「テクノロジーをすべての人が使える世界に」をビジョンに掲げるペライチは、ホームページ制作ツールだけでなく、予約や決済などビジネスに必要な機能やサービスをトータルに提供することで、個人事業主や中小企業を始めとするユーザーのビジネス成長を支援しています。
このたびペライチは、2025年4月1日に経営体制を変更し、取締役CFOの藤本旬が代表取締役CEOに就任しました。
今回の人事ブログでは、新代表取締役CEOの藤本さんに新体制に込めた想いや、今後のペライチの展望についてお話を伺いました。
藤本旬(Jun Fujimoto)株式会社ペライチ 代表取締役 CEO
1983年山梨県生まれ。カリフォルニア州立ポリテクニック大学ポモナ校卒業。 新卒でみずほ証券に入社し、M&A、ECM業務に加えて、経営企画業務(日本・米国)に従事。その後、EY新日本有限責任監査法人、PwCコンサルティング合同会社にてコンサルティング業務に従事し、2022年1月よりペライチに執行役員CFOとして参画。その後取締役CFOを経て、2025年4月より代表取締役CEOに就任。
―まずは、今回代表に就任されたお気持ちをお聞かせください。
ペライチは2020年10月のラクスルからの出資受け入れ以降、ラクスルグループの一員として、協力関係を築いてきました。そして2025年4月からラクスル100%子会社となり、ラクスルとのシナジー最大化のポートフォリオを描く新たな経営フェーズを迎えました。これまで通り、個人事業主や中小企業の皆様のビジネス成長を支援していくことは変わりありませんが、生成AIやノーコード活用が本格化するなか、今後はより一層ユーザーに寄り添い、ニーズに応じたサービスと機能を提供していくことが重要です。
今まで取締役CFOとしてペライチの経営に携わる中で、組織づくりや事業運営の基盤を築いてきた実績と、ファイナンスやコンサルティングのキャリアを歩んできた経験を活かし、代表取締役CEOに就任しました。
キャリアを通じて数字を通して経営に関わる役割を担ってきた一方で、以前から組織全体のマネジメントに挑戦したいという思いも抱いていました。このたびの代表取締役CEO就任で、これまで見てきた数字の世界に加え、組織やプロダクトといったより広い視野でペライチに向き合えることを楽しみに感じています。
―ペライチがこれから目指す方向性について、どのように考えていますか?
ペライチの原点は、「誰もが簡単にホームページを作れるようにする」ことにあります。一方で、現在のペライチは、ホームページ制作ツールにとどまらず、予約機能や決済機能、さらには顧客管理など、ビジネスに必要な機能をトータルに提供するプラットフォームへと進化しています。
今後は、こうした複数の機能をより深く連携させ、「ビジネスの最初の一歩はペライチ」「最初の“売る”はペライチ」という選択肢が自然に浮かぶ存在を目指していきたいと考えています。
そのためには、プロダクトとしての磨き込みはもちろん、マーケティングやカスタマーサポートといった顧客接点も含め、あらゆる体験の質を高めていく必要があります。
また、ラクスルグループの知見やリソースも活用しながら、より多くのユーザーに価値を届けていきたいですね。
―今後、代表としてどのような組織をつくっていきたいですか?
ペライチは複数の部門に分かれて業務を行っていますが、私たちが提供しているものはあくまで一つの「ペライチ」というプロダクトです。チームや部署の枠を超えて、「ペライチとして何を届けるべきか?」という視点を全社で共有できるような、一体感のある組織を今まで以上につくっていきたいと考えています。
現場に最も近いメンバーの声にこそ、プロダクトやサービスを進化させるヒントがあると信じています。役職や部署にとらわれず、誰もが意見を出し合い、共に考え、共に決断できる組織を目指します。
また、変化の激しい時代だからこそ、柔軟に物事をとらえ、必要に応じてすばやく方向転換できる「しなやかさ」も欠かせません。メンバー一人ひとりが「どうすればもっと良くできるか」を自ら考え、行動できるような環境づくりにも、引き続き力を入れていきます。
―理想の組織づくりを目指すにあたって課題になっていることはありますか?
ペライチはビジョンとミッションに加えてバリューも大事にする組織文化があります。一方で、バリューを自分事として咀嚼し行動できているかというと、まだ伸びしろがあると感じています。バリューを体現することが、最終的にはプロダクトの品質やユーザー体験の向上にもつながります。
また、現状はチーム単位での行動が中心になりがちですが、「ペライチ」としてどうあるべきかという共通認識を持つことで、より一体感のある組織になれると考えています。たとえば、社内の会話で所属する組織を主語にせず、「ペライチとしては〜」と、ペライチを主語に語れるような、目線の揃った組織でありたいですね。
―メンバーにはどのようなことを期待していますか?
未来志向を持って働いてほしいと思っています。目の前の業務をこなすだけでなく、「5年後、自分はどうありたいのか」「ペライチという会社やプロダクトがどう進化してほしいか」といった、少し先の未来をイメージしながら日々の仕事に向き合ってもらえると嬉しいです。長期的な視点を持つことで、目の前の業務の意味や、取り組む意義も明確になっていくはずです。
また、個人(として)のキャリアや想いを大切にしつつ、「ALLペライチ」で目標に向かって進むことも大切にしてほしいです。
「どうしたらもっと良くなるだろう?」と、自ら問い続ける姿勢が、プロダクトや組織の進化につながってきます。一人ひとりが当事者意識を持ち、共に考え、動ける組織をつくっていきたいですね。
―最後に、今後の展望や意気込みをお願いします!
ペライチは創業から10年以上が経ち、ユーザーも累計60万を超えるまでに成長しました。企業や個人事業主の皆さんにとって、ビジネスを行ううえで一定の役割を担っていると感じていますが、それでもまだ私たちのサービスが届いていない方がたくさんいます。
創業当時からの想いは変わらず、「テクノロジーをすべての人が使える世界に」というビジョンの実現に向けて、どうすればより多くの方にペライチを使ってもらえるか、どうすればユーザーのビジネスをもっと支援できるかを、これからも試行錯誤していきたいと考えています。
これまでペライチは“ホームページ制作ツール”という印象が強かったと思いますが、ここ数年で予約や決済など、ビジネスに使える機能も大きく進化しています。今後は、そうした新しい機能の価値も届けながら、ペライチをより幅広く活用していただけるよう、ユーザー層の拡大とビジネス支援の深化の両輪で展開していきます。
この記事を読んでくださっている皆さんには、ぜひ「ペライチが目指す未来」や「プロダクトがどのように社会に貢献しているか」に興味を持っていただきたいと思っています。
プロダクトとビジョンがしっかりと結びついているからこそ、自分たちの仕事の意味や手応えを日々感じられる環境があります。
「こうしたらもっと良くなる」「こんなことをやってみたい」と主体的に考えられる方と、一緒に未来をつくっていけたらうれしいです。
-藤本さんありがとうございました。
ペライチでは現在、私たちと一緒に働く仲間を募集しています。
興味を持っていただいた方はぜひ、気軽にお話してみませんか?