【プロクモの働き方】
当社、株式会社プロクモ(以下「プロクモ」)は、2013年の創業当初からリモートワークを基本とした働き方を採用し、柔軟な働き方を11年以上ずっと続けています。
リモートワークだけでなく、働き方として裁量労働制を採用していることもあり、時間においても場所においても、かなり働きやすい環境だと思います。
ここでは、プロクモの働き方の特徴、なぜリモートワークを採用しているのかの背景、リモートワークのメリットとデメリット、リモートワークに求められる自律性、社内コミュニケーションの方法、そしてこれからの働き方に対する考え方についてご紹介したいと思います。
なお、フルリモートのメンバーも多くいますが、ときどき出社するメンバーや週のほぼ全日出社するというハイブリッド勤務のメンバーもいますので、全員がフルリモートワークではないことも付記しておきます。地方メンバーはフルリモートです。
【プロクモは、なぜ創業当時からリモートワークという働き方を採用しているのか。】
プロクモの創業は2013年です。今ではリモートワークの働き方は普及していますが、2013年当時はまだリモートワークが普及していませんでした。そんな中、私がリモートワークを採用したのにはいくつかの理由があります。
1) 働くメンバーのメリット
・通勤時間を減らしたい
前職では、往復2時間半ほどかかっており、週に10時間以上を通勤時間に使っていました。月にして4週だと40時間。これはかなり大きいです。朝の時間帯は電車内も当然混むので、座って寝られる、本を読めるという環境も作れず、「この移動が無駄でもったいないなー」と日々感じていました。
なので、プロクモでは「通勤ゼロ」で働ける環境をつくろうと考えました。
・時間を有効活用できる
通勤がないことで、朝にコーヒーを飲んでリラックスしたり、家族と過ごしたりと、余裕をもって1日をスタートできます。また、業務終了後も、家に帰る時間を考えずに、趣味や家族との時間を持つなど、時間を有効に活用できます。
1日往復2〜3時間かかっている人にとって、これはめちゃくちゃ大きいです。1日2〜3時間の通勤がなくなると、生活の質もぐっと上がりますね。
・集中できる環境の選択
自宅での仕事は、集中しやすい環境を整えられるのも利点です。雑談も大事ですが、作業に集中したいときにメリハリがつけやすいのもリモートワークの良い点ですね。
・その他のメリット
女性メンバーに聞くと、「化粧をしなくてよいから化粧する時間が短縮されます!」「化粧代がほとんどかからなくなりました。」とタイパ面でもコスパ面でも良いようです!
また、プロクモでは、「業務中にちょっと病院に行きたい」「市役所に行きたい」などの“中抜け”もできるので(抜ける理由は必要です)、非常に混み合う時間帯に病院などに行かなくてよく、リモートで仕事をしながら生活に合わせた柔軟な働き方が実現できます。
2) 会社経営におけるメリット
また、リモートワークの働き方を採用していることで、会社経営においてもメリットがあります。
・全国的に多様な人材の採用ができる
通勤距離を考慮しなくてもよいので、採用する社員メンバーの居住地に地理的制約はありません。リモートワークを可能にしているため、全国から多様な人材を採用できます。
高いスキルを持ちながらも、諸事情で地方に住まないといけない人でも、プロクモなら東京の報酬体系で働くことができるため、採用の幅が広がります。
・さまざまなコストの削減につながる
交通費やオフィス維持費のコストも削減でき、その分をメンバーへの報酬還元や研修旅行などに活用しています。全員が出社しないということわけではないため、すべての通勤費がなくなるわけではありませんが、コストを抑えつつも働きやすい環境を整えることにつながっています。
【リモートワークに求められる自律性】
このようにリモートワークは、個人と会社にとってとても良い環境なのですが、誰でもリモートワークができるというわけではありません。メンバーにも自律性が求められています。
1) 自己管理能力の重要性
リモートワークでは、上長や同僚が近くにいて見られながら業務をするわけではないので、業務の進捗管理や時間管理、タスク管理を自分で行う必要があります。タスクの優先順位を考えながら進め、締め切りを守ることが必要です。
