中村州一朗 | Shuichiro Nakamura
SBI系Slerにて証券・先物取引システムのITアーキテクトのキャリアを経て、株式会社サイバーエージェントで、ビッグデータ基盤開発やプロダクト全体のグランドデザインを担当後、複数の広告プロダクトの技術責任者に従事。
退社後、SNS分析に特化した株式会社ホットリンクで、AI基礎や、検索テクノロジ、自然言語処理など新しいことを学びつつ、自社で研究した拡散テクノロジーを元にServerlessアーキテクチャを積極的に取り入れた新規プロダクトのPdMとして従事。
アドテク業界での経験を活かし、楽天株式会社のグローバルアドプラットフォームプロジェクトにおいて、US、SG、FRなどの海外チームと連携しつつ日本側のDSPのPdMに。その後、DMM.comにてDMMグループ全体のマーケティングプラットフォーム構築の責任者として従事。2022年3月よりフォトラクションへ入社。
バリューチェーンが長大な建設業界。DXの実現に必要な技術が多岐に渡るため、技術的な側面での面白みが深い
中村さんは建設業界とは違った業界でのキャリアを歩まれていますが、なぜ建設DXという領域を選んだのでしょうか?
金融、広告といった業界でエンジニア/PdMとしてのキャリアを積み、今後のチャレンジに関して考え出した頃、様々な業界でのDXの必要性が高まっていて「建設DX」に関しての情報も度々耳にしていました。
建設業界はバリューチェーンが長大なこともあり、建設DXに必要な技術は一般的なWebシステムの開発以外に、BigData、IoT、AI&ML、BIM、AR/VR、Mobile&Cloud Technologyなど多岐に渡っています。
技術的な側面で面白さを感じていたこともあり、建設DX関連の企業を中心にお話をお伺いしている中で、この業界で私自身のキャリアを活かしていけるのではないかと思いました。
また、私自身、父が設計士、祖父が棟梁だったこともあり、建設という仕事が身近にある環境で育ちました。テクノロジーの観点から身近であった建設業界に関わりたい、自分が手がけたプロダクトを通して建設の世界を支えたいと考えたのもフォトラクションを選んだきっかけの一つです。
PMFをしているが、グロースはこれから。建設DX企業の中でも希少で面白いフェイズ
その中でなぜフォトラクションを選んだのでしょうか?
フォトラクションは創業者でありCEOでもある中島自身が大手ゼネコン出身ということもあって、初期のフェイズから日本の建設業が求める要件をプロダクトにしっかりと反映しています。その甲斐あってスーパーゼネコンを始めとした顧客も増え、業界内ではプロダクトの知名度も出てきています。
一方でマーケットのニーズを継続的にプロダクトに反映できる製販一体となった体制構築やプロダクトのスケールと品質を両立できる開発体制の構築など、今後の事業グロースを見据えた上で本質的に解決しないといけない課題をこれから紐解いて仕組み化していく必要があります。この変化を味わえるのは今のフォトラクション特有の面白さだと感じました。
これまで培ってきたメガベンチャーでの組織運営の知見をこれからグロースや組織の仕組み化にチャレンジしていくフォトラクションで活かしたいと強く思うようになり、入社することを決めました。
SaaSだけにとどまらず、ミッションに向かってチャレンジし続ける企業姿勢が強み
フォトラクションはどんなところが強みだと感じましたか?
提供するSaaSプロダクト「Photoruction」がスーパーゼネコンや大手ゼネコンを中心にご利用いただいている実績があり、建設業界という巨大なマーケットに深く入り込んでいること、バリューチェーンが長大な建設業界おいて一つのセグメントだけでなく一気通貫でのサービス提供にチャレンジにしていることなど、マーケットサイズが大きな建設業界の中でとにかく伸びしろがあるというところですね。
フォトラクションはSaaS以外にもAIを活用した建設業特化のBPOサービス「建設BPO」(工事の事前準備や、書類作成、データ入力などをサポートをするアウトソーシングサービス)も提供しています。
建設BPOは、建設業界が足元向き合っている”労働生産性の向上”、”残業時間の削減”といった課題感により深く、より直接的にアプローチすることが可能です。サービス運用の中に建設業に特化したAIを活用していることもかなりユニークな部分だと感じています。
また、SaaSとBPOを組み合わせたNext SaaSである「BPaaS」を実現し、サービス展開を始めた点も、フォトラクションの大きな強みだと思っています。BPaaSに関してはCEO中島が詳しく説明しているので、ご一読ください。
サービスのクオリティに妥協しないサポート体制が素晴らしい
フォトラクションに入社して感じていることを教えて下さい。
入社して驚いたことが何点かあります。まず、何に対してもほぼドキュメントが揃っていることです。そんなこと当たり前かと思うかもしれませんが、スタートアップでは、限りあるリソースや時間の中で開発やリリースを急いだことによる副作用の一つとしてドキュメントが無いということがよくあります。入社後、どんな質問をしてもドキュメントのURLが共有されるので驚きました。
「知財共有」という価値観をValueとして社内で共有しているのですが、こういった”誰もが必要な情報に瞬時にアクセスできる文化”を形成し、現在まで続けられてきたことは純粋に尊敬しております。
また、スタートアップのこの規模でしっかりとしたQAチームが形成されていることにも驚きました。大手ゼネコンなどセキュリティを特に重視されるお客様が多いので、サービスのクオリティに関して妥協せず、積極的に取り組んでいる姿勢はとても良いと感じました。全体的にサポート体制がしっかりしているのは素晴らしいと思います。
今後、成長していく中で更なる改善も必要だと思いますが、逆に言うと自身で作り出せる、改善提案できる余地があるので、さまざまなことに積極的にチャレンジできる環境であると思います。
ユーザ視点を忘れずより強みのあるプロダクトを目指していく
フォトラクションでまだまだ足りないことや、今後強化しなくてはいけないと感じたことはありますか?
