こんにちは、広報の田原です🐶
2026年8月より、TYLは創業10期目に突入しました!そんな節目である一発目に、改めてTYLが世の中に提供している価値について、代表の金児にインタビューをしました。
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動物医療の現場には、いまだに多くの「見えない非効率」が存在しています。人手不足、経営の属人化といった課題に対し、TYLは「動物病院が本来の医療に専念できる環境」の創出に挑んでいます。その先に見据えるのは、ペットがより長く、幸せに生きられる社会の実現です。
今回は、その未来を描くTYL創業者・代表取締役社長の金児に、同社が向き合う社会課題と、5年後のビジョンについて伺いました。
動物医療の現場に潜む「ムリ・ムダ・ムラ」とは?
――TYLはいま、ペット業界にどのような課題を感じていますか?
動物医療の現場には、いまだ多くの「ムリ・ムダ・ムラ」が潜んでいます。本来であれば分業すべき「医療」と「経営」を、獣医師や院長がすべて一人で抱え込んでいる構造に起因しています。
具体的には、受付から採用までを多重に担う「ムリ(過負荷)」、専門家である獣医師がノンコア業務に時間を費やす「ムダ(非効率)」、そしてそれらが引き起こす治療水準や対応の「ムラ(ばらつき)」という3つのレイヤーで課題が連鎖しているのです。
どれほど優秀な獣医師であっても、この構造の中では、「医療に集中する時間」を確保できません。その結果、治療水準のばらつき、スタッフの疲弊、飼い主とのコミュニケーション不足といった負の連鎖が、医療現場に生まれてしまっているのです。
――人間の医療現場と獣医療の現場では、労働環境が大きく異なりますね。
本来、獣医師や動物看護スタッフの方々が最も力を発揮すべきは「診療」の時間です。人間の医療に置き換えれば、「町のかかりつけ医が受付も会計も手術もすべて一人でこなしている」状態です。それでは慢性的な時間不足に陥るのは当然です。
緊急度の高い動物を優先すべき場面でも、待合室では多くの飼い主様が長時間待機し、スタッフも手が回らない。そうした現場に「ムリ・ムダ・ムラ」が積み重なっています。
だからこそ私たちは、経営・採用・事務処理といった診療以外の「ノンコア業務」を全面的に担うことで、獣医師や院長が「医療に集中できる環境」を整える。それが結果として、ペット医療全体の質の底上げに繋がると確信しています。
――動物医療の非効率に対し、TYLではどのような課題解決に取り組んでいますか?
私たちは「経営のプロフェッショナル」として、獣医師の真のビジネスパートナーでありたいと考えています。
獣医師はいわば、経営者・治療者・事務担当者・教育者を同時に担う「四刀流」の存在です。しかし、それをすべて一人で背負い続けることには限界があります。
私たちは、採用・業務設計・労務・人事制度の構築といった「経営」領域を支援することで、先生方に「診療に集中できる時間」を取り戻していただいています。
TYLが目指しているのは、単なる「経営サポート会社」ではなく、「経営の側面から医療の質を高める会社」です。先生が最も輝ける場所である「現場」を守ることが、ペットと飼い主の幸せに直結すると信じています。
とくに、大きく貢献を実感しているのが採用支援です。かつては、院長自らが学校へ足を運び、求人票を配布し学生と連絡を取り合っていました。現在は私たちが間に入り、採用計画の立案から数年先の人員計画まで一緒に設計しています。HR支援コンサルティング・キャリアサービス・求人メディアを通じ、採用から定着・育成までを一気通貫で伴走できることがTYLの強みです。
――顧客の声で効果を実感されたエピソードはありますか?
ある動物病院では、30人ほどのスタッフのうち半数がTYL経由での採用でした。その院長先生から「TYLがなければ、もう採用を続けられなかった」というお言葉をいただいたことがあります。
人材サービスでは、100人の登録者がいても、実際に採用に至るのは10〜15人程度です。それでも、サービスを通じて信頼を寄せてくださる「TYLファン」の存在があります。その積み重ねこそが、現在のTYLを支える根幹だと感じています。
「転職=TYL」をつくる、信頼の構築
金児の愛犬 左:ようてんちゃん 右てんてんちゃん
――現状の事業における「最大の強み」と「独自性」はどこにありますか?
最大の強みは、「情報インフラを押さえていること」です。業界内で圧倒的なシェアを持ち、「ナンバーワンがナンバーワンであり続ける」ネットワーク効果が機能しています。
多くの選択肢があるなかでも「やはりあそこに頼もう」と選ばれ続ける、いわばインフラ的な存在感。動物医療の採用・経営支援においても、「やはりTYLへ」という状態が着実に形成されています。
独自性は、「顧客との関係の深さ」にあります。なかには、ライフステージに合わせて10年以上にわたりTYLのサービスをご利用いただいている方もいます。 たとえば、獣医学部の2〜3年生の頃に出会い、新卒での就職支援、数年後の転職支援、さらには30歳前後での動物病院開業相談へと、長くお付き合いが続くケースです。
私たちはM&A事業も手がけているため、病院を譲りたい先生と、新たに開業したい先生をつなぐことも可能です。「学生 → 就職 → 転職 → 開業 → 経営支援」を一気通貫で伴走できる──これがTYLの唯一無二の独自性です。
「ペット医療業界の総合商社」へ──5年後のビジョン
金児愛用のPC等を保管するキャスター
――5年後、TYLはどのような形で世の中に価値を提供していると考えていますか?
