PR TIMES採用担当です。今回お話を伺ったのは、PRパートナー事業部でマネージャーを務める高山さん。
2022年に株式会社PR TIMESへ中途入社し、営業として数多くの企業のプレスリリース起点での情報発信の支援、イベント責任者を経験。「何のために自分の時間を使うのか」を自問した末に辿り着いた、PRという仕事の意義と、高山さんのキャリアストーリーをお届けします。
高山 亮真 / PRパートナーサービス部 第四チームマネージャー
大分県出身。広島大学を卒業後、新卒でIT企業に入社。営業として事業の黒字化に貢献し、2020年度下半期VPを受賞。2022年、株式会社PR TIMESに入社。営業職としてエンタープライズから地方企業まで幅広く支援しつつ、“地域企業の成功/失敗談が聞ける”地元交流イベント「そこで、PRゼミ!」の責任者を務める。現在はマネージャーとして、顧客の広報PRを伴走支援するPRパートナーサービス部として組織の立ち上げと拡大を牽引している。
営業として歩み始めた一社目の日々
一一高山さんのキャリアの原点について教えてください。仕事に対する価値観には、どのような背景が影響しているのでしょうか。
私の価値観の根底にあるのは、生まれ育った環境です。大分県の山奥にある、わずか20世帯ほどの小さな集落で育ちました。
そこは外の世界の情報が少ない環境でした。そんな中でも本や映画、音楽、テレビなどのメディアといった「知らない世界の情報」を通じて自分の価値観が広がり、外の世界を知るきっかけになったと感じています。その後、大分から離れ広島大学を経て、上京した際に感じたのは「情報や文化資本の格差」でした。新しい情報に触れることで「自分にもできるかもしれない」と個人が希望をもって可能性を信じることができる社会にしたいと考えたのが、今の仕事を選んだきっかけです。
一一新卒ではIT企業に入社されています。そこではどのような営業をされていたのですか。
当時は自分を鍛えられる環境を求め、法人営業・無形商材を扱うIT企業に入社しました。配属先は郵送DMの事業部で、新規のお客様へとにかくテレアポをして、断られ続ける日々の中でした。できることはないかと考えて、世の中に出回っているDMを収集・分析し、確実に郵送が必要になるニーズを特定して提案を重ねました。他事業部の方々の助けもあり大手製薬メーカーさまを中心に受注が続き、事業部の黒字化の一部に貢献し、全社VPを受賞することができました。
一一成果を残された中で、なぜ転職を考えられたのでしょうか。
VPを受賞した翌年、さらに高い利益目標を提示されたとき、ふと立ち止まってしまったんです。自社の利益を追求するために、これからも自分の人生を使い続けることに、働く意味を見出しづらくなってしまいました。数字を積み上げるだけでなく、もっと社会に目を向けた会社や事業に貢献できる形で仕事がしたい、という想いが強くなり、転職を決意しました。
自作のスライドで定義した、転職の3軸
一一転職活動にあたり、ご自身でスライドを用意されたと伺いました。
はい。転職にあたって譲れない「3つの軸」を定義しました。1つ目は、人生の目的を明確にし、その手段として会社に所属すること。自分がなぜこの事業に関わっているのかを、自分の言葉で語れるようになりたかったんです。2つ目は、自社の利潤や便利さの追求だけでなく、実際の生活者の精神的豊かさに貢献する哲学をもつ企業で働くこと。3つ目は、ビジョンに対して共感し、高い志をもって取り組める仲間と生きること。
この軸を元に、ミッションドリブンな企業を数社だけ受けていました。そのタイミングで、代表の山口さんからWantedlyでスカウトメッセージをもらったんです。一方的な採用メッセージではなく、私が目指す働き方のイメージを丁寧に読み解いてくれた内容でした。
一一実際の選考で、PR TIMESのどのような点に惹かれましたか。
選考を通じて、この組織の純度を感じました。一次面接から社長まで、現場の社員も執行役員も含めて話をしたのですが、誰一人として「ここにいると成長できる」や「キャリアアップになる」といった自分本位な話をしないんです。語られるのは常に、具体的なお客様の名前と、お客様がどう喜んでくれたかという具体的な成果の話でした。
