今回の記事は新卒入社7年目のMが担当します。
今回は、当社のジョブローテーションについて、私の経験談も交えてご紹介いたします!
【ジョブローテーションってなに?】
ジョブローテーションとは、社員の能力を開発するために、一定期間で職務や現場をローテーションする制度です。
上流工程から下流工程へと進む複雑なプロジェクトで仕事をするITエンジニアにとって、様々な現場で色々な工程やシステムに触れることはスキルを習得していく上で大切な過程だと思います。
最初に配属された部署がアプリ開発ならアプリ開発、基盤なら基盤で、プロジェクトは変わっても領域は変わらない、という会社が多いのではないかと思いますが、当社では、社員全体の総合力を高めることを目的として、領域やポジションは固定せず、多方面に活躍できるようにジョブローテーションを行っています。
【どのくらいの期間でローテーションをするの?】
これまでの社員の平均を集計すると、こんなグラフになりました。
3年以内のローテーションが75%近く、他社と比較してこれはかなり多い方なようです。私の場合は、長くて3年ちょっと、短いと9か月くらいで現場のローテーションを経験しています。
IT業界だとプロジェクトの切り替わるタイミングで現場が変わるのが一般的かもしれませんが、当社では本人のスキルアップを第一に考え、プロジェクト途中であっても別の現場へのローテーションを実施しています。
もちろん、現場業務の引継ぎは大変ですが…(笑)
それでも、新しい技術や人に接することができるローテーションを、楽しみにしていたりもしますね。
要員交代に否定的なお客様も多い中、引継期間の重複する人件費は当社で負担することで、契約上お客様との交渉を円滑に進める工夫を行なっている様です。業務を属人化させない為にも会社運営上重要なのだとのことです。
【ジョブローテーションをしてよかったことは?】
良かったことはいくつかあるのですが、まず知識の引き出しがすごく増えた、と感じていることです。
私の場合、最初に大きめなシステム開発の現場で開発の工程を学びました。ここでは、プログラミングはもちろん、少し基盤寄りの開発や、DBの触り方についても学ぶことができました。2年半お世話になりましたが、この知識が私の基礎の部分になっていると感じていますね。
次の現場はPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の現場でした。つまり、システムを開発する立場ではなく、プロジェクト全体を管理し推進する仕事で、これまでと全く違う立場での参入となりました。
今までと業務内容が全く異なり分からないことばかりです。単語も作業も何が何やらといった状態でした。しかし開発チームと現場チームの認識齟齬があった際に、前の現場で開発をしていたからこそ、開発担当の方々が言っていることの意味が理解でき、業務担当の方への通訳が上手くいきました。開発観点でのマネジメントサポートは自分なりにできたのではないかと思います。(笑)
3つ目の現場は、また開発プロジェクトに戻り、小さな開発チームのリーダーとなりました。これまでは自分に振られた仕事の消化がメインでしたが、今度はチームメンバーの作業を見ながら、かつ自分の仕事も消化する必要があり、また違った難しさを感じましたね…。ただ、知識の面ではやはり1つめの現場の知識がかなり役立ちました。システム自体の理解、障害が起きた際の調査など、経験していたからこそ早く動けた場面があったと思います。
人によってどんな経験をするかは様々だと思いますが、私は、色々な現場を経験することで、「あの時のあれと同じかも…」という引き出しを作ることができたので良かった、と思っています。
あとはやっぱり、1つの現場に長くいると私としてはどうしても飽きてしまうので、現場が異動するときの緊張と「今度はどんなことするんだろう」っていうワクワクが定期的に必要だと思っています(笑)