毎日スケジュールがびっしりと埋まっているトップ営業パーソン。それも自分からアポを入れるのではなく、お客さまのほうから「話を聞きたい」と電話がかかってくるのだそうです。

「『相談があるんですけど・・・』と連絡をいただく場合は、大体が本業以外の話です（笑）。とある社長から『新社屋を建てるんだけど、減価償却と借金返済のスケジュールはどうすれば・・・』という話もあれば、『タブレット端末の設定ってどうしたらよいの？』『マイレージってどう登録したらいいの？』といったものまで。どんなことにも対応します。私一人でできなければ、できる人をご紹介します。さすがに、『僕にパスワードを設定させるのは勘弁してくださいよ』と言ったこともありましたが（笑）」

トップ営業パーソンは、ある先輩から「そんなことまで受けてたら身体が持たないよ」とも言われたことがあるそうですが、「全く苦になりません」と涼し顔です。

確かに、こういった依頼事にどこまで対応するかは人によって考え方が異なるところでしょう。ただ、このトップ営業パーソンの場合、「自分からアポを取らなくても、仕事とは関係ない連絡からアポも取れてしまう。また、お客さまが『自分から相談した、お願いした』というモードなので、敷居が低い状態でお会いできて、こちらからの情報提供もスムーズにできる」のだそうです。それにより、お客さまとの関係性が密になり、気軽に「〇〇さんに相談したらいいよ」と紹介していただけて、自分からアポを取らなくてもお客さまからアポが入り、結果として、高い業績につながっているのだそうです。

「頼まれごとは試されごと、という言葉もあります。色々なご相談は、自分にとってのよい勉強の機会ともなります。様々な情報を収集し、課題の解決策を考えることで、自分のキャパや守備範囲が広がり、営業パーソンとしてのクオリティも高まると思ってます」