採用広報ノウハウ|採用広報ラボ produced by OTOGI -採用広報を科学する WEB MAGAZINE- |note
採用広報ノウハウについて発信している記事をまとめているマガジンです。
https://note.com/otogi_saiyo_koho/m/mdbe978dce53f
従来の採用施策が機能不全に陥る時代、市場は「本質的な解決」を待望しています。
私たちOTOGIは、「採用狭報を採用のスタンダードに。」というミッションのもと、日本の労働力人口減少と激化する人材獲得競争という企業が直面する課題に対し、“採用狭報”という概念で向き合い続けています。
本記事では、そもそも「採用狭報」とは何か、従来の採用手法が通用しなくなった背景、創業から3年間の軌跡と事業拡大の理由、そしてミッション実現に向けたOTOGIの戦略について、その全容を明らかにします。
なぜ私たちがこの未開の領域に人生を賭けるのか。その「覚悟」と「展望」について、ぜひ最後までご覧ください。
OTOGIが掲げるミッションは「採用狭報を採用のスタンダードに。」です。
「知らない人に自社のことを知ってもらうこと、つまり認知を取ること」を採用広報と言うのであれば、採用狭報は、「既に自社を知っている、または採用ターゲット“のみ”に向けたコンテンツ」を作成し、態度変容を促す取り組みを指します。もう少し簡易的な説明をするのであれば、「拡散に重きをおいたものを採用広報」、「企業理解の深度を上げるものを採用狭報」と言えます。
この“採用狭報”の実現こそが、OTOGIが掲げるミッションです。
人材獲得競争の激化により採用難易度は高まる一方です。この競争を勝ち抜くためには、「採用サービスを使うこと」だけでなく、「どう自社の魅力を伝えていくか」「求職者の意思決定に必要な情報を出せているか」という戦略転換が必要不可欠です。
それは、現在の市場環境と候補者の行動変容が、以下の事実を突きつけているからです。
この事実は、候補者が仕事を選ぶ側であることを明確に示しており、企業は選ばれる存在となるために、単に情報を公開するだけでなく、候補者に対して魅力を感じてもらうためのアトラクトを継続的に行う必要があります。
採用の難易度が上がった今、企業は採用サービスを「どう使うか」という観点だけではなく、本質的な「自社の魅せ方」を見直す必要があります。
採用活動において企業が自ら魅力を発信する必要性は、近年の候補者の行動変容によってさらに高まっています。
この情報過多の時代において、仕事選びにおいても「自分にとって無意味な情報をいかに排除し、有益な情報をいかに鮮度高く収集するか」という選職リテラシーを急激に高めているのです。求人票のような簡易の情報だけで応募の判断をするのではなく、自ら企業の情報を拾いに行き、その情報を元に判断する「認知→比較検討→応募」という、能動的な流れに変化しています。
せっかく認知をとって興味を持った候補者が、情報を探した際に「情報がなくて離脱する」ことは、採用活動における致命的な機会損失となります。
この事実は、採用における勝負は、企業と候補者が実際に会う前から始まっていることを示しています。つまり、企業が認知を獲得しても、応募前の選別で「ふるいに落とされない」ための対策が必須といえます。
そのためには、候補者が応募前に欲している情報がまとまった「企業理解コンテンツ」が重要な役割を担います。
この厳しい時代を勝ち抜くためには、「とりあえず情報を発信する」という手法では不十分であり、さらに言えば、表面的なテクニックや情報の拡散だけで候補者の心を掴むことは難しいです。
だからこそ、OTOGIは小手先の支援ではなく、徹底して「候補者が欲している情報のコンテンツ化」に向き合い続けてきました。この章では、「採用広報支援事業」の足掛かりとなったOTOGIのもう一つの事業である「Wantedly運用代行事業」について簡単に触れたいと思います。
