ビジネス英語の達人は、ビジネスへ取り組む姿勢次第
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私自身が通っていた空手&キックボクシングの道場の師匠が、「これからは世界を見よ!」っていうものだから関心をもってはいたものの、海外へ行く金銭的な余裕がなく、無縁でした。就職して、2年目。使えるお金もできてきたので、空手着をもって海外へ武者修行でもと思い、アメリカのシアトルへ。
今のようにネット社会ではない時代でしたので、シアトル・タコマ国際空港に到着すると同時に、地図を買って、電話帳をかたっぱしに道場の住所をメモしました。レンタカーを借りて、いざ、出陣。
地図の見方で苦戦、空手道、キックボクシング、テコンドーなどの道場に到着しても時間や日程が合わず、クローズ。なかなか、オープンしている道場にはたどり着けず、無駄な数日を過ごすことになりました。やっと見つけた極真系の道場で、自主練をしている同じぐらいの20代前半の練習生を見つけ、「プリーズ、ク・ミ・テ」と言ったら、「ノー・ク・ミ・テ、プラクティス・ツギャザー」ということで、いっしょに練習をすることに。立てないほど練習をして、次の日、動けなくなってしまいました。もう1件、総合格闘技の道場へ到着。ただ、オープンはしていたもののスタッフの方が「プリーズ・メッセージ・ヒアー」ということで、メッセージを書いて帰国・・・。アメリカ滞在中は、JCBクレジットカードは空港以外、ほとんど使えず。私の英語が通じないので大変な思いをしました。計画性ゼロで、毎日の食事や宿も現地調達(半分はJCBカードが使えず、ほとんど車で野宿)。
帰国後、シアトルのジムから手紙が来て、「交流していきましょう」ということで、シアトルへ何度も行くことになりました。アメリカの試合に参戦、アメリカでの合宿と、シアトルの地は思い出深い地となりました。
外資系企業への転職も、上記の経験から、なんとかなるという気持ちで飛び込みました。英語が通じなければ、いろいろなボキャブラリーを使ってでも伝えようとする姿勢、そのうち、英語で喧嘩もするように。外資系企業の転職や年俸交渉を海外本社で行うようになり、いつの間にか、英語で戦うための方法を心得てきました。今の海外のパートナーとも良い関係が築けるのは、このような姿勢だからと自負しております。
流暢な英語もコミュニケーションであるほうが良いですが、目的をもって、ぶつかり合う英語は、もっと深い関係を築くことができ、チャンスもつかめます。