計画は「当てるため」のものではなく、「どうありたいかを明確にするため」のものだと考えています。そのうえで描く5年後は、ペット医療分野において「ペット医療業界の総合商社」としての圧倒的な存在意義を確立している姿です。
キャリア支援でも経営支援でも、「ペット業界といえばTYL」。自社で動物病院を運営して得た知見をもとに、サービス数を現在の2倍へと拡大していきます。
予約システムや購買支援など未着手領域も、自社開発やM&Aで拡大し、医薬品・備品の流通にまで関与することで、病院経営の全体を一気通貫で支える仕組みを構築します。
人間の医療と異なり役割分担が明確でない動物医療だからこそ、民間の力で効率的な医療提供の形をつくれる余地がある。──5年後にはその先頭に立っていたいと考えています。
――新規事業・既存事業の進化を通して「必ず実現したい価値」は何でしょうか?
それは、一貫して「ペットの家族化推進」です。
私たちはこれを、「ペットの平均健康寿命が延びていること」そして「ペットと飼い主が一緒に過ごす楽しい時間の総量が増えている状態」と定義しています。病院経営の支援も、採用の支援も、すべてはその未来を一日でも早く引き寄せるための手段です。
――5年後のTYLを象徴するサービスや仕組みをひとつ挙げるとすれば?
ひとつに絞るのは難しいですが、もしあげるとすれば「動物病院から圧倒的に信頼されるパートナー」という関係性そのものです。採用・経営・集客・購買・販売・労務など動物病院の運営に関わるあらゆる領域で総合的に支援できる存在。「TYLと組めば安心」と自然に言っていただける状態をつくることが、「ペット医療業界の総合商社」へと進化していくための原動力になると確信しています。
成長し続けるために必要な「人と組織」の進化
金児の愛犬アート
――この5年間で突破すべき「最大の事業課題」は何ですか?
間違いなく、人材採用です。「人」を中心としたビジネスである以上、採用が止まれば成長も止まる。求人倍率が上昇し、優秀人材の獲得競争は激化する中、TYL自身が「この会社で働きたい」と選ばれ続ける存在であることが不可欠です。
鍵を握るのは、「魅力ある人材マネジメント」です。報酬・評価・配置転換などといった制度設計を通じて、人が力を最大限発揮できる環境をどれだけ構築できるか。「この会社で成長できている」と社員が実感できる状態をつくることが、今後5年間で乗り越えるべき最大の挑戦だと考えています。
――市場で勝ち続けるための「武器」は何でしょうか?
「トータルで勝負できること」と「信頼と取引の積み重ね」です。現在はすでに30%以上の業界シェアを持ち、多くの動物病院からTYLの名前を認知されています。この状態をさらに広げ、自社努力で40%、M&Aも含めて最終的に90%を目指します。10年かかっても業界を支える「インフラ」になる。その覚悟で目の前の一社一社との信頼を積み上げています。
――「5年間で変えたい」事業の仕組みや体制はありますか?
最優先は、「人が増えても機能し続ける組織」です。事業の成長スピードが速い分、人が増えるたびに新たな課題が出てきます。もっと多くの人を迎え入れたいのに、マネジメント層や育成体制がそのスピードに追いついていないのが現状です。
だからこそ、マネジメント層の強化と人材登用・抜擢の仕組みづくりに集中的に取り組みます。入社した人が育ち、次のリーダーとして活躍できる構造を整える。それが、組織成長を支える最大の土台です。
――2030年までの従業員規模はどのくらいを想定していますか?
社員数800人規模を目指しています。その頃には、TYLという組織が、より自律的に、より強く動けるチームの集団になっているはずです。「人が増える」だけではなく、「人が育ち、それに伴い事業が加速する会社」の状態をつくること。それがこれからの5年間で必ず実現したい組織の姿です。
未来をつくる仲間へ。「自分の成長に、挑戦しよう」
――5年後のTYLを支える新しい仲間に期待する役割や視点をお聞かせください。
「ひとつ上の視点」と「ひとつ上の役割意識」を持ってほしいと思っています。たとえメンバーとして入社したとしても、プレイヤーとして成果を出すことはもちろん大切ですが、「自分がこの部署のマネージャーなら、どう動くか?チーム全体をどう動かすか?」という視点で考えられる人が増えれば、組織は格段に強くなります。
一方で、ただ上を目指すことだけがすべてではありません。大切なのは、「自分が担う役割を全うしながら、一段上のステージを意識し続けること」。自分の成長と仲間の成長を同時に見据えて動ける人と、次のTYLをつくっていきたいです。
――TYLで得られる成長や経験とはどのようなものでしょうか?
TYLで働く一番の醍醐味は、「事業をつくる臨場感の中で、自分自身が成長できること」です。現在、上場準備を進めながら、新たなステージに向けて挑戦しています。ガバナンスやコンプライアンスを意識しつつも、スピード感を持って新事業を形にしていくーーその過程に身を置けることは、成長企業の中枢にいる証です。
変化が激しい分、個人への裁量とチャンスも大きい。成果を出せば、年次や役職に関係なく、次のステージを任せてもらえます。実際に、入社から数年でマネージャーに抜擢されたメンバーもいます。もちろん、挑戦には責任も伴いますが、自分の力で会社を前進させているという手応えを、日々感じられる環境がここにはあります。
――最後に、これから仲間になる人へメッセージをお願いします。
TYLには、成長市場の中で、成長企業と共にに、自分自身も成長できる環境があります。会社としてもまだまだ発展途上で、答えのないことばかりです。だからこそ面白い。
一人ひとりの意志と行動が、会社の未来を形づくっていく。そんな瞬間を一緒に経験していきたいです。
成長を待つのではなく、自ら掴みにいける人へ。TYLは、そんな仲間と未来をつくっていきたいです。