OTOGIは創業以来、Wantedly運用代行事業において、他のどの運用代行会社よりも動機形成のためのコンテンツ制作に注力してきました。累計約3,000本にも及ぶ制作実績は、揺るぎない自信となっています。
この徹底したコンテンツ重視のアプローチは、「採用狭報を採用のスタンダードに。」というミッションに基づいたものであり、以下の実績にも繋がっています。
【Wantedly運用代行事業における定量・定性実績】
これらの実績は、OTOGIが小手先の手段を排し、本質的なアプローチに徹してきたことを物語っています。そして、この成果から2つの事実を導き出しました。
1つ目は「本質を見抜く候補者の存在」です。
企業の魅力や実態を過度に誇張するような見せかけの手段は、透明性を求める候補者の徹底したリサーチにより、もはや通用しません。表面的な訴求では、深く企業を理解し、価値観の共有を求める候補者の期待に応えることは困難だと考えます。
2つ目は「採用広報戦略において、ブレない軸となる仮説や戦略が重要になること」です。
OTOGIでは、この考え方を、金融用語になぞらえて「ファンダメンタルズ」と表現しています。本来、ファンダメンタルズとは企業の財務や業績といった「実態的価値」を見極めることを指します。採用広報においても、「どう表現し、どう届けるか」ばかりを追うのではなく、「誰に、何を、なぜ届けるか」という土台が置き去りになっているケースが多く見受けられます。
この観点を疎かにすると、発信がテクニック頼みの小手先となり、結果としてターゲットに響かず、誰にも刺さらないコンテンツを量産してしまうリスクが生じます。
OTOGIでは、Wantedly運用代行事業において、このコンテンツの力によって単なる求人だけの運用による人数増にとどまらない採用課題の解決を実現してきました。企業理解の深度が鍵となった、インパクトの大きい採用成功事例を紹介します。
このコンテンツ制作の実績と、そこから得られた「コンテンツが採用成功の鍵を握る」という確信こそが、次のステップである「採用広報支援事業」への拡大の足がかりとなったのです。
OTOGIは創業以来、Wantedly運用代行事業を通じて多くの知見を蓄積してきました。現在はその実績を基盤とし、運用の枠組みを超えた「採用広報支援事業」へと領域を拡大しています。事業拡大に踏み切った3つの理由についてご説明します。
背景にある第一の理由は、Wantedly運用代行事業を通して肌で感じた、企業理解コンテンツに対するニーズの顕在化を実感したためです。特に、採用支援を生業とする同業パートナー(求人広告代理店等)や採用代行会社からの相談が増加しました。
求人票のブラッシュアップやスカウト文面の修正、緻密なターゲティングといった支援を実施していても、選職リテラシーが向上した候補者に対しては、「自社の魅力を深く伝える採用広報コンテンツ」がなければ太刀打ちできないと、従来の支援の限界に直面していたのです。
その中で、採用市場を熟知している採用代行会社がコンテンツ作成に強いOTOGIのサービスを名指しで紹介してくれるようになったことは、「採用広報の時代が来た」という何よりの確信となりました。
第二の理由は、選職リテラシー向上という時代の変化に対し、企業の対応が必要不可欠であると判断したためです。現代において、企業理解ができるコンテンツが整備されていなければ、候補者は気軽に情報のない企業に応募しなくなり、もはや選考の対象にすらならないというシビアな現実があります。
この時代の潮流が顕在化した今、企業の採用戦略の根幹を支援する必要があるという認識が、事業拡大の大きな後押しとなりました。
第三の理由は、OTOGIとしての核となる採用広報/狭報ノウハウを確立できたためです。約3,000本のコンテンツ制作を通じて、「どのようなコンテンツを作るか」ではなく、「どのような観点でコンテンツを作るか」という上流の考え方の重要性を再認識しました。
この核となるノウハウを確立したことで、記事メディアに留まらず、例えば動画やSNSといったアウトプット形式が違う領域への事業展開も可能になるという確信を得ました。
