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なくすためにつくる。 Qrio Lockが目指す未来のカタチ vol.1

みなさんこんにちは。
Qrio株式会社 副社長の高橋です。

「スマートロック」という製品をご存知でしょうか?
スマートフォンでカギをあけしめできるスマート家電です。

スマートロックが日本で登場したのは2015年、かなり話題にしていただいた当初と比べると今は落ち着いていますから、みなさんにとっては「あぁ、そんなものあったなぁ」という印象かもしれません。

Qrioはこのスマートロックを企画、開発、販売している会社です。
Amazon、家電量販店などを中心に、コンスーマ向け販売で国内ではNo.1のシェアを頂いていますが、実績はまた別の機会にさせていただくとして、今回はなぜ僕がスマートロックをつくり続けるか、というお話をしたいと思います。

2015年3月、創業間もないQrioに社員第一号として僕は入社しました。
第二次アップル世代といいますか、アップルとスティーブ・ジョブズに強い憧れを抱いて起業を志した質でしたから、IoTという領域に強い可能性を感じていましたし、デジモノ大好き人間としては魅力的な会社でした。

今考えると非常に漠然とした理由ですね(笑)
ですから、明確なビジョンがあってというよりも、好きなことで、高い目標や困難を乗り越えてチャレンジをしたい、という想いが強かったと思います。

みなさんご存知の通り、新規事業や新規製品は一筋縄では行きません。
我々が直面した最初かつ最大の問題は製品の開発費が想定よりも膨大で、改善しながら大きく育てていくというやり方が通用しなかったことです。

スマートロックが発売されてすぐに、そう何度も製品を開発、改善する機会はない。投資する領域と、利益を出す領域を並行して、立ち上げなければいけないと思いました。

そうした強い課題感を背景に、「スマートロック」とは何なのか。その本質的な価値を真剣に考えるようになりました。

僕は「カギ」自体が、本来は不要な存在であると考えています。
泥棒などの悪意を持った人間がこの世界に存在しなければ、そもそも「カギ」は不要です。
「カギ」があることによって得られる「安心」「安全」は私たちの生活において非常に重要ですが、一方で毎日カギをあけしめしたり、カギのかけ忘れを気にしたり、ちょっとした「不便」を強いられます。

Qrio Lockが目指す世界はこの「不便」を解消して、「カギ」の存在を意識しなくてもよい、「カギ」を意識から”なくす”ことにあります。

まもってほしいときには、まもっている
あいてほしいときには、あいている

人間の生活パターンや意識と連動して、自分の代わりに不便を解消してくれる。これはスマートロックだけでなく、スマートホーム全体が目指している世界観です。

10年後にはこうした世界が実現している。
30年後には「カギ」という言葉さえなくなっている。
僕はそう考えています。

もちろん、それを実現するのが、今の「スマートロック」の延長なのか、ましてやQrioなのか、それはわかりません。
しかし、Qrioという会社とQrio Lockという製品は確実にそれを実現しうる一つのプレイヤーとして、存在できている。
それが、Qrioが、僕がスマートロックを作り続ける理由です。

簡単にいうと、惚れてしまったんですね、Qrio Lockに(笑)
スマートロックには「カギ」だけでなく、もっと大きな可能性があります。
その話はまた次回したいと思います。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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