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スタッフインタビューvol.102「組織の中で、手を動かし続ける」

入社して丸2年経ったアドベンチャーエデュケーションのヒロシ(加藤央)。今年度は工事にも初挑戦しました。動き続けるヒロシの2年間とこれから!
前回のインタビューはこちら

2年間の成長

いまは指導者養成系プログラムのコーディネートとグッズをメインに担当しています。この2年間で一番成長できたところは、いかにその人達のニーズや必要としている体験や学びを提供できるかを考えるようになったところです。それはファシリテーションでも同じです。

数年前までは、自分が「参加者にとって良いのではないか」と思った活動を準備し、自分の見立て通りにグループが変容していくことに安心していました。でもあるとき、はたしてそれがそのグループにとってのベターやベストな体験になっているのかと考えるようになりました。いかにその人たちのニーズや求めるプログラムができるか、ということに興味を持ち始めました。

さりげなく溶け込む

ファシリテーターとして、確実に変わった部分は、さりげなくその場やグループに溶け込めるようになったところです。PAJに入るまでは、「年上のお兄さん」的存在で場を盛り上げて、賑やかな関わり方が多かったような気がします。

場の雰囲気が僕をきっかけにしてつくられてしまったら、それはグループから醸し出されているものではないと思ったんです。いまは自然な関わりの中で、こちらが言葉を発しなくても、良くも悪くも雰囲気がつくられていくのを感じます。

ファシリテーションのスタイルはこれからもまだまだ変わると思いますが、自分自身の変化を恐れずに受け入れて、成長していきたいです。

自分らしいトレーナーを目指して

昨年の秋から、ファシリテーターを養成する「PAトレーナー」になるための入り口に立ちました。ファシリテータートレーニングは、参加者がファシリテーターとして立っていく原体験になるので、トレーナーの仕事は重要です。

ファシリテーターとして知っておくべきことを一方的に教えるのではなく、体験から学べるようにするのが大切です。ふりかえりや指導者視点について学ぶ際も、実際に自分がグループの中で考えた体験があるのとないのでは、学びの得やすさが違うと思います。これからファシリテーターになっていく人にとって、記憶が呼び起こされるような体験が紐付いてほしいです。

PAトレーナーとして成熟していくためにまだまだ学べることがたくさんあるので、どんどんチャレンジして吸収していきたいです。

PAグッズのちから

グッズ販売にもちからを入れていて、「Playful Tool Box」というシリーズでイベントも始めました。取り扱っている商品の一つひとつに意味と価値があると思うので、まだまだ届けられる余白があると思っています。

「PAはグッズやアクティビティじゃない」という人もいますが、グッズにもちからがありますよ!プログラムで、トートバックやカゴにPAグッズを入れて運んできただけで、参加者が「何それー?!」と近づいてきて、自然と打ち解けるような役割を担うこともあります。「興味を持つ」ということは、体験や学びの入り口として重要だと思います。

自然の中に人工物を持ち込むのは不釣り合いだという人もいますが、便利なものを便利に使って、プログラムに彩りをつけるのもいいと思っています。

ロープスコースを建てる現場に立って

7月に9日間、ロープスコース施工現場に行ってきました。工事を手伝いながら、安全のためにどのような手順を踏んでつくっているのかを直接見ることができ、一つひとつの作業が興味深かったです。これからファシリテーターとしてコースに出たときには、コースに対する安心感も増して、コースの見え方ががらっと変わると思います。

工事中は、ワイヤーを切ってかしめたり、ポールに穴をあけたり、ステープルを取り付けたりしました。高所で体勢を保持しながら力を使う仕事をするのはとても難しかったです。

プログラムと施工の現場は、雰囲気が全然違います。プログラムは全体の狙いはあってもファシリテーターに委ねられている部分が強い。施工は工期に間に合うように、その日ごとにどこまでやるかを決めて、一人ひとりが役割を担って、ひたすらにつくります。みんなでひとつのものをつくる意気込みを強く感じました。

僕は目に見えないものをつくるのも好きですが、もともと物づくりが好きなので、手を動かして、頭を悩ませながらつくったものが、目に見える形になって嬉しかったです。またぜひ施工の現場に行きたいです。そこには、動き続ける、つくり続ける面白さがあります。他のチームの人達と働き、その人たちのルーツや文脈を知る機会にもなり、本当にいい時間でした。

とりあえずやってみる

「手を動かし続ける」も、僕のこの2年間の変化だと思います。最初は「これやってみたい、あれやろうかな」と考えて、頭ばっかり動かしていました。でもやり始めてみないとわからないから、とりあえず手を動かし始めました。

いまはとにかく、動いています。自分の中で出来事を起こして、それに向き合ってやっていく中で、いろいろな気持ちが生まれてくるだろうし、それによって今までいた所の見え方も変わってくると思います。

頭で考えていても、行動を起こさないと、それがいいのか悪いのかもわからないので、とりあえずやってみるという感じです。しかも手を貸してくれるメンバーがいます。

悩むことはやめられないけど、「とりあえずやってみる」は、今後も続けていきたいです。現状維持ではなくて、常に一歩踏み出していきたい。ちゃんと物事に向き合ってチョイスして、チャレンジしていきたいです。面倒くさいとか、忙しいと言うのは簡単ですからね。

(20200730)

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