特に印象的だったのが一次面接です。担当の方が、大手企業の華やかな支援実績をアピールするのではなく、「小さなクリーニング屋さんが使う機械を作っている会社」の話をしてくれたんです。社会の裏側で行動を積み重ねている会社さんにまで思いを馳せ、その方々が喜ぶ姿を熱心に語る姿勢を見て、この組織が掲げるミッションの純度は本物だと感じました。
最終面接で山口さんから「PR TIMESのミッション実現のために、高山さんなら何をしますか?」とまっすぐ問いかけられました。一人の選考候補者としてではなく、共に事業を創る仲間としてフラットに意見を求められたように感じました。私の拙い考えに対しても「なるほど、そんな考え方がありましたか」と真剣に受け止めてくれたんです。選考中すべての方に感じた誠実な人柄と組織の風土に触れたことが、入社の決め手になりました。
顧客の言葉を社会へつなぐセールス
一一入社後、PR TIMESの営業として働く中で感じた面白さはどこにありますか。
PR TIMESの営業は、プロダクトとして一つずつ機能の説明をすることをお客様から求められているわけではないと考えています。目の前のお客さまが行動してつくられた情報が、どう社会とつながり、どう伝わっていくのか。そのイメージをお客様の事業領域や目的に翻訳しながら理解してもらう役割だと思っています。
上場企業のIR担当の方であれば、自社の新規事業や社会貢献活動、各事業部の戦略がメディアにどう出ていくのかを相手の言葉で話します。しかし、たとえば地域の町工場の鉄工所の方と話すときには、同じ言葉づかいや資料の読み方をしたら絶対に伝わりません。お客様の立場に立って、その人が自分でプレスリリースを書いて、届けたい対象に向けて情報を発信する状態を想定しながらコミュニケーションを切り替えていくプロセスには、この仕事ならではの面白さがあります。
また、PR TIMESという強い競合優位性があるサービスだからこそ、「このサービスが良いか悪いか」を説得するようなお話をするのではなく、純粋にお客様にどう役に立つかを徹底的に考えられる環境があります。
一一PR TIMESが掲げる「パブリックファースト」という考え方は、実際の現場でどう体現されていますか。
例えば、お客様から「割引クーポンやセミナー情報をプレスリリースで出したい」という相談をいただいたとします。単に受注のことだけを考えればそのまま配信できればいいのですが、私たちは「その発信がメディアにとってニュースバリューがあるのか、生活者の方が読みたくなる内容なのか」を第一に考えます。お客様にとっては短期的には1つ発信ができて良いかもしれないですが、長期的な視点で見た時に、成果としてお返ししづらかったりお客様のためにならないと思う場合は率直に配信の見送りや内容を再検討した方がいいとお伝えしますね。
PRはお客様のその先のお客様や株主、従業員など様々なステークホルダーと良い関係を築いていくものです。だからこそ、PR活動において「一回だけ表明する」ということはあまりよくなくて、継続的にプレスリリースを発信したいとお客様自身にも思っていただけるような受注の仕方をしないと、本質的なPR活動の出発点に一緒に立つことができないなと日々考えています。
一一今の時代において、一次情報の重要性をどう捉えていますか。
インターネットの普及からスマートフォンの台頭、そして東日本大震災を経て情報インフラへと切り替わり、コロナ禍で一気にDXが加速した時も、PR TIMESは事業を伸ばしてきました。そして今、AI時代において一次情報の重要性が高まっています。
AI検索がPR TIMESの情報を優先的に拾うことが多いのは、あらゆる企業の皆さまが実際にフィジカルな行動を起こし、様々な挑戦をした結果生まれる「ここだけの事実」を出しているからだと考えています。この重要な情報を扱い、社会の情報流通を変えていくなかで1社ずつの取り組みを深く日々味わっています。
地元の会社の挑戦を主役にする。
一一地域のお客様の変化を目の当たりにした経験はありますか?
