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ファシリテーターインタビューvol.91「組み合わせを楽しむ」

ファシリテーターのエントリートレーニングを修了したクボケン(久保健太郎)。3足のわらじを履きながら、楽しくファシリテーターデビューです!

うつ病を経験して

PAJのファシリテーター以外の仕事では、銭湯の番頭としてイベントを担当したり、うつ病の人の復職を支援する会社で働いています。復職支援では、グループワークや運動、実社会にあるようなストレス負荷をかけてみて、実際に社会でやれるかどうかを試したりしています。

僕自身がうつ病でした。新卒のときに頑張って働いていたら、気づくと会社の朝礼に出られなくなり、胸が苦しくなり、苦しい時間を過ごしました。そのときに自分自身の価値観を振り返る機会があり、そこで考えたことや答えを検証して行動に移していくことが、だんだん楽しくなってきたんです。

PA(プロジェクトアドベンチャー)との出会い

病気療養後、転職してバスの運転手として働きはじめました。そして5年が経ち、あらためて自分の働き方を考えてみたいと思い、不安もありましたが思い切って会社をやめました。これから何をしようかと思っていたときに、僕に合っていそうだと友人からPAJ(プロジェクトアドベンチャージャパン)を紹介されました。それまではPAのことは何も知らなかったので、まずはプログラムを受けてみるところから始めました。

実際にPAを体験してみて、体を動かして振り返る方法があるんだなと率直に思いました。体を動かしながらいろいろなことを見ると、頭がフル回転するんですね。グループでやる中で、自分のことを個々に振り返る時間もあり、楽しかったです。

そんな一日の体験があって、ファシリテーターをやってみたいと思いました。その頃、会社を辞めたときだったので、これから何をしていくか一番選べる自由な状態でした。ちょっとでも興味のあることはまずやってみていました。

ファシリテーターへのエントリー

2日間のファシリテーター養成のエントリートレーニングを受けたあと、OJTに入りました。1回目は見学で、2回目からはトレーナーと一緒に実際にプログラムをやりました。

最初にアクティビティをやったときは緊張していて、こなすことで手一杯だったと思います(笑)。小学生たちは話をきいているんだか、きいてないんだかわからない状態で、自分が参加者でいるのとは全然違うんですよ!わかってはいたけれど、そのギャップに最初は戸惑いました。「どうすればいいの、この子たちを?!」という感じでした(笑)

場をつくる

OJTを通して、だんだんグループの状態に気づけるようになってきたと思います。いまの状態を掴み、それに対してどうしていくかを考えられるようになってきました。

体力がすごくあるグループでは、どんな課題を出しても力ずくでやりきれてしまったので、もう少し「考える要素」を組み入れた課題設定をしました。プログラム中でも常に判断を求められますね。

グループの状態の変化を一回一回確認してやっていくのは本当に大事だと思いました。他のファシリテーターは、みんな掴みがうまく、グループ全体を話がきける場にしたり、取り組めるような状態にするのがめちゃくちゃうまいです。

盛り上げる場面、安全のことなど大切なことをきく場面、自分たちで考えてほしい場面など、その時々に必要な空気感を掴んだり、話をきいてもらえる空気をつくるのは大事ですね。

ファシリテーションを学ぶ

あるファシリテーターは、盛り上げるような話し方ではないのに、不思議な空気感でグループを掴むんです。テンションが高いわけでもないし、だからといって距離感があるわけでもなくて、大事な部分にはガッと踏み込んでいきます。それがとても面白かったんです。そういう独特のファシリテーションは何なのだろうと思います。同じ形で僕がやったらたぶんスベると思うんです。だから真似はできないけれど、そこから学べることがあります。自分にとってガッとハマるものはなんだろうと考えさせられました。

組み合わせを強みに

グループをみて感じた変化を見ながら、ゴールを思い描きつつ、臨機応変に軌道修正していくのは得意だと思います。常に状態をみながら考えていって、最適なものを出していきたいです。そのためにアクティビティのバリエーションを増やしていきたいし、どんどんプログラムに出ていって吸収したいです。

僕は組み合わせを考えるのが好きです。自分が持っている既存のものと新しいものを組み合わせたり、既存のものと既存のものを組み合わせて別のものをつくるのが好きなので、僕が持っているものとPAにあるものを組み合わせて何かやっていきたいですね。それをやっていくためには、まずは覚える、全体を把握することが大切だと思っています。

好きなことをとことん!

好きなことをとことんやっていける人が増えていったら、社会はもっと面白くなると思っています。PAのプログラムを通して、みんなに何かを気づいてもらえるのも嬉しいし、復職を目指してがんばっている人にも何かをお伝えできたら嬉しいし、銭湯のイベントを通してこういうやり方もあるんだと思ってもらえたら嬉しいです。

(20200216)

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