これまでの経験から得たOTOGIの採用広報/狭報ノウハウをまとめた全60Pにも及ぶホワイトペーパーをXにて無料配信したところ、たった一つのポストが7万インプレッション、100DLを記録しました。また、ノウハウをまとめたホワイトペーパーの広告獲得単価が業界平均の約10分の1(CPA1,000円)に抑えられた実績も出ておりこのデータは、市場に解決策が不在であり、ニーズが極めて高いことを証明していると強く実感しています。
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一方で、当初想定していた計画との乖離にも直面しました。現場の人事担当者は採用広報の意義を理解しているものの、経営陣が「動機形成」への投資を理解しきれないという、現場と経営層の間で生じた認識の乖離を痛感させられました。
しかし、OTOGIはこの乖離をネガティブに捉えていません。この葛藤があるからこそ、啓蒙活動を続けるやりがいがあると感じており、ミッション達成に向けた揺るぎない推進力となっています。
弊社代表の山本は創業当初からOTOGIが持つべきケイパビリティ(組織としてのスキル)を定義していました。「あらゆることが得意な組織」というのは現実的ではないため、今後の構想や事業から逆算し、戦略的に持つべきケイパビリティを絞り込んでいます。このケイパビリティの設計こそがミッション実現の大きなファクターだと考えています。
情報を整理し、再構築することで新たな価値を発揮する能力を指します。
採用活動に深く入り込む必要があるため、一企業の採用担当者と同等の高い視座が求められます。ただ聞いた内容をそのままアウトプットするだけでは、OTOGIの介在価値は生まれません。顧客が持つ魅力を第三者視点で最大限に引き出し、候補者に響く形へと「料理」するという創造的な工程が欠かせません。
無理なセールスをしない、誇大表現をしない、感謝を怠らないなどの価値観を大切にしています。
特に代表の山本は「売って終わり」ではなく、「成果を出すことがゴール」ということと、「ビジネスは応援の総量」という考え方が根本にあるためです。目先の利益だけではなく、中長期の関係性を大切にするという会社の価値観にも紐づいてきます。
またOTOGIが提唱する、目先のPV欲しさのための背伸びコンテンツを作らない採用狭報にも通ずる考え方となります。採用広報は炎上リスクも伴う公の活動であるからこそ、小手先の手段に走らず、真摯に企業と向き合う責任感が求められます。
不確実な状況でも相手に納得してもらう能力を指します。
成果の証明が難しい採用広報という「投資」領域において、信頼関係を構築し、プロジェクトを円滑に進行させながら投資対効果を明確に伝えることが、重要な要素となるためです。
採用広報は数値的な成果が出るまでに時間を要し、因果関係もわかりにくい特性を伴うため、定量的な数値はもちろん、定性的な変化を捉え、採用広報の成果や意義を証明する力が必要不可欠となります。
受注までの営業工数を極小化し、運用支援に集中させる能力を指します。
これは、代表の山本が掲げる「僕たちのような“運用代行サービス”といった業態は、リソースの多くを顧客に向き合う時間に割くべき」という経営哲学から生まれたものです。この哲学に基づき、OTOGIは営業活動に過度に注力する状態を本末転倒と捉え、極力、営業活動に割くリソースを抑えるためのマーケティング力をケイパビリティとして備えています。
このマーケティング力による効率化と顧客コミットメント哲学こそが、営業工数の大幅な削減を可能にした結果、「CS(カスタマーサクセス)の人数がセールスの人数の6倍」という異例の組織構造を生み出しています。
この体制こそが、OTOGIのサービスの品質を高い水準で保ち、顧客へのコミットメントを維持する生命線です。創業から約2年間山本が単独で営業を担い、現在も山本から引き継いだ1名のセールスで累計110社以上の受注を実現しているという事実が、この哲学の正しさを証明しています。
