内も)、組織の中で生きること、社会人として、マネージメント部分でも、ティーチングやコーチング、部下への叱り方、チームを上手く動かすためのマネージメントなど、プレイヤーとマネージメントの両側面で色んなことを教えてくれたことが本当に大きく、ぐるなびで上手くやっていけたのも、その上司のおかげだと今でも心から思います。これから関わっていく、当時の僕のような真っ白な人にはそうありたいと思うし、弊社のインターンシップの取り組みにこだわりがあるのは、僕の経験が非常に影響しています。僕の社会人期間の半分以上を占めているぐるなび人生は、本当に大きく成長できたし、倍率100倍の競争に負けて、違う会社に入っていたら、また違う人生になっていたのかと考えると、入社できたこと&最高の上司に出会えたことに強運を感じます。


起業への気づき

実際、美容師をやっている時から、周りも含め「美容師はいつか自分の店を持つ」という風習もあったため、美容師ならいずれ自分で開業する意識は持っていました。なので、独立とかに違和感はなかったし、ぐるなび時代は飲食店がクライアントだったため、オーナーいわゆる"社長"と直接話すことが多く、とても刺激を受けていました。経営って面白そうだし、自分のやりたいことをやっているのってすごくカッコイイな!と感じていました。先ほど書いたように独立することには違和感はなかったため、独立したという漠然な気持ちが湧いてくるようになったのが25歳頃でした。

ある日、仲のいい飲食店経営者と飲んでいるときに言われた一言が僕の人生を大きく変えてくました。僕が独立したい意識があることは知っていたため、                         「何やりたいの?」                                      「やりたいことわからないんですよ」                              「じゃ、明日すぐに辞表出せばいいよ」                             「え!?無理っすよ。笑」                                   「だから、いつまでもできないんだよ。大きな行動しないといつまで経っても一緒だよ」       当時は、"何ゆーてんねん、無理に決まってるやろ!笑"と思ってました               でも、この一言をきっかけに、本当に自分がやりたいことってなんだろ(飲食店だけはやりたくないってっ確信していたけど)と真剣に考えるようになりました。自分には何があるんだろうとか、何ができるんだろうとか。そのとき、部下の女子社員から「元美容師だから良いシャンプー教えてください」と言われ、シャンプーお勧めせず髪の毛の構造から市販シャンプーの成分の話だったりを熱く語りダメ出しをしていました。美容のことはその辺の女子より話せるんじゃないかと自ずと考え、楽しく話している自分にも気づき、美容が好きだから、ここで何かを見つけようと思いました。


アイスタイルへの転職

アイスタイルへの転職は、偶然のきっかけでした。                        ぐるなび社内の結婚式に参列していると、少し前に転職した先輩と久しぶりの再会。どこに転職したのかと聞いたところ、"アイスタイル"でした。僕にとっては"美容"で起業に繋がる転職先を探していたので、思わず色々と話を聞き、こっちにおいでよと言ってただき、先輩の上長と面談できる機会をいただきました。上長と面談しその後、東京で今の執行役員2人と面談して、すぐにアイスタイルへのジョインの回答をいただきました。30歳になる前、あと2年で自分ができることを見つける、そう決意してアイスタイルへ飛び込みました。

アイスタイルでは日々の業務をこなしながら、CEOの吉松さんにmessengerでアポとってビジネスプラン持って行ってご指摘いただいたりして、刺激をもらってました。そもそも直接messenger送ってビジネスプラン持ってくる奴なんかいないって言われたのを覚えてます。すぐに行動に起こすチャレンジャーです。そうして、起業への想いを描いていく中で行き着いた答えは、広告領域を10年ほど経験して広告を出して興味をひくだけではなくて、自分で商品を体験できて本当に欲しいものを見つける、そして商品がダイレクトに売れる仕組みを作りたいと強く思って、29歳のタイミングでアイスタイルから巣立つことを決めました。

起業とは、本当に大きな一歩ですが、スタートアップにジョインする転職も一緒だと思います。新しいチャレンジをすることはとても大きな決断ですが、私は起業をして本当に成長したと実感しています。  美容師、ぐるなび、アイスタイル、それぞれ着実に少しずつ成長はしていたけども、短期間で大きくジャンプアップして成長できたのは起業してからです。スタートアップはリスクも高いけど、リスクがあるからこそ大きく成長できるし、本当に新しい仕組みや世界を創ろうとするには、"覚悟"と"やりきる力" この2つが必要で、これを身につけたらなんでもできる。                     僕が飲食店オーナーに言われた、「明日すぐに辞めればいい」。                  当時は理解できなかったけど、今なら私も同じように言えます。                  いかにチャレンジすることが素晴らしくて、大きく成長できることかを理解しているから。      

私が影響を受けたように、この内容で少しでもチャレンジすることに興味を持ってもらえれば嬉しいです。

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