秋田県の老舗「秋田キャッスルホテル」さんの事例が印象深いです。客室の価格や景色といった情報が飽和している中で、老舗ならではのおもてなし力を伝えたいというご相談でした。対話を重ねる中で、「実は10年前から女性だけの企画チームを作ってきた」という事実を一緒に見つけることができました。そこで、その取り組みをお客様自身の言葉で発信していただいたところ、メディアにも取り上げられ、セミナー登壇に繋がるなど多角的に効果を感じていただけました。またPR TIMESとしても担当者の方が「プレスリリース・エバンジェリスト」に選出されるまで伴走することができました。
また、北海道の鉄工所さんでは、責任者の方が一人で熱量を持って取り組んでいるものの、周りがついてこれないという課題がありました。そこで、現場の庶務を担当されている方にプレスリリースの書き方をお伝えし、職人が作る薪ストーブの価値を記事にしていただきました。その発信が「プレスリリースアワードBest101」を受賞したときは、担当者の方も喜び、取引先からも感謝されるという良い循環が生まれました。
一一営業という枠を超えたやりがいを感じた瞬間ですね。
はい。自分が介在した情報がメディアさんの記事作成を通じてYahoo!ニュースなどに掲載されることや、PR TIMESのリリース自体が見られることで、実際に社会に情報が流通している感覚が得られます。法人営業は貢献した実感が得づらいこともありますが、PR TIMESの営業はBtoBでありながらBtoCのように結果が見えやすいことも特徴だと思っています。お客様の社内や取引先も幸せになり、潜在的な繋がりにも広がっていくというレバレッジが効くことに強い手応えを感じています。
また、PR TIMESの営業は、目の前のお客様への支援にとどまりません。PRの可能性をより広く伝えるために、PR TIMESというプロダクト自体にマーケティング的な視点を持ってイベントの企画・運営に携わる機会も多いです。 私自身、入社1年目で業界の第一人者の方々と対等に向き合いながら、一緒にイベントの目的を問い続け、企画を練り上げる経験をさせてもらいました。こうしたトップランナーの方々と視座を合わせ、共に社会への発信を創り出していける環境は、PR TIMESならではの大きな魅力だと感じています。
故郷・大分への恩返しを目指して
一一PR TIMESの組織文化については、どう感じていますか。
バリューにもあるとおり「Open & Flat」です。実は、現在の私のマネージャーは、2個下の新卒入社メンバーなんです。年次や経歴に関わらず、これまで積み上げてきた結果があるので、マネジメントしてもらうことに何の違和感もありません。
この組織で成長するためには、ただ言われたことをやるのではなく、まず自分ができないことや苦手なことをオープンに出すことが求められます。それに対して真摯なフィードバックをもらい、素直に受け入れて自分をアップデートして実行していく。このサイクルをいかに回せるかが大切だと考えています。
4月1日を夢を語る日にする「April Dream」や一人の行動が社会を動かしていることをたたえるアワード「Public of The Year」のようなプロジェクトなど、一見するとビジネスとして非合理に見える投資であっても、それが「行動者を増やす」というミッションに基づいてます。だからこそ、私たち現場も迷いなく、フルコミットできるのだと感じます。
一一最後に、高山さんの今後の展望について教えてください。
短期的には、PRプランニングの能力を高め、現在携わっているPRパートナー事業部をより価値の高い組織へと進化させることです。 そして個人的な最終ゴールとしては、故郷である大分への恩返しやお世話になった地域で価値を生める人になろうと考えています。全国各地の伝統工芸や伝統文化、地域の歴史や食文化といった、価値があるのに埋もれてしまっているもの。その土地で頑張っている人たちの想いを、PRの力で言語化して世界へと発信できる人間になりたいです。
単に自社の数字を積み上げるだけでなく、誰かの挑戦を後押しすることに自分の時間を使いたい。そう願う方にとって、これほどやりがいのある環境はないと思います。新しい仲間と共に、社会に良い情報を届けていけるのを楽しみにしています。
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