自分から何もしなくても、お客さまから絶え間なく相談の連絡がくる存在・・・営業パーソンの夢ですよね?でもなかなかそうはいかない。あるトップ営業パーソンもかつてはそうでした。
「アポが断られる、商談が進まない、成約が得られない、次につながらない・・・など自分の思い通りいかない時ほど、自分にベクトルが向いて視野狭窄に陥り、ますます悪循環になってしまいました」
そんな中で彼が見出した活路は、目の前の人に喜んでいただく、ということです。
「苦しい時こそ、まず出会えたお客さまや、お客さま候補となりえる人にベストを尽くすのです。何かできることをするとか、何らかの価値を提供することによって自己意識が高まりますし、相手にも喜ばれます」
「何らかの価値」ということで彼が提供したのは、なんとマジック!お客さまのパーティに呼ばれてマジックを披露することで喜ばれたと言います。
「喜ばれて気分がよくなるだけで、好循環が生まれます。好循環は自分から生み出さなければならない。頼られる存在になるためにはまず、価値を提供できる存在、役に立てる存在にならないとダメなんです。それには日々のスタンスが重要であり、苦しい時にこそ、それが問われるのです」
彼自身はこのように目の前の人にベストを尽くしていくことで、どつぼから脱出し、大きく飛躍を遂げることができたと言います。
「ありがたいことに、今は日々、様々な相談を寄せていただける状況です。その中にはすぐに営業につながる話もあれば、そうではない話もあります。様々な相談を受けていたら仕事にならない、と人から言われることもあります。でも私はそうやって役に立てるのがうれしいのです。その先で、ますます『必要とされる存在』になっていきたいと思います」