OTOGIがミッション達成時に目指すのは、企業の採用戦略におけるパラダイムシフトです。従来の「母集団形成領域」に留まらず、「動機形成(歩留まり改善)」が戦略の両輪として必須となる世界を目指しています。
数ある採用サービスの利用を転々と変えていくだけの採用、歩留まり度外視の数で勝負をする採用に終止符を打ちます。
採用狭報という考え方が採用のスタンダードになっている状態は、「母集団形成領域」だけに留まらず、「動機形成領域」への予算配分が当たり前になっている世界観だと考えます。この考え方が採用のスタンダードになれば、企業、候補者、そして採用市場・業界を変えることに繋がると確信しています。
それぞれに起きる変化は以下のようなものだと考えます。
■企業(採用KPIの転換)
■候補者(納得感のあるキャリアの選択)
■採用市場・業界(公平性の実現)
ただし、市場の認識を変えずして、この未来は実現できません。OTOGIに振り向いてもらう以前に、採用広報の重要性を市場に浸透させる必要があります。
現在、「採用広報」の検索ボリュームは「RPO(採用代行)」と比較して約10分の1程度に留まっており、採用課題と採用広報という有効な手段が十分に紐づいていないことを如実に示しています。
だからこそ、OTOGIは、この「市場への浸透」を測る具体的な指標として、採用広報関連の検索ボリューム倍増を目標に掲げ、採用広報の重要性を市場全体に伝える「火付け役」となり、認知を拡大させる役割を担います。
OTOGIはこの未来を実現するために、メディアを通しての情報発信や、リアルな場での直接的な働きかけ、そして効果の実証に至るまで、多角的なアクションを推進しています。
■オウンドメディア・音声メディアでの情報発信
【目的】業界全体の採用広報リテラシー向上を牽引するために知見を惜しみなく公開し、疑問や課題を抱える企業にとって「ここを見れば解決する」という第一想起を獲得すること
▼採用広報の”わからない”をなくすオウンドメディア「採用広報ラボ」はこちら!
▼代表山本による採用広報の考え方を発信する「OTOGIラジオ」はこちら!
■採用広報文脈での共催セミナーを開催
【目的】採用広報の重要性について業界横断的な共通認識を形成し、採用広報を「例外的な施策」から「必然的な戦略」へと変える市場の潮流を作り出すこと
■カンファレンスへの参加
【目的】リード獲得を主要な目的とはせず、啓蒙活動を通じて検索行動を促し、採用広報の必要性を訴求すること
■ホワイトペーパーの公開や調査アンケートを実施
【目的】実践的な知見を公開し、市場における採用広報ノウハウの体系化を実現すること
■定量的な成果事例を創出
【目的】コンテンツ制作事例に留まらず、その効果を裏付ける厳密な定量的な成果を、何よりも日々の活動の証として実証すること
OTOGIは、これらの戦略と行動を通じて、未開の領域に挑み続けます。この戦略の総体が変革の布石となり、「採用狭報を採用のスタンダードに。」というミッション実現につながると強く信じています。
「採用狭報を採用のスタンダードに。」
OTOGIの挑戦は、困難で、未開拓な領域にあります。
私たちは、既存のプレイヤーが多数存在するエージェントやRPO、求人広告代理店といった成熟した市場には向かいません。これは、「夢中は危険な道にしかない。」という、OTOGIの信念に基づき、確立された正解がない採用広報の未開拓領域にこそ、人生を賭けるに値する成長と熱狂があると信じているからです。
そして、この挑戦の理由は、私たちの情熱だけではありません。現状の採用活動のままでは、多くの日本企業は次世代の成長の機会を失いかねません。
「この業界の課題と未来を、誰が変えるのか?」—この切実な問いに対し、OTOGIは立ち向かい、その答えを示し続けます。未開の荒野を切り拓き、新しい採用のスタンダードを共に創り上げたいと願う方へ。
OTOGIは、あなたの挑戦を心からお待ちしています。
◼︎メンバーへのインタビュー
◼︎OTOGIでの業務内容について
◼︎OTOGIでのバリューについて