また、プロクモでは、スケジュール管理にGoogleカレンダー、プロジェクト管理ツール(Backlog)やChatコミュニケーションツールを利用しており、これらを組み合わせて使うことでタスクの進行状況をタイムリーに共有しながら業務を進められるので、主体的に活用することが大切です。
2)効果的なコミュニケーションスキル
リモートワークは集中できる環境である半面、顔を合わせて対面のコミュニケーションが減ります。チャットなどでのテキストコミュニケーションや、オンラインミーティングツールを活用したコミュニケーションが必要になります。
3)モチベーションの維持
自宅での作業は、集中力の維持が難しい場合もあります。自己モチベーションを高めるためのルーチン作りや、適度な休憩の取り方を工夫することが重要です。
【リモートワークのデメリットもある】
メリットがある半面、上記に書いたことと逆のことも起こることがあります。
1) コミュニケーション不足による誤解が生まれるリスク
オンライン上のやり取りのみでは、「ちょっといいですか」という声掛けがリアルの対面コミュニケーションに比べてしにくくなります。加えて、どうしてもテキストコミュニケーションが多くなるため、伝え方や捉え方にも工夫が必要になります。
2)孤独感やチーム意識が下がってしまうリスク
一般的に言われているのは、リモートワークでは、オフィスでの対面交流が減少することで、孤独感を感じたり、チームへの帰属意識が薄れることもある、ということです。
3)ワークライフバランスの崩れもありえる
これも一般的に言われていますが、リモートワークでは仕事とプライベートの境界が曖昧になるということも起こる可能性がありますね。
【どうやって社内コミュニケーションをとっているのか】
上記のことを踏まえて、プロクモではリモートワーク環境下でも円滑に社内コミュニケーションをとれるよう、いろいろと工夫をしています。
1) 「ちょっといいですか」オンラインミーティングの実施
プロクモメンバーは「ちょっといいですか?」というプチオンラインミーティングを活発に行っています。テキストコミュニケーションでは、なかなかニュアンスが伝わらないこともあるので、オンラインミーティングを行うことも多いです。
2) 定期的な1on1ミーティングの実施
チーム内の定期ミーティングに加え、各メンバーと定期的に1on1のミーティングを行うようにしています。業務の進捗や困っていることの共有、キャリアの方向性などについても話し合っています。
これにより、メンバー個々の業務や成長をサポートし、問題を抱えないようにすることで、モチベーションを維持することができます。
3) 社内研修合宿の企画
年に数回、全社員が集まる研修合宿を開催しています。業務スキルの向上やチームビルディングを図っています。対面での交流を通じて、リモートワークでは得られにくい一体感を醸成しています。実施実績としては、2024年:宮城県/仙台、千葉県/木更津、2023年:滋賀県/琵琶湖、2022年:神奈川県/湯河原、2018年:海外/ベトナムです。全国、いろんなところに行っており、メンバーみんなが楽しみにしています。
4) 全員参加の週次定例会を実施
毎週、全社員が参加するオンライン定例会を実施しています。会社の最新情報や各チームの進捗状況を共有しています。これにより、代表からプロクモの現状や今後の方向性などを伝えたり、メンバーの情報の透明性を確保しています。
5) オフラインコミュニケーションの重視
リモートワークが主流である一方、オフラインでの交流も大切にしています。例えば、関東圏や関西圏在住のメンバーで食事会や飲み会を開催したり、地方在住のメンバーが東京に出張して対面での打ち合わせや懇親会を行ったりしながら、濃厚なコミュニケーションをとる機会を作っています。
【これからの会社の働き方の考え方】
このように、プロクモではリモートワークの働き方をとりつつ、メリット・デメリットも踏まえた上で、メンバーみんなが働きやすくなるよう日々工夫をしています。
同時に、何においても快適にすればみんながんばれるとも考えていません。やはり一番は、成長感を感じる環境だったり、目指したい姿がありそこに向かっていっていること、仲間と共に歩んでいけている環境が大事だと考えています。律するところは律し、できるだけ快適にするところは快適にし、メリハリをつけたいと考えています。
まだまだ改善の余地はあるので、メンバーの意見を聞き、工夫を重ねながらよりよい環境づくりをしていきたいと考えています。