今一番大事だなと思っているのは、各々がユーザ視点を持つことと、プロダクト理解を深めることです。
利用いただくユーザが増えるに伴って、要望や改善依頼が増え、機能が増えた結果、UXに対して改善が必要な部分も出てきています。ユーザーや、マーケットが求める機能はどんなものであるか、それらを実際に使うシーンをイメージし、どのようなUXや機能であれば効率よく作業できるかなど、ユーザ視点での考慮やプロダクト理解をさらに強化していくことが重要になると思っています。
自社サービスだからこそ、自分の声がプロダクトに反映できる可能性は誰にでもあります。ただ、そのためには自分達が何を作っているかの理解を深めることがまずは大切だと考えています。今は、開発組織以外の部署との連携を強化し、製販一体となったプロダクト開発が行えるような体制や仕組み作りにも取り組んでいます。
今後は、各メンバーが実際の現場で利用するようなシミュレーションを行うようなワークショップなども開催し、プロダクト理解が深まるようなオフラインイベントや、エンジニアも直接ユーザの声を聞くことができるような企画も計画しています。さらに、ドメインやマーケットの知識に自信がない方も活躍できるようにサポート体制も強化していこうと思っています。
キャリア形成を支援し、フォトラクションの価値も高めていきたい
中村さんはエンジニア組織をつくる上でどんなことを大切にしていますか?
エンジニア組織においてチームのアウトプットを最大化することはもちろん大切ですが、私は各個人のキャリアデザインも重視していきたいと思っています。各個人がどんな状況や環境においてもサバイブできるような人材でいて欲しいと思います。
そのために、様々なことを経験頂き、スキルアップし、市場価値を高めることでオプションの多い人生を送ってもらえるように応援するのが私の役目と考えています。
フォトラクションには、チャレンジするパスの選択肢がたくさんあり、たとえそのキャリアが未経験でも、サポートを受けつつ進んでいけます。エンジニアに限らずキャリア形成の環境が充実しているのは良いですよね。
各個人の市場価値が高くなると次の機会を求めて退職者が増えるのでは?と思われるかもしれませんが、私は全然それを悪いことと捉えておりません。良い転職ができたら「おめでとう」と言ってあげたいし、フォトラクションでの経験が評価され、その人の飛躍につながったのであれば、それは大変嬉しいことです。活躍できる人が増えればフォトラクション自体の評判もあがり、自ずと良い人たちが集ってくる良い組織になっていくと考えています。
どのような方に仲間になってほしいですか?
フォトラクションの開発組織は、メンバーそれぞれが自立しつつも、思いやりの精神をもって、日々の業務にあたっていくことで、最高のパフォーマンスを出していける組織だと思っています。
これまでの業務経験や、開発スキルももちろん重要ではありますが、やはり最終的に大事なのは人柄や、ホスピタリティの精神の有無ではないのかなと思います。「正しい」より「優しい」を選びたいですね。
最後にひとことお願い致します!
我々の提供するサービスが実際の建物を建設するプロセスで活用され、実際のビルなど建築物が建てられているという現実に私自身とても浪漫を感じており、入社してよかったと思っております。
フォトラクションはマーケットからしっかりと評価されていて、使っていただくお客様や現場が増えており、順調に成長しておりますが、「建設の世界を限りなくスマートにする」というミッションのもと、今後もまだまだ成長を続けてまいります。
少しでもご興味を持っていただけたら是非、フォトラクションの可能性や、良さに関してお話をさせていただき、皆さんのキャリア形成のお手伝いの機会をいただければ幸いです。
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